見出し画像

ロヴァニエミのツーリストインフォメーションのおばさまの話

さて、時は2023年5月、フィンランドのヘルシンキへ飛び、
さらにサンタクロース村で有名なロヴァニエミへ

初の北極圏。夏は太陽が沈まなくて、冬は太陽が出ない地域。

私が行ったのは5月なのでまだギリ夏じゃない時期だったので深夜2時くらいまで明るかったけど、夜は来てたみたい。

まず直面したのはオフシーズンによる、交通の便がない問題。
もちろん事前に調べて行ったけど、ネットの情報はオンシーズンの冬の情報ばかり。

空港到着してすぐ、同じ飛行機降りた人みんなタクシーに乗り込んでて「みんなお金持ちだな〜」って思ってたのね。

私の周りにも、スマホをいじりながら待ってるが数人いて、これは路線バス待ってるのかなと思って、周辺散策しつつ、検索しつつ待ってました。
でも数分後、待ってた人みんなお迎えが来て、一人ぼっちに。
(同じような状況のお兄さんいたけど、彼は歩くことを決断したみたい)

タクシーもない。大焦り、詰んだ。

グーグル先生に提案されたのは、路線バスも空港には来なくて、3〜40分歩いてサンタクロース村に行き、そこでバスに乗れというミッション。所要時間2時間。

しかもロヴァニエミ空港、まじで周りに何もない。僻地。
そりゃみんなタクシー直行するわ。納得。

頭をフル回転されて、ヒッチハイクでもしようかと意気込んだら運よくタクシー登場。迷わず乗り、とりあえず市街地へ連れてってもらうことに成功しました。

5月のロヴァニエミ、少し寒いけど天気良くて爽やかで、とにかく空が広い。道の脇には、除雪されたであろう雪がところどころ残っていて、近くにある大きな川には雪がたくさん浮いていて、見たことのない景色に感動。泣いちゃう。(泣きたくなる景色と空気感は行った人しかわからないのが旅だよね〜)

人少なくて好き
穏やかで静かで空気が澄んでるの伝われ
ちょっと雪浮いてるの

市街地抜けると、川沿いを歩けて、冬だったら絶好のオーロラ観測ポイントだったであろう。

そんなことを考えながらチルってたのも束の間、コラージュするのが好きだから、ツーリストインフォメーションで地図をもらいたい私。ついでに帰り用に、空港バスの行き方でも聞いておくか〜と立ち寄る。

インフォメーションのお兄さんが時刻表とか色々調べてくれて、空港行きのバスは限られているから、市街地から一旦サンタ村まで行って、そこから歩いて空港に行くしか方法がないとのこと。
他にもたくさん旅を控えている私、タクシーは使いたくない。
朝早い飛行機を取っていたので、しょうがない。


翌日になり、サンタ村へ行く私は、なんとなくバスの乗り場が心配になったので、同じツーリストインフォメーションで乗り場を聞く。
今日はおばさまが勤務している。

なんとなく空港まで行く方法が他にもないかと、昨日お兄さんに聞いたことをもう一回聞いてみようと思った私。

聞いてみるとやはり、昨日のお兄さんと同じ回答。

だ!よ!ね! しょうがないよね!知ってた!試すようなことしてごめんね!


しかし、おばさまが一度私にくれた、バスの時刻表の紙を貸してと。
渡すと何かをフィンランド語で書き始めた。???

書き終わると説明してくれて、

『こいつは空港まで行きたがってる。サンタ村行く途中で降ろしてくれ』

と書いたよって😭😭😭バスの運転手に見せれば、バス停はないけど空港に近いとこで下ろしてくれるから、そこから歩きなと言ってくれたのですわ。


サンタ村から歩くよりも15分くらい短縮できて、10kgバックパック持ってる私からするとちょうありがたい。

ロヴァニエミからヘルシンキに戻る当日、バスに乗りおばさまが書いてくれた紙を堂々と運転手に見せた時の、私のドヤ顔すごかったんだろうな。


運転手さんもおばさまが伝えたよりも、さらに近いところで停まって降ろしてくれて、心から感謝。

常に一人ぼっちで旅行していると、ちょっとした人の優しさが身にしみてホクホクしてしまう。

そういう人になりたいぁって思います。


最北端のマックにも行けた
ここから北極圏よ〜の線 atサンタ村
サンタのいる館


そこから歩いて空港に向かったわけだが、ないもない一本道、人とすれ違わない、非常に不安になる。徒歩で空港に行くという経験は大変貴重でしたね。

先が見えずまぁ不安

オフシーズンにサンタに会った話はまた今度。



いいなと思ったら応援しよう!