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カンフーと私の歴史。
先日の金曜日の夜、夫とジャッキーチェンの「酔拳」を見た。
今はパソコンでいろんな映画を見られる。
この映画は、私にとってすごく人生への影響が大きかった大好きな映画なんだ。
酔拳を始めて見たのは、中学2年生の頃。
ジャッキーチェン扮する主人公は不真面目で、とても厳しい師匠のところに酔拳を学ぶために修行に出るという話。
酔拳はまるで酔っているように見えるカンフーの流派。
当時の私はアクション映画も全然好きじゃないし、たまたまテレビでやっていたこの映画が目に入ってきただけ‥
だったけど、もうくぎ付けだったね。
アクションの素早さ、華麗さ。
登場人物のみんながルールなんて守らなくてめちゃくちゃで、でも強くてかっこいい。
もう、見てから私の夢は決まってしまったんだ。
「私、酔拳を学ぶために中国に留学しよう!」
まず、大学は中国語学科のあるところに行くことはこの時点で決定した。
だけど修行に行く前にカンフーを今から練習しておかなきゃって思った。
そこで近所を探せど全然なかった。
どうやら当時私の住んでいた福岡ではカンフー教室はなかったみたい。
泣く泣く諦めて、じゃあせめて武道の心得をつけるためにほかの武道をやろうと思った。
中学校にある柔道はどうかなと思ったけれど、柔道は大会に出ると「何キロ級」と体重がばれるから却下。
高校時代には武術をやるために高校も選んで空手部に入った。だけど、カンフーとはだいぶ様子が違ったし、同じ部員の子たちの雰囲気が合わずに退部した。
そうやっているうちにあの酔拳がフィクションだということも高校時代に初めて知った(遅すぎるんだけどね💦)。あまりのショックを受けてそこで、中国語学科への夢ももうどうしたらいいのか分からなくなってしまった。
それっきり、ジャッキーチェンや香港映画は楽しんでみるだけになってしまっていた。
だけど、これが運命でね。
就職した会社で、1年間研修で東京に行く期間があった。
もしかして、ここでカンフー習える??とまたかつての夢がうずき出す。
もう当時私20代後半なのにね(^^;
調べてみたら、なんと研修場所の近くにカンフー道場があった!
さっそく、東京に着いて研修の当日に電話でカンフー道場に問い合わせしたよ。
電話したら「お子さんが習いますか?」と言われたので「いいえ、私です」と言ったのが少し恥ずかしかったけど💦
土曜日の朝8時から、小学校の体育館を借りての練習。
ドキドキワクワクで参加したんだけれど、
もう、この練習がね‥20代後半の体にはすごい負荷でした。
柔軟も妥協なし、そくてん、ばくてん、うさぎ跳びのリレー。
毎週水曜日まで筋肉痛が取れないほど。
そして、私はもちろん初心者コースに入ったんだけれど、
一緒にやるのは幼稚園生未満の子供たちばかり。
みんなとってもかわくていい子で、最初痛くて辛くて泣きながら柔軟体操していたなぁ。
だけどやっぱり子供って成長が早い!
あっという間に上手になって、中級・上級に進む。さらに、空中でくるくる回りながらの蹴りとかまでできるようになってる。
私はもちろんずっと初級者コースだったけどね(^^;
かわいい子供たちと一緒に練習できたのはほんと癒しだったな。
私はこの研修の1年間で上達は微妙だったけれど、大好きなカンフーの世界を近くで見られて、楽しかった。
最後には、皆さんから「ありがとう」の色紙ももらえて泣きそうになったりもした。
こうやってカンフーを私が習得することはあきらめた。
だけど相変わらず、カンフーは大好きで、酔拳も久しぶりに見てみたかったの。
今見るとどんな目になっているかなって。
そして改めて酔拳を見て、「やっぱり中国で修行したい」と思った 笑
まさかのね。
まあ、体が無理だけどね(^^;
でもやっぱり私大好きだな。
カンフーもジャッキーチェンも。
あの底抜けの明るさと適当さと強さが大好き。
あんな大人になりたかったし、今もなりたいって改めて思わせてくれました。