見出し画像

眞子さん、小室圭さんの結婚に思う日本人の人権意識と多様性

日本の負の部分が明確に表れ、それが世界に発信された今回の一件。
時事ニュースについてあまり意見することは無い僕ですが、今回はいろいろと思うことがあり、その思いを書いてみようと思う。


眞子さんは本当に頑張ったと思う。約10年に渡る交際、そして理解力に欠けた人々からあれだけの批判を乗り越え、前例にも捕らわれず自分が信じる人との愛を貫く。真実の愛だ。素敵すぎると思わないか?
そして日本を離れアメリカに渡るという覚悟は相当なもので、心がブレない芯の強さを持った方なんだなと思う。

皇室に生まれたことで金銭的な不自由は無くても、生まれながらに日本の宿命を背負い自由も無く、一般人が当たり前のようにできることも叶わない。そして日本のために公務にまい進。国や国民から「皇室にふさわしい生活」を押し付けられてるわけだから税金でサポートするのは当然。小室さんは一般人とは言え、皇室の方と関わることでトラブルのリスクや様々な制限を受けるのですから皇室関連の経費が使われるのは当然です。

それでも税金がー!と言ってる人がいる。では国民一人当たりの負担額ってどのくらいなのか? 皇室費から秋篠宮家に渡る皇族費(秋篠宮家が自由に使える生活費)が年間約1億2810万円。日本の納税者数は740万人。納税者一人当たりの負担はわずか約17円。警備費などはこの皇族費(自分たちの生活費)から出しているので国民に文句を言われる話ではない。税金税金って言ってる方々、ハッキリ言いますが勉強不足に加え思考がダサい。

日本のメディアは多様性を認めず人権も無視

日本のメディアは相変わらず救いようがないほど酷い。特に女性週刊誌の低次元なゴシップ記事は人権無視の見るに堪えない酷さで、お二人を晒し物のごとく「憶測」を事実のように記事にする。しまいには容姿のことまで口出しする始末。それらの報道には本質が無く、単に世論を煽るだけ。ホント終わってます…。これにはアメリカメディアも日本メディアを批判。
参照:
「権力者側が認めた組織的いじめ」
アメリカメディアはあきれながら見ている
ほとんど『ネットいじめ』の域まで過熱

「憶測と事実は違う」 小学生でもわかること。しかし、その区別すら出来ていないことに驚きですが、臆測や想像でバッシングすることがどれだけ低次元で下衆の極みであるかを知るべきです。そのようなゴシップ記事を喜んで購入している読者も同レベルだと付け加えておきます。

人権意識の低さ

日本のメディアだけでなくそれらの報道に便乗して批判してる人々も同類です。SNSに溢れる批判を見てると「残念な国だな…」と心底ガッカリしたし本当に悲しくなった。あまりに酷すぎる。日本人、どうしてこうなった? また、「類は友を呼ぶ」は真理だなと。

小室さん何か悪いことしました? 疑惑があるって? あのねえ… 疑惑=憶測ですよ? 疑わしきは罰せずという言葉をご存じか? 人権の原則すら理解できていない人々がこれほど多いことに驚愕です…。憶測で批判したり人格否定しちゃうような人とは一生話が合わないな。思考が低次元すぎて話になりません。

また、憶測だけで人格否定する言葉を投げかける行為は明確な誹謗中傷です。「批判・意見」ではなく「誹謗中傷」だということを理解してるのか?
また、第三者に対して結婚反対や批判する行為は人権侵害だということがわからないのでしょうか?

ニューヨーク・タイムズでは「ソーシャルメディアでの野蛮な攻撃で眞子さんがPTSDに苦しんだ」と報じています。この一文からもわかる通り、人権意識や多様性の考え方が進んでいる欧米ではSNSに溢れる批判を「誹謗中傷」と認識しています。
参照:The New York Times

仮に母親に問題があったとしてもそれは小室さんが悪いのではないし、小室さんの人格を否定する理由にも成り得ない。母と息子は別人格ですから。わかりやすく言えば、母の借金問題は息子の責任ではないので、借金問題を息子に追求する行為は明らかな間違いで、小室さんには母の問題の説明責任も無い。「人格」を理解していればわかる話です。

しかし、残念ながら日本のメディアは憶測だけで追求し続け世論を煽り、母の問題を子に擦り付け、理解力が無い人々もその憶測を鵜呑みにして子を攻撃。メディアもメディアに乗せられてる人々もどこまでアホなのか。

ただ、日本の結婚は個人間ではなく家族間で行われるのが一般的という文化だからか、日本人は親と子をわけて考えることが出来ない人が実に多いと感じます。
しかし、たった一度の自分の人生。お相手の親と結婚するのではないので、人権尊重を重視するならば子供の結婚相手とその親は別人格であるということはきっちり分けて考えるべきだというのが僕の意見です。

多様性に欠ける国民性

日本人の結婚に関する価値観についてはドイツ出身の作家さんがとても興味深い考察をされていると同時に、この異常なバッシングについて苦言。この考え方はまさに人権意識が高い欧米的思考だと思います。
参照:日本人が「小室さんバッシング」に熱狂する根本原因

そもそも他人の結婚に反対できる権利なんて誰にもない。例え親であっても。眞子さんにふさわしい人ではない? それを決めるのは貴方じゃない。いちいち他人の恋愛・結婚に干渉するなっていう話で貴方の理想を押し付けられても困る。皇室と一般人は別だって? 皇室の方々も一般人も人権は同じです。理解が出来ない方は「基本的人権」ならびに「人権尊重」の理念について勉強しなおした方がよろしいかと思います。
眞子さんが心配? ありがた迷惑で余計なお世話。あのお二人ならしっかり生きていけますから貴方に心配してもらわなくても大丈夫です。

小室さんを気に入らない? 他人のことをどう思おうがそれは個人の自由です。しかし、人格を否定する内容を公共の場(SNSを含む)で口にする、又は書き込む必要はないですし、それらの発言は誹謗中傷です。

ちなみに、小室さんは相当な努力家だと思います。アメリカで3年間一人で勉学に励み弁護士資格に挑戦。ニューヨークに拠点を作るために頑張ってスタートラインに立った。英語力も大したものです。司法試験ダメだったようだけど次頑張ればいい。人はそうやって成長する。何事もそうですが失敗から学ぶことって多いからポジティブに考えればOK。全て一発で上手くいくことなんて稀です。言葉も文化も違う国で生活する苦労を知ってますか? 半端な気持ちでは無理です。小室さんを気に入らないという方々もこの努力は認めましょう。

人それぞれ考え方も価値観も違う。だからこそ自分がやりたいようにやればいい。どんな人生を歩むかは自由です。当たり前の話ですよね。
でもその「当たり前」が許されないのが日本です…。理不尽過ぎてお二人が気の毒過ぎます。

息苦しい日本社会

僕はこれまで世界を76周以上も旅を続け世界中を駆け巡りましたが、「こんなに良い国は他に無い」と本気で思っているほど日本が好きです。

ですが、人権意識と多様性が無い人がこの国には本当に多い。その点だけは極めて残念な思いで悲しすぎる。周囲に合わせることを求められて出た杭は打たれ、個人の理想、又は勝手な正義を他人に押し付け、同調圧力を受ける日本社会。控えめに言っても息苦しくて嫌になります。

僕は20代の時にアメリカで1年過ごしましたが、わずか1年でもアメリカの多様性には心底驚きましたし、日本の多様性の無さに気付き失望したことを今も覚えています。その後も仕事柄、世界中を巡り世界中の人々と交流してきましたが、やはり思うのは日本社会が多様性を認めていない現実です。

ノーベル物理学賞を受賞した真鍋博士、インタビューで「日本に帰りたくない理由の一つは、私は他の人と調和的に生きることができないから」と仰っていました。つまり日本は多様性に欠けるということ。「前例主義」が抜けない国民性がゆえか、多様性を受け入れる文化が育っていない。日本が抱える問題点です。

多様性と人権意識の低さ、その原因の一つは日本人の多くが日本しか知らないというのが大きいのではないかと個人的に思います。
実は日本の出国率はわずか15%(法務省2018年データ)。国民の8割以上が日本の外の世界に触れていないという驚愕の事実。つまり国民の大半が昔からの日本の常識しか触れておらず、新しい考え方に全く触れていないということです。わかりやすく言えば、昔の価値観からアップデートされていないということ。

インターネットが当たり前の時代、誰でも簡単に様々な海外の情報に触れることができますが、多様性といった価値観や人権に対する意識まではパソコンやスマホ画面から感じることは難しいです。実際に外に出て体験してそこから何かを感じることの大事さ。「気付き」というのは比較対象がなければ気付けません。

だからこそ、日本人はもっと積極的に海外に出るべきだと思っています。日本と他国を比較することで見えることがある。何でもそうですが、やはり知らないと気付けません。もっと外の世界に触れて多様性とは何なのかを五感で感じて欲しい。

人権意識と多様性に富んだ国を見れば、日本の多様性がおかしいことに気付くと思います。

個人を尊重する重要性

勝手な正義を他人に押し付けず、個人の考えを尊重しようという単純な話です。そんなに他人のことが気になるか? 暇なのか?

当たり前ですが人それぞれ考え方がある。価値観も人それぞれ。それでいいじゃんと思いませんか? 思うのは自由ですが、わざわざ批判コメントを書き込む必要ありますか?

眞子さんと圭さんのお二人にとって、日本は本当に生きずらい国だと思う。でも、多様性が受け入れられていて個人を尊重してくれるアメリカなら心穏やかに生活できるというお二人の決断。素晴らしい決断だと思う。特に多様性の宝庫であるニューヨークはまさにお二人の生活の場として最もふさわしいと感じます。日本と違い自由に動ける環境はのびのびと生活できますよね。
ニューヨークタイムズの記事のコメント欄を見る限り、お二人を歓迎するアメリカ人のコメントが溢れており嬉しい限りです。
コメントの中には「See you in Trader Joe's, Princess Mako! トレーダージョーズでお会いしましょう!」という書き込みもあり心が和みます。やっぱり多様性が理解され個人を尊重してくれる国は違います。
参照:The New York Times コメント欄

注:Trader Joe'sとは全米で展開する品質重視のスーパーマーケットで、NYCには複数店舗があります。

個人を尊重してくれて多様性が当たり前の環境は本当にストレスが少ないです。カリフォルニアに住んでいた時に凄く実感しました。

最後に言わせてほしい

批判してる方々に一言、「頑張れ!」の一言でも言える人間になった方が人生楽しくなると思うよ。余計なお世話か 笑

そして眞子さんと圭さん、結婚おめでとうございます! 僕は全力で祝福するし応援する。幸せな家庭を築けることを願っています。頑張れ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?