寝台特急サンライズの思い出&サンライズ出雲に乗る計画
私は中国地方の中で唯一、島根県に行ったことがない。
47都道府県の制覇を成し遂げる、そして出雲大社にも行ってみたいと考えているので、ぜひ来年夏に出雲に行きたいと思う。
なぜ夏かというと、毎年8月にはJALが新千歳と出雲を結ぶ直行便を運航するからだ。
新千歳~出雲をJALで往復するだけでも充分旅はできるが、出雲と東京を結ぶ寝台特急「サンライズ出雲」にも乗りたい。
私は2018年夏、大学2年の頃に「サンライズ瀬戸」に高松から東京まで乗ったことがある。
あの時は四国初上陸で、JR四国が発売している「バースデーきっぷ」を使って四国4県を特急で回る旅をしていた。
旅の最終日、高松から東京に帰るためにサンライズ瀬戸を利用した。
寝台券は乗車の1か月くらい前にみどりの窓口で入手した。
確か武蔵小杉駅で買ったような記憶がある。
瀬戸号は夜8時頃に高松駅から出発するので、それまで暇をつぶす。
夕飯は駅の中にあるロッテリアで食べ、その後は駅の外に出て時が来るのを待つ。
私は高松駅の駅前広場にある椅子のような物体に腰を下ろし、ただただ暗がりとなっている駅前の様子を見つめていた。
すると、駅前にストリートミュージシャンのような人が現れ、曲を演奏し始めた。
彼らは私の居る所からはそこそこ離れた場所にいたが、その人の声は私の耳元まで届いていた。
静かな駅前を流れる歌声と、それに耳を傾ける人々の様子を遠目に見ていた私は、何だかいい雰囲気だなと思った覚えがある。
それ以来、あの夜の高松駅を超える「良い雰囲気」の駅前に出会ったことはない。
まあ、私が夜間ほとんど外出しないのもその理由の一つなのだろうけど、それくらいあの時の高松の夜は私の記憶に強く残っているのだ。
当時の写真がほとんど残っていないのが悔やまれる。
最近、そんな思い出の残るサンライズ号にまた乗ってみたいと思うようになったので、島根に行くついでに乗ってみたら面白いんじゃないだろうか。
ということで、簡単に旅程を考えてみる。
まず1日目は新千歳空港からJALで出雲空港へ。
2~4日目は出雲や松江を観光したい。もちろん出雲大社がメインになる。
ホテル料金によっては1日削るとして、とりあえず現時点の計画では4日目夕方まで島根県で過ごすと考える。
夕方からは、寝台特急サンライズ出雲東京行きに乗車。
翌朝(5日目)には東京駅に辿り着く。
この後は適当に東京観光をしても良いのだが、東京はホテルがかなり高いので宿泊はできない。
5日目の夜までに羽田(LCCなら成田)から新千歳空港に戻り、旅は終了。
文字に起こしてみるとかなりシンプルな旅になるが、旅費は結構かかりそうだ。
まず新千歳~出雲のフライト。
こちらは期間限定運航なのでいくらくらいになるかよく分からないが、とりあえず早割で片道15,000円くらいかかると仮定する。
島根県内観光はそれほどお金はかからないだろう。
出雲~松江の往復電車賃は1,200円くらい、一畑電車を使っても1,400円くらいだ。
最後は寝台特急サンライズ出雲と、新千歳~羽田/成田のフライト。
寝台特急でも障害者割引はもちろん使えるが、割引対象は運賃のみなので、特急料金と寝台料金は1円も安くならない。
B寝台シングルを利用する場合、出雲市~東京の合計料金は17,310円。
新千歳~羽田/成田はLCCなら1万円以内に削れるだろう。
JAL/ANAでも、早割を狙えば12,000円くらいで買える。
ホテル代については、とりあえず出雲市の東横インに泊まると考え、1泊7,500円(8月なので料金が高いことを想定)×3=22,500円。
これらを合算すると、旅費は68,010円になる。
4泊5日の旅の割にはお金がかかり過ぎている。
繁忙期の8月だし、寝台特急は割高なので仕方がないのだろうか。
ちなみに旅費に食費を加算しない理由については、私は旅行先でも普段と同じようなものを食べるので、食費は普段の生活とあまり変わらないからだ。
とはいえ、外食が多いと自然に食費は膨らむので、通常と比べると+1,000円/日くらいはかかってしまう。
+1,000円を誤差と考えられるほど私はお金持ちではないから、こちらも旅費に加えると、73,000円まで増えてしまう。
旅費を節約するにはいったいどうすれば良いだろう。
一番良いのは新千歳~出雲をマイルで取ることだが、期間限定便ということもあり難易度は高いと思う。
なので新千歳~羽田をマイルで取るか、あるいは新千歳~成田のLCCを利用するくらいしか方法はないだろう。
どちらかのフライトをマイルで取ることができれば、旅費は5万円台にまで抑えられる。
あとは東横インよりも安いビジネスホテルを探すくらいしか方法がないが、出雲市は安いホテルが少なそうなので難しいだろうか。