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高配当株を求めて! その2

前回、高配当株のメリット、デメリットに関して、解説をしました。

今回は、銘柄選びの前にまず、株式を行う上での必須の金融知識について解説をしていきます。
今回は、とりあえず3つの単語を知っていただけたらなと思います。ここから少しアルファベットを使うのですができるだけわかりやすく解説していくので、めげずについてきてください!!


EPS(1株あたり利益)

株式会社は、株を発行したり、銀行からお金を借りて、運営しています。
EPS は文字通り1年間で1株につき、会社がどのくらい利益を得たのかを表す指標になります。
一年間で企業は利益を出したり、損失を出したりしますね。ここで具体的に考えてみましょう。例えば、株式会社A社があるとします。
A社は、株式を100株発行しているとしましょう。A社は1年間で10000円の利益を上げたとします。
この時、A社のEPSは次のように計算できます。

EPS = 利益/ 発行株式数 = 10000 / 100 = 100円となります

逆に10000円の損失を出してしまった場合はどうなるのでしょうか?
これは-10000円の利益を得たと解釈できるため 

EPS = 利益/発行株式数= -10000 / 100 = -100円となります。 

意外と簡単ですね。

PER(株価収益率)

簡単に説明すると、株価が企業の利益に比べて、高いのか低いのかを表す指標になっています。例えば、JTの株価収益率を見てみると、14.2倍となっています。
この意味は、今の株価で利益もこのままだとしたときに、株価の元が取れるのに14.2年かかるという意味です。
式にすると、こうなります。
PER = 株価 / EPS(1株あたりの利益)
JTの株価は4218円(2024/8/24日現在)です。
EPS(一株あたり利益)は、296.9円です。
ということは
PER = 4218 /296.9 =14.2
となっていて一致してますね。
一般的には、PERが14~16倍くらいが適正だとされています。
PERは高ければ、投資家の期待値が高いことが言えます。
逆にPERが低ければ、あまり投資家から期待されていないと解釈することもできます。

payout ratio(配当性向)

日本では、一般に配当性向と言います。一応外国株に対応できるように英語表記しておきます。
この配当性向は、さっき解説したEPSにものすごく関連があります。

配当金= EPS × 配当性向 / 100

JTですと、2023年ですと配当性向が71.4%と書かれています。
これは、得た利益のうち71.4%を株主に配当金として出していることになります。
残りの28.6%は会社の事業として使われます。
配当性向が高いということは、株主に対して、積極的に還元していると言えます。
しかし、配当性向が高いということは、それだけ、今後会社の成長を阻害してしまう原因になったり、減益や赤字になってしまったりすると、減配(配当額が減ること)・無配になってしまったりしまいます。良いことだらけでないことも覚えておきましょう。他にも、配当性向が高いために、増配する余裕が無くなってきていることなども挙げられます。
それと、赤字の年は、もちろん配当性向は、マイナスになることを覚えておきましょう

今回はこの株式を行う上で、重要な3つのことを大まかに解説しました。
今回はこれで終わりにしたいと思います。





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