ANAワイドゴールドカードを継続利用すべきかどうかについて考える
ANAワイドゴールドカードの審査が通った。
人生初のゴールドカードということになるが、今後も継続して利用するかどうかはまだはっきりしていない。
なぜなら、年会費が15,400円もするからである。
私は既に20代限定の「JAL CLUB EST」という航空系のカードを作っていて、年会費は7,700円。
しかし以前の記事で考察したように、このカードは毎年無条件でマイルが2500マイル貰えるなど、特典が豊富であるため、それを考慮すれば年会費は意外と割高ではない。
では、今回話題にしているANAワイドゴールドカードはどうなのか。
年会費の安い一般カード(2,200円/年)や「ZERO」(29歳以下限定:年会費5年間無料)と比較すると、ゴールドカードには以下のような特典があることが分かる。
還元率が1%(ZEROは0.5%。一般カードは1%に設定することもできるが、その場合マイル移行手数料が5,500円かかる)
継続ボーナスマイルが2,000マイル(一般カード・ZEROは1,000マイル)
搭乗ボーナスマイルがより多く貰える(25%、一般カード・ZEROは10%)
空港ラウンジを利用できる(全国50か所以上のラウンジが対象)
旅行傷害保険(一般・ZEROは海外旅行で最大1,000万円だが、ゴールドカードは海外で最高1億円、国内で最大1億円)
国際線エコノミークラスの利用でも、ビジネスクラス専用カウンターでチェックインができる
ゴールドカード限定の特典を見て分かることは2つ。
1つ目は、一般カードやZEROよりも還元率が高いので、ANAのマイルを普段の買い物や生活費の支払いで効率的に貯めることができるという点。
2つ目は、ラウンジや旅行傷害保険、ビジネスクラス専用カウンターでのチェックインなど、旅行や移動をより快適かつ安心して楽しむために役立つ特典が盛り込まれているという点。
ANAを頻繁に使って旅行や出張などに出かける人にとっては、申し分ないカードだと言えよう。
しかし、私のように既にJALのカードを持っていて、ANA一筋ではない人の場合はどうか。
JAL CLUB ESTカードの場合、還元率は通常の利用で1%、「JALカード特約店」ならば2%になる。
(ANAカードにも貰えるマイルが増える「ANAカードマイルプラス加盟店」があるが、セブンイレブンやココカラファインなどが対象で、スーパーは加盟店に含まれていない。)
搭乗ボーナスマイルについては、ANAゴールドカードの25%には劣るが、それでも15%のマイルを獲得することができる。
さらに、羽田や伊丹、新千歳、仙台など全国12空港にある「サクララウンジ」を無料で利用することが可能だ。(年間5回まで)
旅行保険については、最高1,000万円と少なめ。
しかし、国際線利用時にビジネスクラス専用カウンターでチェックインできるという特典はしっかり備え付けられている。
以上のように、ANAワイドゴールドカードとJAL CLUB ESTを比較してみると、旅行保険が充実している点を除けばあまり違いがないということが分かる。
そもそも、ゴールドカードに固執する必要はあるのだろうか。
年会費で見ても、JAL CLUB ESTは7,700円だが、ANAワイドゴールドカードは15,400円と倍かかる。
年会費を回収するためには、単純計算で年間7,700マイル獲得する必要がある。
継続ボーナスマイルで2,000マイル貰えるので、稼ぐ必要のあるマイルは5,700マイル。買い物等の利用だけに限定した場合、年間57万円カードを利用しなければならないことになる。
一方JAL CLUB ESTの場合、以前記事で書いたように、年間13万5,000円以上カードを利用していれば、年会費をペイできる。
JALカードとANAカード両方を使い続けるという選択肢もあるが、その場合、年会費を回収するために年間で(57万+13万5,000円=)70万5,000円をカードで決済しなければならない。
国保の支払いにはクレカは使えず(札幌市の場合)、QRコード決済を使ってもマイルを稼ぐことはできない。
したがって、所得税や住民税の支払い、国民年金、水道光熱費や日々の買い物などで、年間70万円以上利用しなければならないということになる。
買い物はだいたい年間30万円、国民年金は20万円、水道光熱費は15万円くらいになるから、70万円以上使うのはそれほど難しくはなさそうだ。
しかし、ANAとJAL両方のカードを使う場合、マイルが貯まりにくいというデメリットがある。
それは当然のことで、例えばJALカードで年間70万円決済すれば最低でも7000マイルが貯まるが、ANAカードで57万円、JALカードで13万円決済するならば、JALのマイルは1300マイル程度しか貯まらないのだ。
(※ANA JCBワイドゴールドの場合、貯めたOki DokiポイントをJALマイルに交換することもできるが、ANAマイルに交換する際は1ポイント=10マイルになる一方で、JALマイルへの交換は1ポイント=3マイルであるため、あまりお得ではない。)
以上の点に加えて、私がJALに拘るのは他の理由もある。
JALは障害者割引と早割を併用できるので、ANAよりお得に飛行機を利用することができるのだ。
もし仮にANAもJALと同様の制度(障害者割引と早割の併用可)を設けてくれれば、ANAワイドゴールドカードの方を取ることもあり得るかもしれない。
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