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長野と富山はどうか?
新潟に加えて、長野市と富山市に移住することについても考え始めたが、果たしてどうだろうか。
長野市は私の地元である上越地方から最も近く、北陸新幹線を使えば片道20分程度でアクセスできる。(料金は片道2,860円と高いが)
料金を抑えたければ、しなの鉄道とえちごトキめき鉄道の鈍行列車を乗り継ぐと、片道800円(障害者割引適用)くらいで行くことができる。
このように、地元へのアクセスについては大いに優れている。
私と長野市との接点はどれくらいあるか。
上越地方は長野県との結びつきが比較的強く、子どもの頃から長野に行くことはよくあった。
とはいえ長野市の地理についてはほとんど知らない。
長野市の公共交通機関はどうだろう。
長野にはJR、しなの鉄道に加えて長野電鉄という鉄道がある。
しなの鉄道は距離にかかわらず障害者割引を使うことができるが、長野電鉄は今のところ精神手帳割引に対応していない。
バスに関しては、路線バスなら障害者割引を使うことができる。
長野独自の交通系ICカードを使えば、毎回運転士に申告せずとも障害者割引を利用できる。
バスの本数について。
政令市の新潟市と比べると本数は少ないと思われる。
実際に調べてみると、どの路線も本数は1時間に1本程度で、中心市街地を循環するバスでも1時間に2本程度。
バスの利便性はあまり良くなさそうだ。
また、昨日書いた通り長野は名古屋や東京には比較的近いが、関西に行きづらいというデメリットがある。
長野市の気候について考えてみる。
長野は盆地で、夏は暑く冬は寒いという特徴がある。
夏は猛暑日が当たり前、冬は札幌と同じくらい冷え込むことすらあるという厳しい気候。
だが、新潟や富山と違い日本海に面していないので、晴れの日は多い。
次は富山市について考えてみる。
富山も私の地元から比較的近く、新幹線を使えば片道40分(障害者割引を使って3,600円くらい)でアクセスできる。
鈍行列車を乗り継げば料金を抑えることができるが、その場合は片道2時間ほどかかるため、新潟市から地元に帰るのとあまり変わらない。
私と富山市との接点について。
富山との接点はそれほどなく、宅浪時代に富山大学まで模擬試験を受けに行ったとか、旅行で何回か行ったことがある程度。
富山市の公共交通機関はかなり優れていて、ライトレールや路面電車が街中を通っている。
交通政策では失敗続きの新潟市とは裏腹に、富山市は次々と政策を成功させている。
もちろん路面電車やライトレールは障害者割引に対応していて、専用の交通系ICカード「ecomyca」も用意されている。
公共交通機関を愛する私としては富山市ほど魅力的な地方都市はないと思われるが、市内中心部以外は相変わらず車社会だと思うので、その点をどう捉えるか。
また、富山は西日本文化圏に属していて、方言も関西弁に近い。
新潟や長野は東日本文化圏で東京方言(共通語)だから、このギャップに馴染めるかが一番の問題だ。
冬の気候については、新潟市と同様日本海側の地域なので、冬は雨や雪が多い。積雪量も新潟市より富山市の方が多い。
以上のように考えてみると、長野市と富山市のメリット・デメリット(私にとって)を以下のように整理することができる。
・長野市のメリット:地元から一番近い県庁所在地、冬でも晴れが多い
・長野市のデメリット:バスの本数が少ない、夏暑く冬寒い気候
・富山市のメリット:新幹線を使えば地元から1時間以内、公共交通が充実
・富山市のデメリット:関西弁に近い方言に馴染めるか?、冬の気候