ロラン・ティリ監督インタビュー「日本のバレーボールの近代化と向上を目指す」
元記事:https://www.lequipe.fr/Volley-ball/Actualites/Laurent-tillie-evoque-un-honneur-et-un-peu-un-reve-au-sujet-de-son-experience-au-japon/1293065
見出し写真:FIVB
※翻訳はあくまで趣味の範囲であり、誤訳が含まれる可能性もあることを了承いただきお読みください。
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日本の大阪に拠点を置くパナソニック・パンサーズを率いて2シーズン目を迎えるロラン・ティリは、日本のバレーボールの近代化と向上を目指しています。
―フランスチームで多くの感動を味わった後、日本での経験はあなたに何をもたらすでしょうか?
「最初は(自分の将来は)、息子(三男のキリアン・ティリはメンフィス・グリズリーズでNBA選手として活躍している)の近くで、アメリカの大きな大学でアシスタントコーチをしている自分を想像していました。そんなとき、日本から電話がかかってきました。ヨーロッパでは知られていないかもしれませんが、素晴らしいバレーボールの国なんですよ。彼らはオリンピックのチャンピオンです(1964年の東京大会と1976年のモントリオール大会で2つの金メダルを獲得しています)。彼らは現代のバレーボールのコンビネーションを発明しましたし、(国際試合の公式球である)ミカサは日本のものです。
日本で仕事をすることは光栄なことですし、わずかな期間の夢でもあります」
―あなたは彼ら(パナソニック・パンサーズ)に何をもたらすことができますか?
「試合(実戦)をプロジェクトの中心に据えたいと考えています。日本では、アスリートは技術や理論を重視します。効率化を図りながら、ハードなトレーニングを続けなければなりません。
日本で行われているのは昔ながらのバレーボールで、華麗だけど無駄な振り付けが多いと感じます。現在のバレーボールは、速く、高く、そして爆発的なものです。
私はチームをローテーションさせて、グループ全体のモチベーションを高めたいと思っています。これは彼らにとって新しいコンセプトです」
―クラブは、ピッチ上でもピッチ外でも、あなたに多くのことを期待しています。
「そう、選手のリクルートもね。私たちは17歳の選手を学校教育から外して、プロに預けるべきです。18歳になったばかりの選手を4ヶ月間(学校へ)戻すことになりました。学校やリーグとの交渉が必要でした」
―Vリーグの理事(嶋岡健治)は、2024年のパリについてはっきりと語っています。
「彼は日本バレーボール協会の会長でもあります。私は彼と長い間議論しました。日本のバレーボール関係者は皆、(東京オリンピックで男子が準々決勝に進出したことで)波に乗るまたとないチャンスがあることを認識しており、パリオリンピックでの大きな活躍を目指しています」
―日本のバレーボールは強くなっていますか?
「東京オリンピックの前には、VNLでロシア(前回大会のファイナリスト)をフルセットで破っています。これは素晴らしいパフォーマンスです。
日本代表には海外の最高峰リーグで活躍する選手が何人もいて、フィリップ・ブランが代表チームを率いています。そして国内リーグ(Vリーグ)にも良い選手がいます。まさに今がターニングポイントですね」
―東京オリンピックのポーランド戦で行ったようなダイブ(フライングレシーブ)がまた見られますか?
「シーズンが始まる前に(パナソニック・パンサーズの)チーム全員で、ファンのために盛大なパーティー(ファン感謝デー)を開きました。私は最後に一度だけダイブしました。それは必然のパフォーマンスでした」