北海道旅行記:渡島、檜山を巡る旅(1日目前半:札幌丘珠⇒函館)
旅1日目前半(2022年7月5日)
今回の旅は、北海道の道南エリアを攻めたいと思う。
道南には、「渡島(おしま)」、そして「檜山(ひやま)」という地域がある。
渡島は北海道で一番南にある地方で、函館市や北斗市、七飯町などが含まれている。
檜山は渡島の北側にあり、江差町やせたな町などが代表的な自治体だ。
今回は、北海道新幹線の起点駅「新函館北斗」と、北海道最南端の駅「木古内」を拠点として、渡島と檜山を巡る旅をする。
旅の始まりはいつも駅だったが…
今までの旅は、いつも札幌駅がスタート地点だった。
当然ながら、北海道最大のターミナル駅でもあり、私の住処から最もアクセスの良いJR駅でもあるからだ。
ところが、今回は札幌駅には行かない。では、どこから旅をスタートさせるのか?
札幌市東区にある「丘珠空港」から旅は始まる。
札幌で空港と言うと、千歳市にある「新千歳空港」が有名だろうが、今回は丘珠を選んだ。
それはなぜなのか?理由はいくつかある。
丘珠空港の良さとは?
1つ目は、アクセスの良さ。新千歳空港は札幌市内から1時間ほどかかるが、丘珠は札幌市内にあり、特に東区からは非常に近い。
地下鉄東豊線の栄町駅からバスで数分の距離にあるから、東豊線沿線に住む私にとっては利便性の高い空港なのだ。
2つ目は、利用できる路線の多さである。日本有数の巨大空港である新千歳には当然劣るが、丘珠から行ける地域も多数ある。
北海道内では、函館、釧路、女満別、利尻、奥尻(運航日限定)。道外では、松本(長野県)、静岡などがある。
目的地によっては、千歳よりも丘珠を利用した方が良いという場合もあるのではないだろうか。
25歳以下の特権「スカイメイト」
さて、ここ丘珠から、函館空港まで向かう。私は25歳以下(2022年7月現在)なので、JALの「スカイメイト」を使うことができる。
スカイメイトとは、25歳以下の人だけが利用できる格安料金のこと。搭乗する当日に、直接空港でチケットを購入する必要があるが、通常料金と比べかなり安くなる。
例えば、丘珠~函館はスカイメイトだと片道5100円になる。高速バスよりも安いレベルだ。
当日、便が満席であればチケットを購入できない⇒移動できないというデメリットがあり、時期によってはギャンブル要素も絡むが、閑散期であればそれほど問題はないだろう。
空港のカウンターに行き、「函館行きをスカイメイトで買いたい」と声を掛ける。
カウンターに掛けられている「空席状況」を見ると函館行きは「満席」になっていたから厳しいかと思ったが、実際は辛うじて空きがあり、無事チケットを購入できた。
リーマンが多い丘珠⇒函館便
チケットを購入した後は、手荷物検査を受け、搭乗待合室へと入る。
丘珠空港は小規模な空港だから、待合室もかなり小さい。
函館便の時刻が近くづくと、待合室はリーマンで混雑してきた。
私は正直言ってリーマンという属性があまり好きではなく、その癖彼らはやかましく談笑をしだすから、私の機嫌が段々と悪くなってゆく。
挙句の果てには、あるリーマンが搭乗ゲートに向かう時に、飲んでいたペットボトルを席に置いていった。持っていくのを忘れたのかもしれないが、私には「ゴミを少なくしたいからわざと置いていった」ようにしか見えなかった。
これで私はイライラが最高潮に達し、眉間に皺を入れたまま飛行機へと乗り込む羽目になった。
使用されている機材はATR42-600とかいうやつらしい。座席は、直前の予約だったのでなんとボックス席だった。
「飛行機なのにボックス席!?」と思わぬ事実に気付いた私は、ショックを覚え、先ほどのイライラと相まって完全に元気を失っていた。
「はあ、もう旅行やめたい…」とまで考えていた。ちなみにボックス席には、私の他に20~30代くらいの女性(会社員風)と、私服の男性が乗っていた。
気分が落ち込む中、飛行機は丘珠を飛ぶ。しばらくすると、CAさんが乗客に飴を配りにやってきた。恒例のことではあるが、飴をもらったら少しメンタルが回復したような気がした。
丘珠から30分少々で、飛行機は函館空港に到着した。さすが、飛行機は早い。
函館に着いてからも、私のメンタルはまだ回復しきっていなかった。もう旅をやめようとすら考えてしまい、ホテルのキャンセルも試みたが、もうキャンセル料が発生していたからやめた。
「仕方ない、旅を続行するか!」そう考えた私は、函館空港からバスで函館駅まで向かうこととなった。
まだ1日目は終わってはいませんが、ちょっと長くなってしまったので、今回はここで終わります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。