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ホーエンハイム大学に行こう【ドイツのミュンヘン・シュトットガルト探訪記】

こんにちは、しろくまです。

今回はドイツの南西の都市シュトゥットガルトにキャンパスを構える、ホーエンハイム大学についてご紹介します!

ホーエンハイム大学とは

ホーエンハイム大学 (独語:Universtät Hohenheim) は1818年に設立された農業アカデミーに由来する大学であり、キャンパスはドイツの南西部バーデン・ヴュルテンベルク州の中心地シュトゥットガルトに位置します。

大学の設立にはヨーロッパ史上最悪と言われる飢饉が背景にあり、国による自然科学の教育と研究を目的とし、現在でもドイツ内の農業分野ではトップに位置しています*1。プログラムは農学、自然科学、ビジネス・経済・社会科学の3部門が存在し、ドイツ語だけでなく英語でも学べるコースも充実しています。 (詳しくはこちら)

校舎はカール・オイゲン公爵の別荘である宮殿が当時から使用されており、建物内にはシャンデリアのあるダンスホール、青く装飾された美しい会議室、豪華なバルコニールームと物語に出てくる宮殿そのものです。

今回お会いしたのは Crop Sciences プログラムのマネージャーであるKatrin Winkler先生です。

いざホーエンハイム大学へ

大学はシュトゥットガルトの市街地にはなく、南東に離れたPlieningenと呼ばれる地域にキャンパスがあります。市街地からはおおよそ40分ほどかかります。

移動の際には鉄道・バスのチケットアプリ (VVS Mobil) が役立ちました。一般的にチケットは乗り場の券売機で購入しますが、ドイツでは以前から各都市ごとに公共交通機関のチケットはアプリで購入できるようになったそうです。

購入にはクレジットカードやPaypalが使用できます。購入後はアプリの画面を運転手さんに見せるだけです。日本でも導入してほしいですね。

ダウンロード

VSSのアプリ (画像出典: Google Play)

Katrin Winkler先生と面談

今回の訪問にあたっていくつもの大学にアポのメールを送りましたが、Winkler先生が一番丁寧に対応してくださいました。これだけでも嬉しいのですが、今日のためにたっぷりと時間を取ってくださいました。

今回の面談で教えて頂いた情報は以下の通りです。

・出願資料について
他大学と同じく志望動機書、卒業証書、成績証明書、論文の要約 (英語) 、1~2人の推薦状が必要。特に大切なのは志望動機書と推薦状。

・志望動機書と推薦状について
志望動機書は学部での研究、入学してからやりたい研究、将来のビジョン、職歴 (アルバイト) 、部活・サークル活動について書く。私の場合なら澤田酒造での経験をしっかり書くと良い。推薦状は所属する研究室の先生に書いてもらい、これを提出する場合は成績は不問。

・大学の雰囲気について
世界中から優秀な学生が集っている (特にインド、中国)。そこまで広いキャンパスではないので、アットホームな感じがする。友達グループも基本的に国際的。


やはり澤田酒造での経験は作物科学部でも活きるようです。先生は終始酒造りの話に興味を持ってくださいました。そして驚いたのはWinkler先生は出願資料を読んで合否を決める3人の委員の1人だそうです!今回の訪問が有利に働いてくれることを願います…

そして面談の後には日本人の学生の"ダイジロウ"さんを紹介して頂きました。イジロウさんはすぐ駆けつけてくれて、大学内を案内してくださいました。

ダイジロウさんと大学内を見学

ダイジローさんと共にホーエンハイム大学を見学しました。まずはホーエンハイム宮殿を訪れました。記事の冒頭にも書きましたが、宮殿なだけあって所々にシャンデリアがあったり、素敵な彫刻があってとても格好良かったです。

周りは自然に溢れていて、天気がいい日には丘から街が一望できます。また、見学中にはダイジローさんの友達を紹介されるたりと、ホーエンハイム大学の雰囲気を堪能できました。

特に印象に残っているのは台湾出身のエドワードさんで、作物科学部に所属されていることもあり授業のこととかテストのことを沢山教えてくださいました。聞いたことは大まかに…

・テストについて
ドイツの大学はテストが難しく、2回落ちれば退学させられる。作物科学科は暗記教科よりも理解を問う問題が殆どで、教科書やノートの持ち込み可の場合もある。他学部よりも比較的退学者が少なく、焦らず勉強できる。

・出願と授業の開始
EU以外の学生は前年度の11月から出願が始まり、3/15前後に出願締切。IELTSは6.5以上必要で、もし出願時点で足りないときは7月15日までに獲得できればOK。

・学費について
非EU圏の学生は学期ごとに1,500ユーロ。あと共済費として180ユーロほど。したがって1年で40万円ほどかかる。日本よりは安いが、物価の安い国の留学生には厳しい金額。

・奨学金について
作物科学部が適用される奨学金はバイオ経済奨学金 (年2,000ユーロ)、デュークカール奨学金 (年10,000ユーロ)、ヘルムート・オーレンツ奨学金は (年5,000ユーロ)、州立大学院奨学金 (月1,000ユーロ)などと豊富。いずれか1個あたれば非常に有利。

時間を取ってくださったダイジロウさんとエドワードさんには本当に感謝です。

今日の訪問のまとめ

Winkler先生、ダイジロウさん、エドワードさんおかげでHPでは知れない情報を沢山集めることが出来ました。本当に感謝してもしきれません!

そして今日の訪問を通して俄然ホーエンハイム大学に入りたくなってきました! しかし、世界的に評価されるだけあって入学は難しいと思います。だからこそ入って卒業できれば素晴らしい名誉と就職先は確実です!なんとしてでも入りたい。

とはいえ今の私にできることは、英語の勉強のみです。6月にまたIELTS試験をうけるので、次こそは6.5行きたいです…! 研究室での研究もありますが、英語の勉強とうまく両立して頑張っていきたいと思います! 

*1 QS World University Rankings, Agriculture & Forestry
https://www.topuniversities.com/university-rankings/university-subject-rankings/2020/agriculture-forestry (2020年版, 20/01/15 閲覧)


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