見出し画像

昔の恋人

思い出として、いつまでも愛しい恋人がいる。
反対に掃き溜めのように、人生の汚点として振り返りたくない恋がある。
何をがむしゃらに、言い訳をして辻褄を合わせてみっともない日々を過ごしていたのか頭を抱えたくなる。抱える頭の原因は、自分にはないので思いっきり蓋閉めて細かいことは全部忘れたことにして、日々を過ごしていた。で、やっぱり夢に出てくるわけだ。あの時の胸糞悪い気持ちまでリアルで目覚めが最悪で、彼女が来てくれてもイマイチ現実味がない。あのクソッタレみたいな日々が終わったことも、クソッタレみたいな日々を自分が過ごしたこともぼんやりしかわからなかった。みなさんのクソッタレな恋愛は、ありますか?
だいたいは金の話と暴力の話と無職の話になるとは、思うんだけど。恋愛なんて幻想をよくわからないまま調理しようとすると痛い目に合うんだなと思うけど、それが自分だけではないのも知っているから恋愛という幻想を強制的にさせようとするあらゆる媒体に、恋愛の間違った形をレクチャーしてくれと思う。恋愛なんて幻想でそこにあるのは、ただただ日々の生活であって、そこに微かな一滴のトキメキがあるタイプも稀にいるぐらいが丁度いい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?