
入国審査官に言われた言葉が意外だった。
さて、スケート場を後にして空港へ向かう。
すごく濃密だった旅。
たった3日とは思えないほど、1週間くらいいたんじゃないかと思うほどだった。
新しいこと、やったことがないことをやると、人生ってものすごく長くなるんだなぁと実感した。
さて、空港では早めにチェックイン。
一人だから、なんでも早め行動しておかないと、誰も助けてくれないからね。
何度も通っているのに、手荷物検査場は緊張する。今回は余裕でオッケー。
後は、出国審査だ。
この入国・出国審査もドキドキだ。
審査官から何か言われないか、何か言われてもどう対応したらいいのか絶対慌てるから。
何も言われないことを願いつつ、恐る恐る近づく。
厳しそうな男性だ。
フィンエアで、手荷物が重量オーバーしていると厳しく言われた男性職員の雰囲気に似ていたため、ちょっと怖い。
すると、この審査官、私のパスポートを見て、
「滞在は何日だったの?」と英語で聞く。
「に、2泊3日です」
とおずおずしながら答える私。
え、それ何か問題だったんだろうか。。
一気にドキドキしてくる。
お願い、普通に通してと願いつつ。
そうすると、審査官は
「そうか、短いね。。。
今度は、もっと、長い休暇を取ってこられたらいいね」
と言った。
怒られるとばかり思って、身構えていたから、
英語を頭で咀嚼して訳して「えっ?」って感じだった。
そして、じーんわりとその言葉の優しさをかみしめた。
なんて、温かい国なんだろう。
審査官まで、こんな言葉をかけてくれるんだ。
私、また来ていいんだな。
本当に私、この国に来て言い切れないほどの感動、体験を味わいました。
サンタ村もサーモンもサウナも、人々もすばらしい。
本当にありがとうございました。
そういいたかった‥。
けど英語でこれだけの言葉をしゃべれない私は
「Thank you」とだけ笑顔で言って、審査官の前を去った。
悔しいな。英語力がもっとあれば‥
伝えたかったな。
だけど、最後にあんな言葉をかけてもらえるなんて。
嬉しい。
そんな気持ちで、出発ロビーに向かったのでした。