見出し画像

日本貨幣の価値が下がり続ける悲しさ

現在海外旅行が行きにくくなっている。これは、円の弱さが影響している。
海外旅行好きとしてはとても苦しい期間が来たということで、いつの日か円が強くなったときに為替でここまで変わるものなんだという記憶を書き留めておきたい。

為替でこんなにも変わるもなんだ

これは10年前ほどの話と現在と比べたものです。
一昔前まではバックパッカーの聖地として君臨したタイのカオサンという場所がある。バックパッカーは安い宿や生活費を求め、そして情報交換や国際交流する場所に集まる傾向にある。その中でこれまでずっと選ばれてきたのがこのカオサンという場所なのだ。

このカオサンという地域に人が集まらなくなっているが、理由は為替問題とタイの経済成長が要因となっている。タイの経済成長が悪いということではないのですが、訪れる人としては死活問題となるのです。

10年前に戻ってお話しすると、1万円を両替すると大体2800バーツ前後くらいになり、タイマッサージに行けば1時間100バーツ前後、日本のビジネスホテルくらいのクオリティであれば1泊1000バーツ前後、バイタクでも(ぼったくり価格で100バーツ)という感じでした。
飲み行ったり有名店で外食をしても1回あたり600-800バーツあれば間違いなく足りているような感じで、ローカル店であれば200バーツあればお腹一杯食べられるという感じ。
1日を過ごすのに1万円あれば余りがあるという感じです。
長期滞在によっては宿泊費が安くなったり食費が安くなったりするので、さらに滞在費が安くなるので長期休暇でも人気だったんですよね。

それが現在、大きく変わった。
現在は1万円を両替すると大体1800バーツ前後、タイマッサージは200-300バーツまたは時間の縮小、ビジネスホテルクオリティで1600-2000バーツ、バイタクで150-200バーツ(ぼったくり価格)という感じになってきています。為替だけを見ても1000バーツ近く変動しているんですよね。
これに加えて物価上昇があるのでダブルパンチで旅行者を苦しめています。

原油価格下落でも高く感じる飛行機代

為替だけかと思えば、飛行機代も高くなっています。LCCのお話ではなくフルサービスでのお話(JAL)ではありますが、10年前では片道エコノミー片道プレミアムエコノミーで7万円(燃油込み)という感じではありましたが、現在では往復エコノミーで13-15万円(燃油込み)という感じです。
不思議なのは燃油に直結する原油価格はどんどん下がっているのにもかかわらず燃油代が高いままなので不思議なんですよね。(航空会社の燃油は2ヶ月後に反映されるようになっています)燃油の負荷が往復で3万円ほどあるので、燃油が基準値(差額ゼロ)になると10-12万円ほどとなるのです。

20万円以下ホテル住まい1ヶ月はもうできない

悲しいですね。より一層日本人のグローバル力を求められている時代であるもののお金という部分で誰もが行きにくくなってきているのが現状です。若い頃の経験というのはどう考えても貴重なのでその機会をお金という部分だけで行けなくなるのは悲しいことですね。筆者は時代とタイミングが良くて色々な国に旅行したり暮らしたりできました。その経験がどのような良い面を作り出してきたのか正確にはわかりませんが、この経験はとても良いものだったと過去を振り返ることができます。当時のタイでは大体1ヶ月20万円以下で暮らすことができましたので、タイを拠点に様々なところに行ってみたり日本では経験できないような経験をした思い出があります。現在で実践しようとすると1ヶ月で40万円くらい必要になる計算です。そのお金があればその他に使えるものが多くあるので考えてしまいますよね。

アメリカドルが強くても日本にはこない

日本円が弱いということは大体アメリカドルが強いとこうことになります。となるとアメリカから日本に来ている人が多いのか?と思いきやどうでもないのです。もちろん一定数の水準でアメリカから日本文化などが好きで来ている人はいますが、急増しているということはありません。
その理由が言語の壁です。日本は本当に外国語習得人数が極端に少なく、なんとなく商売で使いそうな単語ですら使えない商売人が多いのです。
他国(第一言語が英語ではない国)を見てみると観光に直結する部分ではほぼほぼ使える人が在籍しているのがほとんどです。ですので様々な多国籍人が来たとしても英語という共通言語があることで円滑とまで行かなくてもコミュニケーションが取れているということになります。
日本という国は首都圏と沖縄を除けばほぼ使えない人で構成されています。これはホテルマンでもタクシー運転手でも飲食店でもです。これが悲しい部分で様々な国から選ばれない理由なのです。がんばれ日本の地方都市田舎!
日本人を相手にする商売も必要ではありますが、生きていくためには外貨を獲得するというのもとても重要なことなのですよ!

代わりに中国からたくさんくるようになった

嬉しいのか?嬉しくないのか?
中国からの訪日客が増えてきている。しかし残念なことに余り日本にはお金が落ちていない。宿泊先くらいが恩恵を受けているくらいでそのほかは余り恩恵を受けていない。その理由が団体旅行という現代らしさがない旅行を好むのが中国という文化なのだ。インバウンドで期待できるのが末端までお金が行き届くという部分が重要視されるが上層部でお金が止まってしまっているというのが現状です。ホテルも利用方法が汚い場合が多く(全員がそういうわけではない)他国に対して協調しようという考え方がないのがその国の基本姿勢なのだからしかたがない事なのだ。その分ビジネスパーソン中国人はその点をよく理解していて良い人でもありながら足元をすくわれそうになる場面もあるので要注意ということも覚えていてほしい。
行けるお店もホテルもお土産お買い物も全て団体行動なので一部のところにしか行かないのが現状で、観光場所では民度やマナーが悪いというのがよく注目されているので困ったものです。しかし、これも日本が安いからであって、安くない日本であれば民度の低い人たちは来ません。ある程度のマナーなどを求めるのであれば日本が強い日本にならなければいけません。しかし政治でも民間でも日本人の優しさや怠惰がこの日本を作り出しているのです。
安い日本にはこれまで行くことができなかった低所得層の中国人が多く来ています。富裕層はこれまでも来ていたので、教養道徳教育が十分行き届いていない人でも来ることができるということに注目しましょう。

日本人も海外でそう見られている部分がある

何も中国人だけが世界の敵ではない。日本人も海外ではそのように見られているのだ。そこにも注意してほしい。バブル期の日本人も同じように各国で嫌われる人種だった。しかも団体旅行で団体行動が基本の現在の中国人たちがやっていることを日本人がやっていた部分が重なる。日本は少しずつ団体旅行から個人旅行に変化してきたので様々な部分で変化していくようになっり、そもそも日本人が持つマナー的な部分は世界では評価されているのでそのことについては改善の余地があると見ているが、現代日本人は少しものを言うようになり、写真映えなどを求め(これは世界中で起こっていること)マナー違反を平然とするようになっているのも事実の部分です。
また、日本の所得に関しても一般常識や各国の文化や習慣というものを学んでいない人(学ぼうとしない人)が高所得者になりうるのが日本の現状で、一言で言うなれば”未熟なお金持ち”というものが日本でも世界でも増えてきているので注意してほしい。所得増大と共に教養もどんどん蓄積されるこれまでの人間成長過程が変化してきてしまっているのだ。所得が増えたりすることは大いに素晴らしいことだが、教養・道徳・社会文化・社会情勢というものをまとめて一般常識とするが、こういう部分をどんどん学んで行ってほしいし、それを備えている人を皆が目指せれば良い社会になるかもしれない。

海外旅行に行きたい!なぜLCC使わない?

フルサービスが高いならLCC使えばいいじゃないか!と思う方のいらっしゃると思いますが、それも条件を満たす人であれば便利なものですが、そうではない人にとっては使いにくいものになります。

荷物が少ない人なら便利

荷物が7kg以内で全てが賄える人であればLCCは使いやすいですが、荷物を預けたり、超過してしまう人は考えなければいけません。荷物の大きさや重量によって料金が加算されること、機内食などが有料であったり座席指定も有料であったりするという部分と時間的余裕がなければいけませんので全ての条件に見合う場合はLCCで良いのですがそうでなければフルサービスを利用した方が結果的に快適で料金が変わらないということになったりします。

圧縮袋はいろいろ使える

圧縮袋はいろいろ使えます。衣服の圧縮で体積を減らすことはもちろんのこと、液漏れしそうなものを入れておいても十分機能を発揮します。圧縮しても重量は変わらないので、薄くなった分バックパックに詰め込んだらすぐ7kg超えますよ!!

超軽量スーツケースでも2kgは超えてくる

どんなに軽量なスーツケースでも2kgです。ほとんどは3kg程度、アルミ製のスーツケースで有名なリモワのスーツケースであれば4kgを超えるようになっています。(機内持ち込みサイズの重量)となればLCC機内持ち込み規定である7kgに対して最大で5kg最小で3kgまでしか荷物を入れることができません。Tシャツ1枚200gくらいですので、化粧品やモバイルバッテリーなどを含めるとほとんどの旅行者はオーバーすることになるのではないでしょうか?こう考えると本当に荷物が少ない旅行でない限りLCCは追加料金が確定ですよね。

時間的余裕が少ないのと長蛇の列

LCCの難点でもあるのが、時間制限です。日本国内の場合は意外と緩い場合もありますが、各国では時間に間に合わないどころかチェックイン中でも搭乗に間に合わなければアウトということもあります。そのため早めの時間に空港入りするのですが、結局同じ考えの方達や違う便のチェックインでたくさんの人が空港入りしていていつ来ても長蛇の列が待ち受けています。そのためせっかくの滞在時間のうち往復で6時間ほど必要になる場合があります。(チェックインの長蛇とチェックイン及び検査時間含む)フルサービスの場合はチェックインもクラスごとに分かれていて、たくさんのカウンターがあるので待ち時間はそこまでありません。フルサービス航空会社は各国に提携または直営のラウンジがあるので早めに行ったとしてもシャワーや食事、充電などが揃っているサービスを受けられるのでゆったりと食事を楽しむことができたりするのも魅力です。

2023年からいつまで続くのか

コロナの収束として5類になったのが2023年です。これまではそこまで影響していませんでしたが、海外旅行が行けるようになってからは円安が強くなっている印象です。これからも数ヶ月、数年続くかもしれません。そうなると旅行好きとしては悲しいもので、その間海外旅行にいけなくなってしまいます。(金銭的に行きにくい)そうなると高いお金を払っていくか諦めるかの選択になってしまうのでなんとなく損した気分になってしまいます。
そもそも所得水準が上昇しないからそう感じるものなのか、為替がきついのか、所得に対する税金などの比率が高すぎるだけなのか。まずは所得を上げるべきなんでしょうね!











いいなと思ったら応援しよう!

Re:Travel life starting from zero
皆様の支援は新たな旅の資金として、週末旅をアップデート サポートしてくれた方によりリアルな情報などをお届けしたいと思います。