恋愛への悟り。
先日、職場の女子会があった。そこで話していたのが、今年新卒で入った女の子。
新人さんとは思えないほどのてきぱきとした仕事ぶりに、しかも明るい。みんな彼女の存在にとても助けられている。そんな存在の子だ。
話は、徐々に女子会らしく恋愛話に。私は夫の面白話を披露し、他の方は今付き合っている彼氏との話をしていた。「ラブラブで素敵ですねー」と既婚者からの声。
そしてその新人さんにも「どうなの?」という声が聞かれた。彼女の答えは、「今まで人を好きになったこともないし、今後も付き合いたいとも結婚したいとも思わない。誰かと一緒にずっといるのが苦痛だから、このままでいい」というものだった。
その答えに周りが「悟り世代だね」との声。私は悟り世代の子の考えに出会ったのは初めてだったので、ちょっとびっくりした。いつもの様子を見ていると、そんな感じには思えなかったから。
確かに恋愛ってとても面倒だし、疲れる。別れるととびっきり悲しいし、恋愛のせいでバカなことをしちゃったり、今思い出しても恥ずかしいことたくさんある。
「そういう風に恋愛しなくてもいいって思えるのがすごいよね」ってみんなで話して終わった。
家に帰って、この話を夫にした。すると夫が一言「もったいないね」と言った。
あ、この言葉すごくいいなと思った。
しないうちに、想像だけでやめちゃっていいのかな?それが私が思ってたことだったんだなぁとわかった。自分で考えていることと実際に起こることって全然違う。恋愛は確かに嫌な面もたくさんあるし、その意味ではずっと一人でいる方が気楽かもしれない。だけど、嫌でもそれを経験するだけでも違うんじゃないのかな。やらずにすべての可能性を閉じてしまうのは悟りではなくて、本当に「もったいない」と思ったのだ。
恋愛っていろんな面で人を成長させてくれる。人の考えを知ったり、おもんばかったり。同じ道でもその人と歩くと嬉しすぎて驚くほど早かったり、心臓がありえないほどドキドキしたり。いっぱい悩んだり。そういうことも含めて恋愛って人生の醍醐味だなって私は思うんだ。
悟り世代の皆さんにも、一度だけでもいいし、付き合わなくても結婚しなくても全然それは自由だけど、恋愛の可能性まで閉じないことをお勧めしたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?