【動画】独自のコロナ施策つづくスウェーデンの現在は!?現地の日本人に聞いてみた
「ロコタビ」ではYouTubeにて「海外在住日本人に聞く、世界の今」を配信しています。ロコタビに登録する世界2468都市、5万人以上のロコ(海外在住日本人)を通じて現地情報をお届け。
今回はコロナに対して、他国がロックダウンを実施する中で独自の対策(厳重な規制はなし)を行なっていることで話題のスウェーデンについて、1995年からスウェーデンに在住ロコのねねさんにお話を聞きました。
こちらのnoteでは動画の一部の話題をピックアップしていきます。
0:14 ねねさん自己紹介
1:26 政府の反応に対して国民は?
4:56 政府の反応に対して賛成?反対?
7:13 緊急時に大切なこと
8:52 日本に対してねねさんが思うこと
9:31 スウェーデンは今の時期が「地上の楽園」
【出演ロコ】ねねさん(スウェーデン・ストックホルム在住)
他国と異なる政府の対応に国民はどう思っている?
ねねさん:「何がベストか」を考えた結果、今の対応になったと思う。コロナ前、中、後で生活はあまり変わらないと思う。大きく変わった人もいるが大多数は「少し不便になった」だけ。コロナ前でもテレワークはかなり進んでいた。禁止事項は50人以上の集会のみ。高齢者施設への立ち入りの制限。「レコメンデーション」であり、「禁止」ではない。
ソーシャルディスタンスを取りながら外出を楽しんでいる。実際感染者数はスウェーデンは多い。犠牲はしいたが、市民生活はできる限りそのままの対応になっている。また、実は政府が「集団免疫を目指す」と言ったことはない。自主性を重んじる方針。「自分で考えて行動してください」から今の形になった。
スウェーデン政府の対応には賛成?反対?
ねねさん:「あまり不便を強いられなかった」という点では賛成。「犠牲者が多かった」点では考えるべきところはある。経済を回すためにロックダウンしない、とは受け取っていない。みんなができることをして社会を守っていく。「自主的に」家で待機して、家で仕事をする。重症化しやすい高齢者の方を守る方針は最初に出ていた。人命を守ることは優先されていたと思う。人命より経済を優先したとは思わない。政府は国民を信頼し、国民は政府を信頼していた。報道だと、わかりやすく表現するため、どちらかという極端な表現になる。経済重視でロックダウンしなかったわけではない。
政治意識が高いスウェーデンの国民性
ねねさん:今回はかなり突発的なできことだった。対応ができたのは普段からの積み重ね。こういうことが起きたからうまく対応するではない。市民一人ひとりの意識。意識が高いと乗り越えるハードルが低くなる。スウェーデンでは政治の関心が高く、投票率は90%近い。柔軟であるが、土台がしっかりした社会の基盤。スウェーデンはそれができている。
日本とスウェーデンの違い
ねねさん:市民の意識が変わればこのような社会の実現は日本でも可能。日本は人口が多いので、そう簡単にはいかないと思いますが、日本とスウェーデンは価値観で似通ったところはあるので不可能ではないと思う。
スウェーデン、今が「地上の楽園」
ねねさん:5月中旬〜6月中旬はスウェーデンはとても美しい。地上の楽園です!ぜひこの季節に訪れてください!今年はロコタビで依頼がほとんどないですが、毎年かなりの数の方が訪れてくれているので嬉しいです。
以上、独自の対応を続けるスウェーデンの現在(*5/14公開)について現地在住のねねさんにお話いただきました。詳細はぜひ記事上部の動画よりご覧ください!
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