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仙がいの○△□

禅の中でも円相は一際重要なものである。
「一円相」というものは徳の高い僧の一つの到達する心の状態であり心の乱れがあるとまるい円は書けないし書くに値しない。一円相を定義したのは達磨から数え三代目の僧さん禅師、南陽慧忠禅師匠は実際に描いた最初の人とされているが現存するものは非常に少ない。仙がいは偉くなっても円相をたくさん書いてくれと言われていたに違いない。その中で「円」を描き「これをもとに茶をのめ」と饅頭に見立ててしまった。ただ常識にとらわれるだけでなくある種の形骸化された既存の既存と認識されつつある常識を枠の外から見ているような広義の解釈の中で生きている。「○△□」も大真面目に「扶桑最初禅窟」と落款部にいれているところが一つの解釈のはじまりを鼓舞するものであると信じて疑わない。すなわち定義を壊せ!型にはまるな!というのがいい。
次回は実際に仙がいの書の真贋を考察してみたい。

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