サイエンスセミナー 国立天文台 渡部 潤一 教授 講演会
2022年12月4日(日)に旭川市科学館サイパルであった、サイエンスセミナー 国立天文台 渡部 潤一 教授 講演会に行ってきました。
もともと11月に募集をしていたのは知っていたんですけど、申し込まずにいたんです。
が、前日になって、残席があるという渡部潤一先生のツイートが。。。
4日は出かける用事があるにはあったんですけど、変更できそうだったので主たる相手である娘(8歳)に相談
迷うことなく「いいよ〜✨」と言ってくれたので申し込んで行ってきました。
そのついでに、アイヌの星座を調べている中で行きたいと思っていた、旭川郊外にあるノチゥ(アイヌ語で星の意味)と呼ばれる岩も見に行くことにしました。
私の住む道都から旭川までは約120km
しかもそれまでほとんど雪が降っていなかった道央地方も数日前から一気に降り出して完全な冬道
今季の冬道運転がほぼゼロの状態で荒天が予想される中運転するのはちょっとなぁと思いましたが、慣れた道なので30分ほど時間に余裕を見て行くことにしました。
ノチゥがあるのは石狩川の中、オサラッペ川との合流地点で、右岸のサイクリングロードから見ることができます。
雪で道が埋まっていることも考えましたが、積雪は10数cm程度ですので難なく歩いて行くことができました。
サイクリングロードとの合流地点には案内板があり、オサラッペ川にかかる橋からノチゥを見ることができました。
戻るついでに資料館と周りを散策
散策路はしっかりと雪に埋まっていて、復元されたチセ(家)も雪から守るために覆われてしまっていましたが、中に入ることはできました。
アイヌはオリオン座の大きな四辺形を
イヌンペシッケゥオロカムィ(inumpesikkeworokamuy - 炉縁の隅におられるカムィ)
と呼び、その中にあるM42オリオン大星雲を
オカンチノチゥ(okancinociw - 上にある火の星)
とも呼んでいました。
まさにそれがわかる感じでした。
資料館を後にし、一路、旭川市科学館へ
科学館には何度か来たことがありますが、個人的にここの目玉は国内でここにしかないプラネタリウム投影機カールツァイス社製のSTARMASTER ZMPだと思っています。
講演会後に時間があったので見てきましたが、半分寝てしまいました。。。
65cmカセグレン式反射望遠鏡も屋上にあるのですが、時間がなくて見に行けませんでした。
講演会は8割9割ぐらいの人が入っていたでしょうか。
一番前に陣取ってしまったので後ろの方を見ていませんでした。。。
(写真も撮り忘れた。。。)
講演会の内容は、2001年のしし座流星群の出現をピタリと一致させ、流星研究でその正しさが証明されたダストトレイル理論に基づく研究で出現が予想されたヘルクレス座τ流星群のお話でした。
詳細は国立天文台のWebサイトやNHKのコズミックフロント「流星群 星降る夜の謎」をご覧ください。
一般の方はいざ知らず、2001年のしし座流星群も知っていますし、当時ダストトレイル理論を発表したイギリスの天文学者デイヴィッド・アッシャーの講演を聞いたことがあるので、そんなに難しい話ではありませんでした。
ちょっとショックだったのは、計算によると次の大出現は2099年になるだろうと言うことでした。
会場に来ていたほとんどの人は見られませんねww
(何人かいた小学生以下の子たちは見られるかもしれません)
講演後にプラネタリウムを見て、帰る頃にはすっかり暗くなっていました。(この時期の日没は16時ごろ)
帰りは時折前を走る車が雪で見えなくなるぐらいの吹雪模様でしたが、無事に帰ることができました。
途中、3つほどスリップして路肩に突っ込む等している現場を見ました
スピードは控えめにしましょう
本屋で買っていて持っていったやつと、講演会で購入した本の両方にサインをしていただきました。
もっとも、右の本はタイトルを見て「面白そう」と言った息子(12歳)に奪われましたが。。。
読み終わったら返せよー。父ちゃんまだ読んでないぞー。
講演会で渡部先生もおっしゃっていましたが、オンラインの講演が増えて遠隔地であることを理由に断念していたものに気軽に参加できる様になったのは楽ですが、直接、会って話を聞けると言うのは全く違うんだなと思いました。
(本も買えたりしますし、聞いている方も空気感が違うと思いました)
北海道民の性として「車で行けるならどこでも行ける」という感覚があるので(私だけかな??)、今後もこういう講演会には積極的に行きたいと思いました。