自分が選んで、ここにいることに気が付く。
こんなに無気力になったのは久しぶりだった。
4月になってから、連日残業。
土日はまた自粛。
そして、様々な政府の政策にことごとくがっくりした。
毎週金曜日はカフェで手帳タイム。
2週間先の予定とワクワクすることリストを埋めていく。
明日から休みの金曜日にする最高の時間‥はずだった。
今日も、3時間の残業後にカフェへ。
だけど全くワクワクが出てこなかった。
文字を書く気にもならなくて、
「ああ、無気力ってこういうことを言うんだろうか」
というくらいな気持ちだった。
結局、カフェでやる気が戻ってくるまでぼーっとすることに。
しばらく気が住むまでぼーっとしたけれど、やっぱりだめ。
諦めて帰ることにした。
家に帰ってからも、驚くくらいの無気力に久しぶりに心を預けてみた。
すると、出てくる出てくるマイナスな思考。
「この国にもう住むの嫌だなぁ」という気持ちがまず出てきた。
じゃあ、もうこの国から出て行っちゃう?
今は無理だけど、コロナが終わったら。
そんな問いを自分に立ててみたら、ぶわーっと今まで出会った大好きな人たちの顔が頭にあふれてきた。
そう、こんなに素敵な日本人の人に出会って、こうやって私はここにいるんだと思った。
そして、私は改めて「選んでここにいる」ということを実感した。
そうなんだ、本当に私たちはどこに行ってもいい。
海外に住んでも、島に住んでも、田舎に住んでも。
だけど私は選んで、この日本の、こんな都会に住んでいるんだ。
誰かに強制されたわけでもなくて、自分で選んだんだ。
そして、本当に日本が嫌なら、この生活が嫌ならどこに行ったってどんな生活をしたっていいんだ。
それもすべて自由。それなのに、今私はこれまで選んだことの連続でここにいるというだけ。
コロナのことで2月から、本当に自分の人生をどうすべきかを何度も考えさせられる。
私はどう生きたいんだろう。どうしたいんだろう。どこに住みたいんだろう。誰と一緒に行きたいんだろうということを。
あいまいに今まで生きてきたけれど、この暗い世の中だからこそ自分といっぱい向き合っている。
きっとみんなそうなんだろう。
そんな思いが集まって、コロナ後にはどんな世界になるんだろうと思った。