アイキャッチ

ノート代わりにipad(2018)を使おうと試みたけど結局A4コピー用紙に落ち着いた話

こんにちは、まつもとです。

今回はノートとして見た時の、iPadとコピー用紙の比較をしてみました。

記事ではかなりコピー用紙を褒め称えていますが、筆者が建築、デザイン学生、大学院生である点を考慮して読んで頂ければと思います。

かなり長くなってしまいましたが大事な部分は 4. A4コピー用紙がiPadより優れている3つの要素に書いてあるので、最初の方は読み飛ばしちゃっても大丈夫です。

それではどうぞ〜

目次
1. はじめに
2. まつもとはそもそもA4コピー用紙をノートとして使ってきた
3. iPadを手にして、いろんなノートアプリを試してきた
4. A4コピー用紙がiPadより優れている3つの要素
5. iPadをノート代わりに使うのに敵した利用法
6. おわりに


1. はじめに

突然ですが、皆さんは何を使ってノートを取っていますか?

「ノート取るときはノート使うに決まってんだろ」って意見はごもっともです、まだキレないでください。

しかし、最近はテクノロジーが発達し、今やタブレットでノートを取ることも珍しくはなくなってきました。

最近(2018年3月)ではついに無印のiPadでもApple pencilが使えるようになりました。

今までApple pencilを使いたかったけど高価すぎて手が出せなかった人も、このiPadが出たから買ったって人も多いんじゃないかと思います。(まあそれでも5万円はするんですが!)

そして、私もその一人でした。

この間(2018年8月)、iPadを購入していました!!

いまさら〜〜

iPadとApple pencil、まごうことなき神ガジェットです。

あまりにもなんでもできすぎて、買った当初はこれ一つあれば今までの作業これでできんじゃね?とか思っちゃいます。

そしてノートも例外ではありません。ノートアプリの完成度の高さを見て、これなら紙捨てられるんじゃね?とか思っちゃいます。

そして購入からはや2ヶ月、果たしてノートアプリは使っているのでしょうか。

結論から言います。




ちょっとだけ使うけど基本はA4コピー用紙を使ってる!!!!




微妙!!!

ほんとならiPad最高!とか、コピー用紙で十分!とか言った方が分かりやすいんですが、これが真実なんです。

さて、前置きが長くなりましたが、なぜまつもとがiPadを手にしながらA4コピー用紙を使うのか、ということをお話しましょう。


2. まつもとはそもそもA4コピー用紙をノートとして使ってきた

そもそも、僕はノート代わりにA4コピー用紙を使ってきました。

その理由としては

・めっちゃケチだから
最大の理由。(?)一度色んなノートとコピー用紙の1枚の値段を比較した経験あり
・建築、デザイン学んでいるから
スケッチ、図、文字なんでもこい
・一覧性があるから
綴じられてないので机に並べられて、全体を俯瞰できる
・どこでも手に入るから
まじでどこにでもある。コンビニでも手に入る。海外でも手に入る。
・荷物を軽くすることができるから
家出る時に10枚ほどあればまず足りる。足りなくてもいつでも補充可能。
・管理方法の自由度が高いから
とりあえずクリアファイルにぶちこむ、穴あけパンチ→リングファイル、Zファイル(挟むだけのやつ)なんでもあり

って感じです。詳しくは別記事でまた僕のA4コピー用紙の使い方をご紹介しようと思います。

以上の理由により僕はA4コピー用紙のヘビーユーザーだったのですが、iPadを手にして閃くわけです。


あれ?これ紙代かからない

ペン代もかからない

荷物が減らせる…

これ、コピー用紙よりスマートなんじゃね?

と。


3. iPadを手にして、いろんなノートアプリを試してきた

僕がノートとして活用しようとしたアプリ達をご紹介しましょう。

純正メモ
Noteshelf 2
Good Notes4
papers
concept

こんな感じで、いろいろと試みてきました。
ipadのノートアプリは本当に優秀なものばかり!でも…

A4コピー用紙には敵いませんでした。

1枚0.7円強し。

でも、どのアプリも素晴らしいものばかりで、用途によっては使っているものもあるので、また別記事でご紹介します。


4. A4コピー用紙がiPadより優れている3つの要素

さあ本題に入りましょう。

なぜ僕がiPadを手にしてなお、A4コピー用紙を使い続けるのか、それは僕が重要視する3つの要素がiPadより優れていると感じるからです。その3つの要素とは

スピード感
一覧性
満足感

です。

この中でも僕が特に大事だと思うのは、スピード感一覧性です。

僕が感じたiPadイマイチポイントと一緒に、それぞれの詳しい説明を見てみましょう。


・スピード感

これは冒頭でも書いた通り、筆者が現役の建築デザインの大学の大学院生であることがかなり関係しているのですが、他分野に通づる所もあると思います。多分。

発想は枯れるものです。これは、長年デザインを勉強してきて身にしみて感じていることです。

ふと思いついたことを紙に書いておき、思い出した時に見返してみるとまた新たな発想が生まれる。なんてことも多くあります。

その際に、紙とペンがスッと出てくる環境ができていなければ、準備するだけでも億劫になり、今後役に立つかわからないし、まあいっか。とせっかくの発想の種を忘れてしまいます。

そんなわけで、スピード感はアイデアを生むのにとても重要だと考えているのですが、iPadはそこがイマイチなんです!


イマイチポイントその1 書くまでに時間がかかる

これけっこう致命的です。思いついてから書くまでにめちゃくちゃ時間がかかります。

外出時にGood Notes4でメモする場合のフローを書き出すと

思いつく

(カバンから取り出す)

電源ボタン押す

TouchIDでロック解除

アプリを立ち上げる

目的のノートを開く

新しいページを開く

メモする

どんだけかかんねん!!!

これがA4コピー用紙だと

思いつく

(カバンから取り出す)

メモする

これで終了です。

まあ純正メモ帳を使うと電源ボタン押してからApple pencilで2回画面タップすればメモができるようになるのですが、縦スクロールしかできなかったり、メモを一元管理したいときに他のアプリにコピーしたりするのが面倒なので使っていません。

しかも、iPadは外でラフにメモ帳的に使うには高価すぎる!

A4コピー用紙であれば風で飛ばされようが、雨でぐちゃぐちゃになろうが、どうでも良いわけです。

建築学生らしく建築を見に行ったときはスケッチをしたりするのですが、上記のような利用でiPadはめったに使いません。

一度iPadを使って夜中にスケッチをした時は、バックライトがあったり色が選べたりで便利だったのですが、やっぱり落としたときやひったくりが怖いですね…


イマイチポイントその2 Apple pencil×iPadの使用感に慣れない

いくらApple pencilの書き心地がリアルとはいえど、やはり紙とペンではないのです。

使用感はそのままスピード感に直結するので、使用感マジ大事。

しばらくiPadを使ってノートをとってみると、本物のペンと紙の書き心地の良さに感動したりします。

何が慣れないのか具体的に挙げますと

・重い
・書きづらい
・電子書籍やPDFを読みながらメモを取りづらい
・目が疲れる

といった理由があるのですが、長くなってしまうので別記事で。
ブログには詳しく書いてあるので、気になる方はこちらへ
http://travel-planner.space/2018/11/03/ノート代わりにipad2018を使おうと試みたけど結局a4コ/


・一覧性

iPadでノートを取ったとしましょう。

そして、前のページに書かれた事と今書いている事を見比べたいとしましょう。

どうします?

スワイプして前のページを表示しますか?

でもそれじゃ今のページを一緒に見れない。

サムネイル表示にしますか?

小さすぎる。

Noteshelf2はまだマシだけど、まだ小さい

はい、書き方がウザいですが、まあとにかく一覧で表示できないのです、iPad。

ここでコピー用紙と比べてみましょう。

どうでしょうか。

見やすさがぜんぜん違いませんか?

僕はノートを取った時に一覧性もとても重要視しています。

以前書いた事と今書いている事を同じ卓上に並べて、俯瞰して見ることで、考えていることの構造をはっきりさせたいのです。

これができる事も、僕がA4コピー用紙を選ぶ大きな理由の一つなのですが、

iPadはこれができない!!!

うおおおおおおおおお!!!

色んなアプリ試してみたけどだめでした。

スピード感、一覧性を備えたアプリは今の所見つかっていません。

一覧性だけで言うと、conceptという建築やプロダクトデザインのスケッチのアプリがとても良くて

無限大のキャンバスにいくらでも書き込めるので良かったのですが、ズームイン、アウトの手間や、書いている内に徐々にスケールアウトしていく感じが嫌で、結局使いませんでした。

ただ、スケッチなどデザイン目的に使うにはめちゃくちゃおすすめです!

というわけで

イマイチポイントその3 書いたノートを一覧できない

でした。


・満足感

これは他の2つの要素(スピード感、一覧性)より弱いのですが、僕の中では重要な要素です。

iPadってノートをデータで管理するので自分がどれくらい書いたかっていうのが分かりにくいんですよね。

でも紙だったら書けば書くほど分厚くなっていく。

これが「自分はこれだけ書いてきたんだな」という自信にも繋がって、ノートを書くモチベーションにもなります。

あと、どこかで読んだ本では、脳は何らかの文章を読む時に、内容だけではなく状況も記憶するので、質感や場所の情報があった方が記憶の定着に役立つのだとか。

このことからも、iPadのディスプレイに擬似的に書き込むよりは、質感のある紙を用いたほうが記憶の定着に役に立つのじゃないかと思います。

まあ全然スマートではないですが!

というわけで

イマイチポイントその4 今まで書いたノートの量が分かりにく

でした。


長くなってしまったので、ポイントをまとめると

A4コピー用紙がiPadより優れている3つの要素は

スピード感
一覧性
満足感

の3つ。

そして、それぞれの要素にiPadのイマイチなポイントがありました。

スピード感に関しては

その1 書くまでに時間がかかる
その2 Apple pencil×iPadの使用感に慣れない

一覧性に関しては

その3 書いたノートを一覧できない

満足感に関しては

その4 今まで書いたノートの量が分かりにくい

と、それぞれにiPadのイマイチなポイントがありました。


5. iPadをノート代わりに使うのに敵した利用法

ここまでA4コピー用紙を使うことの利点を書き続けて来ましたが、

では、iPadでノートを取るよりもコピー用紙で取ったほうがいいのか?と思うことでしょう。

そんな事はぜんぜんありません!

もうどっちやねん!って感じですね。

いや上で書いているのはあくまで建築学生としての自分の話なんですよ!

おそらく場合によってはiPadの方が優れていることなんて無数にあります。

例えばインプットを行うためのノートとしてはiPadが向いてるかと思います!

どういうことかというと、上記で紹介したノートの使い方は、アウトプットを目的としたノートの使い方なんです。

というのも僕の立場上

研究成果を発表しなければならない
とか
設計課題をプレゼンしなければならない
とか

アイデアとかをまとめるためにアウトプットが必要になる事だらけなんです。

でも、例えば授業のノートを取る事などはインプットに特化した作業なので、iPadでノートを取るとすごく便利だと思います。

Good Notes4など、アプリによっては手書き検索機能なども備わっているので、授業で書き込んだノートに一瞬でアクセスできるのも強みだと思います。

僕もこっちでのスペイン語の授業は完全にインプット作業なので、iPadでノートを取ったりしています。

レジュメが配られてたまに普通のペン使ったりしますが、基本はiPadだけでなんとかなります!

(余談ですが、教科書をPDF化してiPadで表示させながら更にiPadでノートも取る、という方も見かけたのですが、先に言った通りiPad2018年モデルに限って言えば表示画面がかなり小さくなるのであまりおすすめはしません。ただ、膨大な量の教科書がiPad一つで済むというのは魅力的なので、iPadを教科書として使う+普通のノートを持つっていうのが一番スマートなのかな…)

あと思いつく用途としては、

日記
絵を書く
PDFを扱う

って感じです。

それぞれiPadをフルに活かせる用途ばかりなので、この事についても別記事で紹介したいと思います。


6. おわりに

いかかでしたでしょうか。

見返してみると、現在iPadをノートとして使ってる方々をディスる記事になってしまっているようないないような。

当方ディスる気持ちはまったくありません。

しかしこれだけは言わせて下さい。

iPadでノート使ってる人、がんばってない?

「ミニマリストになる」事を目標にしてない?

でもミニマリストになりすぎて、アイデアがミニマムになってしまっては元も子もありません。

意地になってiPad使ってないで、一度コピー用紙使ってみてください。

きっと世界が変わります。


おしまい。

いいなと思ったら応援しよう!