ここ最近のドル円相場の考察で自分の考え方を言語化してみた

重要なところはすべて無料で読めるようになってます。

建玉とローソク足

FXではリアルタイムに建玉を把握することはできないので、CFTCが公表している若干ディレイした建玉を見ながらリアルタイムの建玉を推測します。
為替の建玉を考察する上では、まず相場の大局から考えなくてはいけません。ドル円相場の考察ではありますが、まずは円先物(対ドル)から考えていきます。建玉がフラットから傾き、円ショートが始まったのは2021年3月半ばです。

建玉がフラットから傾いた様子

しかし、2022年4月後半から少しずつ円ショートは精算されていきました。チャート上では、2022年の4月後半から円ショート精算時の反発が少しずつ大きくなってきていることから確認できます。

円ショート精算の反発が徐々に大きくなっていく様子

そして、7/28-8/2の間で、円は6/17-7/28の1.5ヶ月間の下落幅を超える上昇幅を観測しました。まさにイナゴタワーですね。ここまで読んだ皆さんならお分かりかと思いますが、この上昇でほとんど全ての円ショートは精算され、フラットに近い建玉になったと考えられます。その後は3日ほどで価格を戻し、現在に至ります。

円の建玉がフラットに近い状態

つまり、現在の円相場はショートを一旦精算した後、新規ショートが入り始めている(円先の話なのでドル円でいうとロング)状態です。

ここからは直近のドル円の話です。前提として、先ほどの円先の話で考察した通り、8/2までの相場でドル円ロングは精算されたものと考えます。
8/2のようなロングが精算されてフラットになったドル円相場にて、過去24時間全ての値動きを孕む大陽線が出た時、トレーダーのポジションはどうなるでしょうか？恐らく、ロングが増加します。

大陽線の価格帯でドル円ロング増加？

つまり、この大陽線の価格帯が次のサポートとなって、ドル円は上昇する可能性が高いです。

テクニカル

ここで少しRSI単体の話をします。売買の強さが出ていない状況なのが50ライン。だからそこで反発してトレンド継続できるかを確認すると握力に繋がります。反発できずに反対方向に行くようならポジを清算することができます。
現在のRSIは50ラインで反発し、ドル円では8/2からの上昇トレンドが継続しやすい状況だと考えられます。

ファンダ

ここまでの話を踏まえて、ファンダを観察してみたいと思います。

• 台湾案件→ドル買い

• 8/5 雇用統計上方修正→ドル買い

• 8/10 米CPI発表→数値が高ければ、ドル買い

• 8/9-8/11 米国債入札→金利上昇の可能性が高く、ドル買い

• 9月21 FOMCでの政策金利コンセンサスは7/28から上昇中→ドル買い

ファンダでもドル円は上昇しそうですね

相関

• ゴールドは週足陽線ですが、1,800台のレジスタンスにぶつかっています。このまま下落トレンドに入るならドル円ロングの根拠になりますが、今は慎重に見守りたいです。

• 米10年債利回りは週足陽線で上昇トレンドに入っています。8/10には入札もあるので利回り上昇が期待できます。つまり、ドル円ロングの根拠です。

• S＆P500は上昇トレンドです。株が買われる時ドルは売られやすいのですが、直近のようにリセッション懸念で(利上げスピードが落ちると思われて)ドル売りされていた場合、株が強いことはドルにとってプラス要素になります。

考察の結論は有料ですが、お金払わなくていい内容だと思うので、寄付ページだと思っていただければと思います。本当はこのnoteで使ってるインジを特典にしようと思ったのですが、制作者である友人からの許可が得られず断念しました。

考察の結論