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アスパラガスと目玉焼き

桜も咲いて、すっかり季節も春という感じです。スーパーに行くとアスパラガスが並んでいました。

基本の茹で方はこちら。アスパラガスの料理は色々とありますが、結局は茹でるか、焼くかして、シンプルに食べるのが一番おいしい気がします。特に出はじめの野菜はあれこれ工夫するよりも、そのものを素直に味わいましょう。

というわけで、今日はアスパラガス+目玉焼き+パルメジャーノチーズの料理を作ります。ビスマルク風として有名な料理です。

ビスマルク風はアスパラガスに限った名前ではなく、目玉焼きを乗せたものと考えてください。ビスマルクというのはドイツの宰相ビスマルクさんが卵好きだったことに由来します。ステーキに目玉焼きを載せて食べるのが好きだったようで、一日に卵を15個も食べたという逸話も残っています。

アスパラガスは根本を手で折ります。

ピーラーで全体を撫でるようにして、はかまを取り除きます。下1/3ほどの皮を薄く削いでおきましょう。もったいない気もしますが、口当たりがまったく変わってくるので、手間をかけるだけの価値はあります。

少量のオリーブオイルをしいたフライパンを中火にかけ、アスパラガスを転がしながら焼いてきます。アスパラガスを焼くとナッティなフレーバーが出てきます。というのもアスパラガスの風味化合物の分子は水溶性なので、水で茹でると流れてしまうからです。

表面にうっすらと焦げ目がつけばOK。多少、歯ごたえを残した方がおいしいですが、目玉焼きと合わせるので、しっかり目に焼いてもそれはそれでおいしいもの。焼き上がったら薄く塩を振りましょう。

並行して目玉焼きを作ります。

こちらの作り方では水溶性卵白を取り除いたり、と丁寧な作り方をしていますが、卵白に火が通り、卵黄が滑らかであれば問題はありません。

グラタン皿に入れて湯煎で加熱するパターンもあります。

目玉焼きをのせてパルメジャーノチーズを削ります。

例えばこんなのがスーパーで売っていますが、パルメジャーノチーズは塊をおろして使うのが原則です。家庭用の真空包装機があれば長期間保存もできますし、ラップ+ジッパー付きの袋でも充分保存できます。いわゆる粉チーズとはまったくの別物。投資金額に対して味の見返りが非常に大きいので、塊を都度おろして使うことをおすすめします。

たっぷりとチーズを振ったら、黒胡椒を挽きます。これで出来上がり。イタリアンレストランで食べると結構値段が張る料理ですが、家で作れば安上がりです。味のポイントはパルメジャーノチーズだけ。

目玉焼きを崩して、アスパラガスに絡めながら食べます。春到来という感じですね!

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樋口直哉(TravelingFoodLab.)
撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!