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摂氏、華氏、絶対温度

先日、子供の勉強を見ている時に気温の話になりました。

気温20度

日差し等にもよりますが、快適な温度といえるかもしれません。

これを「20 ℃」と書くこともありますよね?

「℃」って何ですか?
「C」って何ですか?

天文宇宙検定2級合格を目指すと(3級では出てこなかったはず)、「ケルビン(K)」という温度が出てきます。
恒星の表面温度(太陽の表面温度は約6,000 K)などを表すアレですね。

もう一つ、日本で生活する分には馴染みがありませんが、アメリカなどでは気温を「68 ℉」と書きます。

これらは何なのでしょうか?

℃(摂氏)

日本で使われる温度の単位:℃ は、正式には「セルシウス度(Celsius)」と言います。
水の凝固点温度と沸点温度との間を100分割していて、0℃で水は凍り、100℃で沸騰します。

日本で「摂氏」と呼ぶのは、セルシウスの中国音訳「摂爾修斯」が由来のようです。

K(絶対温度)

K:ケルビンは、熱力学温度(絶対温度)の単位です。
ケルビンは以下のように定義されています。

ケルビン(記号は K)は、熱力学温度の SI 単位であり、ボルツマン定数 $${k}$$ を単位 $${J K^{−1}}$$($${kg m^2 s^{−2} K^{−1}}$$ に等しい)で表したときに、その数値を $${1.380649×10^{−23}}$$ と定めることによって定義される。ここで、キログラム、メートルおよび秒は $${h}$$、$${c}$$ および $${∆ν_{Cs}}$$ に関連して定義される

第26回国際度量衡総会の決定

よくわかりませんねw

熱力学温度の単位ですので、0 Kが絶対零度になり、マイナスはありません。
そして、0 K = -273.15 ℃ になります。

ちなみに名前の由来は、絶対温度の必要性を説いたイギリスの物理学者ケルビン卿ウィリアム・トムソンにちなんだそうです。

℉(華氏)

℉:ファーレンハイト度は、ドイツの物理学者ガブリエル・ファーレンハイトが提唱しました。

ファーレンハイトが考案した温度目盛にはいくつかの説があり、正直明確ではないです(彼が測ることができた最大と最小の温度を0と100としたとか、人間が肌で感じる温度感覚を基準にしたとか、日常生活で0を下回らないようにしたとか、様々な説があります)

そして華氏の1目盛は、摂氏の1目盛を同じではありません。(ケルビンと摂氏は同じ)
摂氏の1℃は、華氏の1.8℉なります。

つまり、摂氏が+1すると、華氏は+1.8します。
そして、0 ℃ = 32 ℉ になります。
まとめると、摂氏から華氏への換算は、$${摂氏×1.8+32}$$となります。
(華氏から摂氏への換算は、$${(華氏-32)÷1.8}$$)

英語圏ではメートル法への切り換えの一環として華氏から摂氏へ移行していきましたが、一部の英語圏の国では非科学分野での温度計測に華氏が使用されています(気温が0 °Fから100 °Fの範囲に収まる)

日本で「華氏」と呼ぶのは、ファーレンハイトの中国音訳「華倫海特」が由来のようです。

その他

その他にもランキン度、ドリール度、ニュートン度、レオミュール度、レーマー度などの温度体系がありますが、現在ではほとんど使われていません。



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さんたさん@北の大地の天文指導員
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