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楽をするは悪か?

『楽をしたい』
誰もが望むことですが、それって、悪いことでしょうか?

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仕事だけに限らず、家事や勉強についてもですが、私が思うに『楽をする』というのは2つあると思っています。

 ・作業(=やること)を減らす
 ・手順を減らす

「やること」については、わかりやすいですね。
掃除なら掃除という「やること」を減らす(=止める)と『楽』になります。

では「手順」についてはどうでしょうか?
掃除について考えてみましょう。
あくまで一般的に考えるとですが、

 1.床に落ちているものを片付ける。
 2.窓を開ける
 3.掃除機を出す。
 4.コンセントをつなぐ。
 5.スイッチを入れて掃除機を動かす。
 6.部屋を移動するためにコンセントを抜く。
 7.掃除機を持って移動する。
   →4に戻って部屋分繰り返す。
 8.掃除機をしまう。
 9.窓を閉める。

ざっくり書くとこんな感じでしょうか。
これを『楽』するために手順を減らすと、2と9が最初に省略されるでしょうか。
そもそも普段からものを所定の位置にしまうことを習慣化していれば1は不要になります。
掃除機をコードレスにすれば繰り返す4と6も無くなりますね。

こうして道具や習慣を見直すことで『手順』が減りますので、早く終わります。
つまり『楽』になります。

仕事をしているとよく言われる【効率化】【生産性向上】は、後者になりますね。
仕事をする『手順』を見直し、結果は変えずに作業をする時間を短くし、空いた時間で別のことをすることで、1日(8時間)当たりのやれる仕事量を増やす。

「その分、忙しくなるんだよ!」と言いたくなるかもしれませんが、忙しくなるってことは、手順を見直しているのではなく、頑張っているだけだと私は思っています。
車でいうと、アクセルを踏み込んで全力で走っている感じでしょうか。
これだと、仕事は早く片付くかもしれませんが、疲れてしまうので長続きしません。
混んでいる国道で追い越し追い抜きを繰り返して頑張って走るのではなく、高速道路を使ったり裏道を走ったり出発する時間を変えるというのが手順の見直しに近いでしょうか。

家事でも同じですね。
「掃除」という「やること」を止めるわけにはいかないので、やり方を変えます。
例えば、毎日掃除機をかけるのを2日に一回にするとか、ロボット掃除機を導入するとか、毎日するけど部屋ごとにする/しないを分けるとか【工夫】をしてみるわけです。
もちろん、やってみての【見直し】は常に必要です。
それを何度か繰り返していくうちにベストの手順を見つけて、【習慣化】すればこっちのものです。

習慣化すると、慣れてきているので、自然と行動でき考えることが減ります。
そうすると作業スピードが上がりますので、掛かる時間が短くなり、余裕が生まれます。
スピードを上げても慣れた作業なので、大して苦になりません。
同じことをやっているんですけど、『楽』になります。

私が思うに『手順を見直して(効率化して)楽をするのはOK』ですが、『(やるべき)作業を減らして楽をするのはNG』と思っています。

仕事上も、【生産性向上!】と上司が言うのを真に受けるとやる気をなくしますし、「馬鹿の一つ覚えみたいにいつも同じことを言うな。」と思ってしまいます。
思うだけで決して言葉には出さず『結果を変えずに如何に楽をするか』というゲームのように考えると、最終的な目的は同じになりますが、自身に対するモチベーションは格段に変わるのではないでしょうか。

楽、しましょうよ。
そして、出来た時間を楽しみましょう。

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さんたさん@北の大地の天文指導員
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