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【三陸鉄道】震災学習列車

キュン♡パス

昨年冬にJR東日本1日乗り放題「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♡早割パス」(キュン♡パス)が10,000円という破格の値段で発売され閑散期の旅行需要喚起に成功!
今年も発売されることになり、今年は2日間用(18,000円)も登場とのことで旅先を検討しました。
そんな中で三陸鉄道のホームページに「個人参加型震災学習列車の運行」というお知らせを見つけ、仲間に声を掛け3人で乗車することにしました。

震災学習列車

2025年2月28日、本八戸駅前のホテルをチェックアウトしてJR八戸線で久慈へ。
三陸鉄道久慈駅で震災学習列車乗車の受付を済ませます。

三陸鉄道 久慈駅

12時55分頃、係員さんの案内があり震災学習列車に乗り込みます。
車両は昭和59年の三陸鉄道開業時から活躍している36-109号車でした。

震災学習列車は36-109号車

13時10分、震災学習列車は久慈駅を出発。
車内では三陸鉄道の社員さんがパネルを使って震災前と震災後でどう変わったか、今後も起こるであろう災害に対してどういうまちづくりをしているかなど解説して下さいました。

三陸鉄道の社員さんがパネルを使って解説
津波に襲われるも生き残った木々

震災学習列車は時々駅間でも停車して震災遺構をみることができました。
中でも防潮堤の水門上にある小屋の屋根が津波でめくれたというのは衝撃的でした。
屋根はあえてそのままにしてあるそうです。

津波に襲われた水門

沿線では今後津波に襲われたとき被害を小さくするため、防潮堤、三陸鉄道、国道45号線という3つの壁を作り、さらに市街地より低い位置に公園を配置。
三陸鉄道の築堤の海側の斜面は平らで津波が上りにくく、山側の斜面は凹ませることにより津波を散らす仕組みになっているそうです。

海側の築堤
山側の築堤

列車は野田玉川駅に到着。
海が見える高台にあり一見津波から逃れられそうですが、東日本大震災ではこの駅まで津波が到達したとのこと。
自然災害の恐ろしさを感じました。

高台にある野田玉川駅まで津波が到達した

今回震災学習列車でガイドしてしてくださった三陸鉄道の社員さんは小学校6年生の時に学校で被災、みんなでカーテンを外してそれにくるまって暖をとり、自宅も被災して避難所生活も送ったそうです。
「瓦礫はゴミではなく、家であり、大切な宝物だったり思い出なので、''瓦礫''とひとくくりにしてしまうのはどうなのかなと思う。」という言葉はとても印象に残りました。
確かにその通りだと思いました。
言葉ひとつで意図せず人を傷つけてしまうこともあるかもしれないので、日頃から言葉遣いには気をつけなければいけないなとも思います。

普代駅に到着した震災学習列車

14時10分、震災学習列車は普代駅に到着し下車しました。
短い時間ではありましたが学ぶことが多く、とても有意義な時間になりました。

普代駅は道の駅が併設されており、なかなか来る機会もないので普代村のお土産をたくさん買って帰路につきました。

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