【論考】札幌の歩行者/自転車が信号無視をしてしまう理由を簡単に考察
これまで私は、道民や札幌市民の性質、生態について独自の視点で研究を続けてきた。
それは決して彼らに対する誹謗中傷やヘイトスピーチの類でなく、北海道や札幌、そしてそこに住む人々を無条件に持ち上げるような内容でもない。
これまでインターネット上ではあまり見かけることのなかった、中立的な視点からの北海道民/札幌市民研究というこれまでにない活動を行っている。
道民の交通マナーや喫煙率の高さ、経済や貧困、社会体制などさまざまな観点から考察を加えてきたが、今回は信号無視というテーマについて考える。
札幌という地域は非常に信号無視をする歩行者や自転車が多い。
他の地域のことはよく分からないが、(幹線道路でなければ)車の台数がそれほど多くはなく、かつ人口が多いこの地域は、信号無視の多くなりやすい土壌があると思われる。
例えばこのような横断歩道があったとして、車がほとんど通っていない、或いは30秒に1台程度しか走っていなければ、高確率で信号無視をする人が出てくる。
それでは、先ほどよりも幅の広い道路の場合はどうなるか。
この場合でも、車があまり通っていなければもはや関係ないようで、信号無視をする歩行者、自転車をよく見かける。
横断歩道を渡っていればまだ良い方で、酷い場合は横断歩道も何もない場所を平然と渡っている歩行者を見かけることもある。
百歩譲って、これくらいの幅の道路で、かつ車がほとんど通っていなければ、別に横断歩道でない場所で道を横断しても危険性は少ないだろう。
一方で、人口の多い札幌市内の場合、交通量の少ない幹線道路というのはあまり見られない。
にもかかわらず、こういった道でも平然と道路を渡る歩行者を見かけることはそれほど珍しくない。
このような命知らずの歩行者も大いに問題であるが、彼らはあくまでも少数派であり、遭遇する頻度は少ないので、今回は取り上げない。
今回問題にしているのは、交通量の少なく、かつ幅の狭い道路で信号無視をする歩行者及び自転車の存在についてである。
なぜ信号無視をする歩行者、自転車が出てくるのかを考えるためには、まず北海道(札幌)特有の事情について敷衍しなければならない。
北海道の道路は真っすぐで、見通しが良い。
建物の多い札幌市内では、流石にここまで視認性の良い道は少ないが、それでもだいたいの道は真っすぐになっており、自動車が来るかどうかを簡単に確認することができる。
向こう数百メートル先まで車がいないことを簡単に確認できるので、信号が赤でも道路を渡ってしまう人が出てくる、と考えられる。
北海道の街並みは基本的に碁盤の目のように作られており、交差点の数が非常に多い。
全ての交差点に信号を置くわけにもいかないので、交通量の少ない所には信号が設置されていない。
このような場所で道路を渡る場合、当然ながら信号に頼ることはできないため、自分の目で車が来ているかどうかを確認してから、道を渡る。
道民/市民はこのようなプロセスで道路を渡ることに慣れているため、信号のある交差点でも同じように渡ってしまう、というのが私の仮説である。
今回は簡単に議論したが、結論を述べるとするならば、札幌は幹線道路でない道の場合、交通量がそれほど多くなく、比較的安全に道路を横断できる場合が多い。
それに加えて、札幌の道路は真っすぐで見通しが良く、かつ信号のない交差点で道路を渡ることに慣れている人が多いため、赤信号でも関係なく道路を横断する人が出てくるのだと思われる。
一方で、札幌には交通量の多い幹線道路であっても、信号を無視したり横断歩道のない場所で道路を横断したりする人が時折見られるが、彼らがどのような心理でそういった行動に至るのかについては、また別の研究が求められる。
また、札幌市内では信号が青になる直前に、道路を渡り始める歩行者や自転車、車を少しずつ発進させるドライバーを見かけることが非常に多い。
このような行動が「信号無視」に当たるのかどうかは議論の余地があり、かつなぜ彼らがこのような行動をするのかについても、また別の機会に明らかにしなければならないと考えている。