ごはんで夫に元気が届きますように。
今日は夫が元気がない。
目指している公務員試験の勉強が行き詰っているのか。
無職の身がだんだん不安になってきたのか。
どれなのかは分からないけれど、
元気がないことはなんとなく察することができる。
夫は普段よくしゃべるけど、悩みとかマイナスになることは言わないようにしているみたいで今日のことも理由ははっきりわからない。
私はそういうときは、まず一緒に散歩に連れ出す。
散歩に行くと、歩いて少し気持ちが前向きになるから。
今日も私の在宅ワーク後、一緒に近くの公園に散歩に行った。
そこでフリスビーをしばしして遊ぶ。
うん、夫少しだけ元気になったけれどまだ悩みの根は深そう。
そんな時、無理に悩んでいることを聞いたりはしない(そもそも聞いても言わないしね(^^;)
それより夫には内緒でやることがある。
それは、「いつもより丁寧に料理を、愛情をこめて作ること」だ。
何それ?と思われるかもしれないけれど、
この「美味しいごはん」という映画を見て、そう考えるようになったんだ。
この映画を、去年の夏に見た。
大阪の「お食事ゆにわ」というお店で働いている店長ちこさんの映画だ。
本もたくさん出版されている人気店。
食事が心に与える影響とかオーガニックの材料選びとかにとことんこだわるお店の映画だ。
この映画を見て一番心に残った言葉が、
「あなたが大切な人は、あなたが作ったものからできている。」
という言葉だった。
なるほど、と思った。
そういう風に考えたことなかったな。
食事は食べたら目の前からなくなるものだとだけ思ってた。
私が、愛情をこめて丁寧に作った御飯は、夫が食べることで夫の体に入る。
それがもととなって、夫の元気の一部になれるんだ。
それなら、
たとえ、私の行動や言葉で、夫が落ち込んでいる日に元気にできなかったとしても、
私が丁寧に愛情をこめてごはんを作ることで、それが夫に届けばいいな、そういう風に感じた。
そう考えると、すごく無敵の力を手に入れたような気がして嬉しかった。
だから今日みたいな日は、「夫を元気にするのに力を貸してね」と心で話しかけながら、料理をする。
いつもはつい、(揚げ物以外は)ちょっと台所を外したり、目を離したりもするけれど、今日はずっと台所から離れない。
じっと料理を見ていて、「美味しくなりますように。元気の出るごはんが作れますように」と祈るようにして、料理する。
今日は牛丼を作った。
美味しかったー。私はますます元気になったよ。
さて、効果のほどは分からないけれど、
夫に少しでも、元気が届けばいいなぁ。