第7回　手放す

第6回の投稿をしてから１ヶ月が経ってしまいました。僕はこの間にニュージーランドの最北端であるCape reinga まで行き、折り返して南島に戻ろうとしていました。Cape reingaからNew Plymouthに行くまでの間ずっと天気に恵まれ、毎日が撮影日和でした。取り憑かれたかのように自分の行きたいところに行き、撮影をして本当に最高の日々でした。

旅中はどうやって生計をたてていたかと、自分がニュージーランドで撮った写真を日本とニュージーランドに向けて販売していました。もちろん、旅を出る前にお金を貯めて出発したのですが、それだけでは足りなくなってしまい写真を販売することにしました。写真は購入できないけどと言って、ご支援をいただく時もありました。本当にありがたかったし、助かりました。本当にありがとうございます。

ただ、写真の販売はそううまくはいかずだんだん資金がなくなっていきました。毎日、キャンプ場で車中泊してなるべく節約をしながら生活をしていました。それでもお金がなくなってしまい、ついにNew Plymouthで旅が止まってしまいました。自分なりに色々やってみたのですがなかなかうまくいかなかったですね。New Plymouthで会った人たちに写真をどこかで売ることができないか聞いてみましたがいい答えが返ってきませんでした。メッセージを送っても無視されることも多々ありました。

旅を進めるか、ここで旅を手放して日本に帰るか決断が迫られていました。仲のいい方やニュージーの方に相談したりしましたが、答えは日本に帰った方がいいとのことでした。でも自分はなかなか諦めきれませんでした。いつもだったらいい意味で諦めがついてどちらか決めることができていたのですが、今回ばかりは決断ができませんでした。ずっとわかりませんでした。2週間以上悩んでました。ずっとわかんないって言ってました。

冷静ではありませんでした。誰かに資金の交渉をしてみたりと本当はこんなこと失礼だと普段の自分ならわかるはずなのに、行動していない自分が嫌でそういうことをしてしましました。これは良くないと思い反省しました。一旦冷静になるために一冊の本を読みました。その本を読んで大きく深呼吸できたことをやっと決断することができました。「車を売って日本に帰ろう」

今回の旅は一旦手放します。本当は南島に戻ってwest coastを通ってQueenstownまで行き、Bluffを通ってDunedinに戻りたかったです。ビザの期限が迫ってくる中だったので、今日本に帰ることがベストだと思いました。この旅はこれで終わりではありません。どこかで再開できることを強く願っています。そして探していきます。それはまたベストなタイミングでやってくると思います。こればかりは自分でもわかりません。天に任せます。また日本に戻って態勢を立て直してまた旅に出たいと思います。次は旅中でも資金に困らないような方法を考えて自分が安心してできる旅をしていきたいと思います。ではまた。