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★キャンピングカー生活まであと191日★「大台ヶ原に登った話」

本日2投稿目になります。
よろしくお願いします。

今回は旅の記録、関西は三重と奈良の県境にある大台ヶ原に登山しに行った話です。
前回は奈良の吉野山に登ったのですが、今回はより標高の高い大台ヶ原。
といっても登山口までは車でかなり登るので、実質の高低差は200mあるかないか。

京都駅からここまで車を出してくれた友人にめちゃめちゃ感謝です。
ほんと、登山口まで結構遠い(&酷道が続く)ので…。

ちなみに公共交通機関ではビジターセンターまで近鉄大和八木駅や橿原神宮前駅からバスに乗って行くこともできます。

実は前回は登山靴を履かずにランニングシューズで歩いてしまったので、今回は今後の登山生活も見越してモンベルの良い登山靴を仕入れてきました。
さらに父親から譲り受けた登山用のリュックとカバンに入れ替え、いざスタートです。


関西に馴染みのない方へ。
大台ヶ原はこのあたりに位置しています。
天気の良い日には山の東側に熊野灘が見えるそう。
ルートはこんな感じ。
真ん中のビジターセンターから時計回りに歩きます。
絶景と名高い大蛇嵓(だいじゃぐら)(左下)の到達を楽しみにスタート。

ビジターセンターから順路へ入ると、まず林のようなエリアへ。
程よく整備もされており、アップダウンもそこまでありません。
登山!と身構えてきたけれど、ハイキング気分で進めます。

標高は既に1500m超えですが、気温はしっかり暖かったです。

土も踏み固められていて、歩きやすいです。

まずは地図右上の日出ヶ岳を目指します。
今回まわるルートではここが最高峰で、周回ルートから展望台に行く道に分岐するるのですが、ここの階段で一度足がやられました…。(山に慣れてる人なら問題ないはず)

最高峰だけあって、周りの山を全て見下ろすことができるため景色は良いし、展望台が高台になっているのですが、その下にはベンチもあってお昼ご飯を食べている人もいました。
キャンプ用コンロでお湯を沸かしてお味噌汁を作ってる人や、持ってきたおにぎりを食べてる人、携帯食として柿ピーを食べてる人など…一緒に登っている人たちがどんなご飯を食べているのか観察するのが楽しかったですね。

奥にそびえる山々のグラデーションが美しい。
展望台から北側を望んだ写真です。

そこからさらに周回ルートまで戻り、今度は正木ヶ原を通り大蛇嵓を目指します。
ここからのルートは先程までとは違い、開けた景色になります。

高い木が生えていないのです。
昔直撃した伊勢湾台風によって木々が薙ぎ倒され、土壌が変化し栄養のない土地になってしまいました。そのため苔が生える代わりに低層の草木が育ち、その草木をすぐに鹿が食べてしまいまた低層の草木が生える。森の始まりである苔が育たない環境となったため、高い木が生えていないのです。

一面に広がるこの景色は、どこか寂しさと荘厳さを感じさせます。
昔は木々が鬱蒼と茂っていたんだとか。

そんな景色を見ながら、しばらくは下り一本。
進んでいくとまた木々の密集したゾーンに入ります。
この辺りになると、下りながらも足元がばらばらとした岩場に気をつけながらと頭上に枝垂れる木々を避けなければならないので進みづらくなってきました。

そしていよいよ大蛇嵓に到達。
ここまで歩いてきた苦労が報われる最高の眺望です。

この壮大さ、なんと表現すれば良いのだろう。

岩場から足を外せば滑落の危険もありますが、それ以上に、目の前に広がる山々の壮大さ恐怖をかき消します。

大台ヶ原に行った際には、是非この大蛇嵓に立ち寄ってください。
一番の感動スポットとなるでしょう。

再び周回コースに戻ります。
最後はシオカラ谷に架かる吊り橋を渡り、駐車場のあるスタート位置まで戻ってゴールです。

一番の絶景スポットは堪能したし、あとはささっと帰るだけ。
そう思っていたのが間違いでした。

シオカラ"谷"というからには一度山を駆け下って行きます。
その高さ160mほどの下りですからビル43階ぐらい。
道中にも「一気に下りますので注意してください」の旨の看板が。

その看板の通り、どんどん下っていき、次第に川のせせらぎの音が聞こえてきます。
ここが今回の最高峰ならぬ最低峰。まるでもう下山したかのような感覚に陥ります。

そして何より、恐ろしかったのがここから。

周回コースで下るということは、上りが待ち受けているということ。
160mを下った分、160mを登らなければなりません。
しかも等高線で見ればわかる通り、今さっき下ってきたよりも急な上りです。

私にはこの区間が鬼のようにきつかった。
重力に逆らいきれなくなった足がなかなか動いてくれません。
ゴール地点までの直線距離はもうすぐそこです。しかし上下の高さが想像以上に下半身を襲います。

最後一気に駆け上がるには坂ではなくて階段しか用意されていません、
一段一段、確実に体力を奪います。

友達と一緒に励まし合いながら、やっとの思いでゴールの駐車場にたどりつきました。

全体的にはとても楽しかったけど、最後の階段区間がきつかった。
これまで鞭を叩いてきた自分の体にアイスという名の飴を与えてあげました。

こういうときに食べるアイスが一番美味しいんじゃあ。

登り続けることとは別の大変さを味わった登山となりました。

車で少し降りたところの温泉で疲れを癒やし、下山。
私の旅や登山に温泉は必須なのかもしれません。

<<<あと191日>>>
無理せず無理する

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