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北海道旅行記:渡島・檜山を巡る旅(2日目:江差町を散策)

旅2日目(2022年7月6日)

2日目は、江差町に行こうと思う。

新函館北斗から江差は近い

昨日と同様、函館と江差を結ぶ路線バスを利用する。

私が函館ではなく新函館北斗に泊まったのは、江差方面に行く際、所要時間が短くなるからという理由もあった。

路線バスで行く場合、函館~江差は約2時間30分かかるが、新函館北斗からなら1時間30分程度で済む

往復する場合は、2時間近く所要時間が変わることになるから、新函館北斗を拠点にした方が旅しやすくなるのである。

さて、新函館北斗駅前から、11時08分発の「江差ターミナル」行きに乗車。

11時出発というと遅いと思われるかもしれないが、この1本前の江差行きバスは07時52分発で、少し早いと思ったから11時台のバスを選ぶことにした。

函館~江差を結ぶバスは、便によって高速バス仕様の車両が来ることがある。昨日は普通の路線バス車両だったが、今回は高速バスの車が来た。

乗客は数人程度しかいない。路線が今後縮小されはしないかと不安になるが、高速バス車両を広々と使うことができ快適だ。

新函館北斗からしばらくバスに乗り、目的地の「橋本町」で下車。江差町の中心部の辺りだ。

江差駅は廃止されたが、今もなお「江差駅」の表示が残っている

江差町にはかつて、JR江差線という路線があったが、2014年に廃止された。

廃止から10年近くが経つが、道路案内標識には今も「江差駅」という表示が残っていた。

バス停からほど近い「つるみ食堂」で昼ご飯を食べる。平日昼とはいえ客は多く、人気のある店であることが伺えた。

江差町中心部を歩く

昼ご飯を食べたら、江差町中心部を歩いてみる。

江差町図書館が入る「江差町文化会館」

まずは、恒例の図書館から。独立した建物ではないが、文化会館の中に図書館が入っている。

江差町は人口約7000人の自治体。1万人に満たないが、街中は思ったよりも発展しており、体感では人口が1万人ちょっとありそうな雰囲気だ。

函館市などと並び、北海道では比較的歴史のある地域で、江戸~明治にかけてはかなり栄えていたらしい。

札幌一極集中や漁業衰退の煽りを受け、人口は減る一方だが、檜山振興局の所在地としての地位は現在も保っている。

街から見える日本海

日本海側に位置している江差町。街中でも容易に海を見ることができる。

海を見ながら、旧JR江差駅の方面に進む。

旧JR江差駅(江差線)

江差駅があった場所には、駅名標や線路が置かれている。

旧JR江差駅

周辺は開発されており、これら以外に駅があったことを示すものはほとんどない。

JR江差線は、五稜郭駅から木古内を経由し、ここ江差までを結ぶ路線だった。

五稜郭~木古内間は第3セクターの「道南いさりび鉄道」として残ったが、木古内~江差間は廃止されている。現在は函館バスが同区間で代替バスを運行している。

この江差線廃止をもって、檜山地方からは鉄道がなくなった。それ以後も、2021年に日高地方から鉄道がなくなり、2023年には留萌地方からもなくなってしまう予定だ。

鉄道がなくなったとはいえ、江差には函館バスが盛んにバスを走らせてくれている。ICカードも使え、便利なフリーパスもあり、旅行者でも使いやすいのは有難い。

江差駅跡から国道228号への道

さて、駅跡を見たら日本海にほど近い国道228号(日本海追分ソーランライン)に入る。

国道228号から

すぐ目の前に日本海が見える。国道のため車通りは多いが、人は少なく快適に歩くことができる。

国道228号から

228号を北に進み、「開陽丸」がある場所まで向かう。

「かもめ島」への分岐点

しばらく進むと、「かもめ島」という看板が見えてくる。ここを曲がると、開陽丸がある場所へ行くことができる。

さらにまっすぐ進むと、「開陽丸記念館」や「えさし海の駅」が見えてくる。

えさし海の駅「開陽丸」

海の駅は、「道の駅」的施設で、売店やトイレ等が入っている。

開陽丸①

開陽丸記念館から海側に入ると、「開陽丸」が現れる。

開陽丸はオランダで造られた船。江戸末期には徳川の家臣たちがこれに乗って北海道まで逃げたようだが、ここ江差で沈没してしまったらしい。

ということで、ここに残っている開陽丸は復元されたものであることが分かる。

開陽丸②
開陽丸③

江差の観光スポットとして有名らしいから行ってみただけだが、歴史好きの人ならもっと楽しめると思う。

さて、開陽丸を見たら再び国道228号に戻り、江差の街中を歩いていく。

姥神大神宮

姥神(うばがみ)大神宮に参拝。後から知ったが、ここは北海道最古の神社らしい。

休憩所

街中にあった休憩所らしき場所。

自由に入ることができて、中では休むことができるようになっていたが、暑かったのですぐに外に出た。

中歌町バス停

ちなみに、江差町のバス停はこのような感じだ。これは「中歌町(なかうたちょう)」で、町役場が近い。

江差港フェリーターミナル

その後は、「江差港フェリーターミナル」に意味もなく行ったり。

このフェリーターミナルからは、奥尻島へ行くフェリーが出ている。奥尻には函館や丘珠から飛行機で行く方法もあるが、飛行機を避ける場合、江差まで来ないとフェリーに乗れないのだから結構大変だ。

さて、江差の街を見れたことだしそろそろ帰ろう。

江差は北海道では珍しく歴史の長い地域で、街中もしっかり整備されていて観光しやすかった。

姥神町フェリー前」のバス停からバスに乗り、新函館北斗駅まで帰ってきた。

今日も、そして明日も明後日もだが、夕飯は新函館北斗駅にある「ハマナスクラブ」で買ったものを食べた。

ハマナスクラブはセイコーマートの子会社が運営していて、セイコーマートと似た商品を扱っている。ただ、「ホットシェフ」はない。

ホットシェフがないのは少し残念だが、東横インから近く買い物しやすいから文句は言えまい。

2日目はこれで終了。3日目は、厚沢部(あっさぶ)町に行こうと思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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