Tokyo Lockdownシリーズ序
YAZUMA高架下LIVE録音シリーズ完結編、「FinalTokyo Down」全15トラックよりMVが製作された音源が映像公開と同時にデジタルシングル音源として今週より1曲ずつ配信開始しています。予定はシングル配信、MV共に10曲を予定。
第一弾
Unconscious Need-無意識の必要性-Live at Shibuya Station,12/3/2020
feat Hirokazu Suyama
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気づいたら現況下のスピード感の世の中で、長い物語となり、わづか1年のプロジェクトですが、しっかりとした説明が事足りていないので、スタートの物語から伝えていこうと思います。併せて音声発信で駆け抜けた数年出会ったので、腰据えて文章記録を怠らぬよういければと。
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2020年3月5日の朝。私はたまに自身に訪れるある閃きを感じた。ある場所がなくなる。その場所でサックス一本で音源を録音出来ないか?と。 最初のイメージはノルウェーのBendik Giskeというサックスのみ、奏法、呼吸法で聞かせるミニマル・ミュージックのアーティストの音楽だったことをここで告白。私のアルバムの実態は遠い(笑)。
その時既に社会、世界から発せられるニュースが半日も経過すると更新され、平時以上に情報過多となり我々の生活と思考を侵食してゆく序章の頃。 この時点ではまだ「オリンピック」というキーワードにすがり付く、権力側の恣意的論調は、まるで叶わぬ恋に向かう愚弄な男のように写っていた。 東京オリンピックに合わせるかのように山手線30番目の駅、名称が物議を醸したまま「高輪ゲートウェイ」が3月12日に新規オープンするニュースがひっそりと伝えられていた。恐らく都心以外の人々には利用する機会も少ないであろうし、熱心な鉄道ファンと物見雄山で訪れる人々の瞬間興味が最大風速を記録する裏側で、「高輪ゲートウェイ」の下を通っている半地下のトンネル「高輪隧道」、歩行者がやっと通れる一方通行かつタクシーがギリギリ通れる高さの、通称「提灯殺しのトンネル」が4月上旬に閉じられることを知ったのだ。私の閃きはそこから湧き上がったのである。 地上の世界は新駅開業で虚像の祝歌を奏でているが、地下世界は誰にも看取られず、芝浦〜品川へと抜ける希少狭小空間は閉じられる。大掛かりな工事が施され、完成は令和14年?予定だというのだ。おそらく地下を深く採掘し、道幅を拡張する計画なのだろう。ただトンネル頭上をJ R大動脈の主要路線(東海道線、横須賀線、山手線、京浜東北線、東海道新幹線)が終日運転している。慎重な工事計画ゆえの長期計画なのだろう。
2020年春、第一回目の緊急事態宣言が予想された3/19深夜「TokyoLockdown」の録音は敢行された。 ドラム、ウッドベース、フルート、サックス×2、スポークンワード編成。 一方通行のトンネル内は外界の緊張感とは異なる胎内に居るような心地良さに包まれ、天然リヴァーブの効いた環境において360度聴覚が体感できる録音方式「バイノーラル録音」が採用され、行き交う車音、人々の足音、真上を走行する鉄道走行音、トンネル内に静かに響く滴る水滴音。 全てが音楽の一つとして聞こえてくる中で交わされたスリリングな演奏は、フリージャズアルバムとして完成し、緊急事態宣言下4月にデジタルリリースされた。 「TokyoLockdown」アルバムはYAZUMA本来の詩表現は1曲のみ「Post Pandemic World」だけに抑えられ、インスト形態の各トラック名に巷を騒がせてキーワードが散りばめられることとなった。「TeleworCluster」「Stay at home」etc
まだ映像チームが参加する前、記録のみの垂れ流し映像ではありますが、
ドキュメントとしてはリアリティのある映像です。
次回、続編After Tokyo Lockdown編へ
まずは初級編「Tokyo Lockdown」をお聞きください。
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