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読書ときどき愛とカレー
2023年12月28日 07:49
紙の本。値段も高くなってきました。初版での売上予想が少ないから、発売段階の値段設定は割高にせざるを得ないのでしょう。というのは、出版社や取次(問屋)の言い分かな…。政治家が政治家削減をなかなかしようとしないように、出版社も、初期設定での利益、つまり取り分を固く守ってる。実はそれが一番悪い(汗)それなのに、紙質を下げたり、著者の印税を数%下げたり、苦肉の策に必死で
村松静枝 ワイン大好き英日翻訳者
2023年11月13日 18:00
読了 『くもをさがす』 西加奈子著 河出書房新社刊1540円(税込み)作家の西加奈子氏が居住先のカナダはバンクーバーで乳がんを患い、慣れない異国の医療事情やコロナ禍と闘った日々を綴ったノンフィクション。こう書くと、ひたすら辛い内容だと思われそうだけど、けしてそうではない。彼女がバンクーバーで出会った、優しく頼もしい友人たちの心強い支援や、患者の名前をまちがえたりとやや雑ではあるけれど温か
2021年4月7日 19:08
あるエッセイの原書リーディングを依頼され、この2週間ほどかかりきりになっていた。リーディングとは、"reading"だ。ただし単に原書を読むだけでなく、著者の紹介、梗概(あらすじ)、感想、類書の紹介と比較、原書の文体の分析、訳す上での留意点、日本での受け入れについての予測など、その原書をあらゆる方面から分析してA4数枚にまとめる仕事である。正直に言うと、訳すよりも難しく、ときとしてつらい仕事になる