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Shady Business〜Airbnbでホテル予約をしたらチェックインなしで入れた話〜

Airbnbについて


Airbnbとは、宿泊施設の貸し出し情報や様々な体験・アクティビティ情報を載せているサイトで、利用者(旅客)はそれぞれのオーナーから直接部屋を借りることができる。

トラブルがあった場合、Airbnbに問い合わせをしてサポートしてもらうこともできるが、あくまでもオンラインマーケットプレイスなので、問題解決は自身とオーナーとの間で行われる。

ホテルに比べて安く、プライベート感やユニークなお部屋に泊まれるという利点がある一方、ホテルのような清掃や細かなサービスがなく、個人間でのやり取りなので、使う側も貸し出す側も危険を伴う。

部屋のリストをあげているオーナー側と利用者のルールの徹底や本人確認、相互レビューなど、安全に利用できるよう設定はされているが、「抜け道」もある。

Airbnbを利用しないと決めた理由

以前、家族とカナダ旅行した際にAirbnbを利用した。
リーズナブルで広めの部屋がちょうど見つかったからだ。

借りたのは一軒家ではなく、コンドミニアムの一室。

チェックインの仕方がわからなくてハラハラしたが、当日になってやっと案内が来た。

貸し出している部屋に入るための暗証番号と注意点が書かれていたのだが、そこには「コンドミニアム内にいるコンシェルジュや住人には、決してAirbnbを利用して部屋を借りていると言わないで」ということ。

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なぜ、いっちゃいけない?Airbnbは又貸しの物件は禁止のはずだが、この注意書きはまさしく、「本当はビジネス目的の部屋の貸し出しはできないが秘密にしてね」といっているようなもの。

さらには、コンドミニアムのエントランス入り口にロックがかかっていて、その番号を教えてもらってなかったため入れないという状況に。

ネット環境もないので、WiFiを得るために近くのカフェに行きメッセージを送るもなかなか返信がこず、コンドミニアムの入り口付近でウロウロ。

途方に暮れていると、住人がちょうど建物に入っていき、自分達をみてドアを開けておいてくれた。

そこでようやく建物に入り部屋に入る。

その後も、お湯が出ないとか、これが足りない、あれがない、など色々問題があり、オーナーに問い合わせるも全て無視される始末。

タチが悪いのは、チェックアウトの方法や報告後の返答に対しては素早いレスポンスがきたこと。

この経験が、Airbnbの利用を躊躇するきっかけになった。

懲りずにAirbnbを使ったらやっぱり問題だった

その後、しばらく家族で海外旅行もすることはなく、Airbnbも使っていなかったが、久々のシンガポールへの家族旅行で、またもAirbnbを使ってしまった。

最初はホテルを探していたが、シンガポールのホテルは高い。
一人旅なら狭くて安いところでもいいが、今回は家族との久々の再会及び両親の結婚記念日を祝う旅行でもあったため、ある程度綺麗で広い部屋を探していた。

それでもやっぱり、いいなと思う場所は全て予算オーバー。

そこでAirbnbも覗いてみると、超有名ホテルの割引ルームの掲載が。
Airbnbでもホテルの部屋を貸し出しているのか。と軽く考えていた。

レビュー数もそこそこあるし、ポジティブな意見も多くみられたので、ここに決定した。

正規の値段より10万以上も安い。
ホストが不動産屋となっていたので、そのホテルの部屋をいくつか所有していて、安く貸し出しているのかなくらいにしか思っていなかった。

ファーストコンタクト

予約が確定してから、まずはオーナーにメッセージを送った。
今回の旅の目的と経緯を伝えたが、何か勘違いをしていて、トンチンカンな返答だったし、かなり単調とした口調だった。

とにかく、予約は無事完了。

旅行まではまだ日にちがあったが、不安もあるのでチェックイン方法を先に聞いておいたが、「まだ早いし、今から言っても忘れるよ」という理由で後回しになった。

チェックイン前日

旅行前日になっても、一向に案内を送ってくる気配がないので、自分から「明日チェックインですけど、方法を教えてもらえますか?」と聞いた。
すると、What's app を使っているかと聞いてきた。

What's appとは、LINEと同様メッセージアプリのことで、世界中で広く使われているアプリだ。

私はそのアプリを持っていたので、そこから相手の番号を追加し、やり取りが始まった。

割引ルームの真相

チェックイン情報の前に、注意点として長い定型文が送られてきた。

  1. 部屋はVIPメンバーによる割引ルームのため、何かカードキー等に問題あれば、ホテルスタッフには言わずに、予約先(オーナー)に連絡をしてください。決してフロントデスクに行ったり電話をすることはしないでください。

  2. ホテルの人はこの割引ルームについて認識していないため、彼らの質問などに惑わされないでください。何かあればこのグループ(オーナーたち?)に聞いてください。

  3. この部屋を第三者から買ったとは決してホテルスタッフに言わないでください。言えば予約がキャンセルされる可能性があります。何か聞かれたら、友達が自分達と一緒に滞在できるように提供してくれたと言ってください。

  4. カードキーは無くさないでください。紛失防止のために、100ドルのデポジットを回収します。チェックアウト時にデポジットは返金されます。そのほか追加料金はかかりません。

そして、当日は着いたら連絡するようにと言われる。さらに、登録に必要な2枚分のパスポート顔ページのスクショも求められた。

チェックインの方法は以下だ。

  1. チェックイン日当日、オーナー側のVIPが先にチェックインをし、予約者のゲストメンバーとして、私たちの情報を登録。その後、ゲストキーカードをカウンターで受け取れるように、部屋の番号を教えます。

  2. ゲストメンバー用のカードキーをフロントデスクで受け取ってください。
    何か聞かれたら、友達が一緒に滞在できるように予約してくれたといってください。決して、この部屋を第三者から買ったとはホテルスタッフに言わないでください。

ここにきて初耳情報がてんこ盛り。

チェックイン当日

なんだか面倒臭いことになったと不安になりながらも、もう後には引けない。
部屋の番号と予約をしたVIPメンバーの名前を共有してもらい、いざチェックインカウンターへ。

カードの受け取りは、前日送ったパスポート写真の持ち主が行う。
これでカードキーが2枚受け取ることができ、もう1枚は部屋においてあるとのことだった。

緊張しながらも、指示通りチェックインカウンターで「〇〇番の部屋のカードキーを受け取りに来ました。」というと、案外すんなりと手続きができた。

パスポートのコピーを取られ、書面に連絡先とサインを書いて終了。
その時、チェックアウト日が予約と違うのに気がついた。
しかし、ここで余計なことを言ってホテルの人に怪しまれるのを避けるため、その場では何も言わなかった。

カードキーを受け取った後、すぐさまオーナーに連絡をする。
「この予約は○月2日で取ったのですが、ホテルの書面では○月1日になっていました。どういうことですか?」

すると、オーナーは「他の部屋を用意します。アップグレードもできればします。日付は変更なしで、部屋だけ変えます。VIP割引会員の制約によって、月を跨ぐ際には予約者の名前変更が必要になります。」とのこと。

次から次へと、ぎりぎりになって送られてくる新情報にうんざりしながらも、もう言われる通りやるしかない。

「わかったけど、次から前もって情報は伝えてくれませんか?こちらも心配になるので。」と送っておいた。

「ごめんね、こっちも色々調整してるので」みたいな返事が来たけど、なんだかなぁ・・・。

部屋の移動

一応書面上のチェックアウト前日に、アップグレードの部屋の動画が送られてきた。
アップグレードした部屋か、今と同じタイプの部屋で違う階のものにするか、どちらか選べるようだ。

が、アップグレードした部屋を選べば、300ドル追加でかかるとのこと。
てっきり無料でアップグレードしてくれるのかと思ったが、そこはしっかり請求するようだ。

これ以上余分なお金は払いたくないので、同じ部屋タイプをチョイス。

「当日は具体的に何をすればいいの?」と聞くと、
「今の部屋は1時まで使える。出かけるなら、荷物をコンシェルジュに預けられる。新しい部屋は3時には用意できるから、最初と同じようにカードキーをカウンターでもらってね。」とのこと。

前日の夕方に送られてきたので、「もっと早く。そしてこちらが聞かなくても伝えておいてくれ。」と思いながらも、その場では「わかりました」というしかなかった。

当日も、今までのカードキーはどうすればいいのだろうと思ってオーナーに連絡すると、エクスプレスチェックアウトボックスに入れておいてとのこと。
だから、こっちが聞く前にそれも伝えておけよ・・・。

そんなこんなで、代わりの部屋のゲストキーを新たにゲットし、無事もう1泊分の部屋に入ることができた。

チェックアアウト日

本来のチェックアウト前日、お昼くらい、「明日はカードキーを部屋の机に置いたまま、直接帰って大丈夫。カードキーの写真を撮って送っておいて」とのこと。

こういう時だけメッセージを自分から送ってくるんだなと感じながらも、チェックアウト方法も把握できて一安心。

なんだかコソコソしながら部屋の出入りを強いられているようで、ソワソワすることもあったが、無事何事もなく滞在を終えることができた。

Shady Business

Shady Business=怪しいビジネス という印象は最後まで拭えないし、これってかなりグレーなのでは?という滞在方法でしたが、有名ホテルへの滞在ができたのは良い経験だった。

しかし、こういうのは、本当にもうこれで最後にしたい。

Airbnbというよりかは、そこに掲載しているオーナーの問題であり、予約してから宿泊施設についての実情を初めて知るということも多々あるので、やはり利用には注意が必要。

今回の物件リストについても、後々よくレビューを見てみると、ホテルスタッフへの口止めとも言えるオーナーの指示に不安を感じる人もいた。

まとめ

結果オーライといえばそれまでだが、やはり違和感バリバリの滞在方法であったことは拭えない。

後悔はないけど、今後の旅行先での滞在方法についてはもう少し慎重にならないとなと感じた。

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