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ホワンジの考察&感想

先日半年ぶりにThe White Loungeを見た
1月にツアーに参戦していたので
ある程度内容は知っていたが
改めて見るとよく考えられていて
感動感動パラダイスだった
その感動を伝えたいと思う


ネタバレあるのでご注意を!!


感想

まず世界観に惹き込まれた
音楽劇ということもありセリフ込みの
ストーリー性やオリジナリティなど
見どころ満載であった
大森元貴氏が考える曲の裏側が
セリフや表情 ダンスなどを通じて伝わった
約半年前の衝撃をもう一度味わえた
全ての曲がアレンジされており
知ってる曲であるんだけれど
凄く新鮮で新しい気持ちで聞くことが出来た

The White Lounge 歌詞


特に最初の『The White Lounge』の歌詞
これが1番印象に残った
大森元貴氏は歌詞やインタビューを見るに
愛されたいとか寂しいとかそんな人間らしい
思いや考えが根本にあると感じる
だがそれを歌詞に直接的に書くことは
少ないのではないかと思っていた
なにかの比喩であったり別な主人公だったり
けど今回の曲は素のように感じた
どこかのインタビューで言ってたのだが
『歌詞は実体験で思った事以外は書かない』
とのこと


考察

The White Lounge

この曲の考察
大森氏は音楽を創る上で辛い時があった
(今も……?)
そんな辛く溺れてる自分を
誰かに助けて救い出して欲しかった
けど今も尚そんなことはなくて
助けてって言えるような自分でもなくて
そんな自分が嫌になって…
そうやってく上で自分なりの愛を
探して見つけ出すことが出来たら
我儘=曲作りは終わる
Attitudeで我儘というワードがあるが
それも曲を作ることなのではないかも思う
曲調はアボイドノートとスターダムと延々の
要素を何故だか分からないが感じた
フェーズ1とフェーズ2の間だとも感じた


一部

一部は今 二部は過去のようだと思った

まず最初はこれから始まる物語について
The White Loungeという曲を通して
伝えてるような気がする
今から僕らの歴史を語るよ
思いを感じ取ってくれみたいな
そこからどこか寂しさを感じる
「Folktale」と「君を知らない」
部屋に入って早々に失恋する
これは彼女に対してなのかはたまた
自分自身に対してなのかは分からないが
凄く思いがギュッとこもっているような
アレンジと歌い方だと思った

その寂しさを抱きつつも
『いつだって大丈夫』と声を震わせながら「ダンスホール」が始まる
3人で机の上で華やかに踊る場面だ
前の2曲と対比されたような部分ではあるが
奥にはやはり悲しみのようなものも感じる

1度部屋から退出し豪雨の中から帰ってくる
ここの場面を機に人との関わりについて
語られるのだと思う
呼吸が荒く何かと戦いながら
「ツキマシテハ」が始まる
大森氏の心の中の葛藤が感情爆発で歌われる
ダンサー2人とのバトルも見所であった
自由なのだけれど不自由そうにも
見える場面だと思った

落ち着きを取り戻し彼女と思われる人との
日常的な会話が始まる
けれど愛情のようなものはなくて
心ここに在らず 魂を置いてきたような
ただただ業務連絡をしてるようだった
彼女の方は話しかけるのだけれど
大森氏が愛について彼女との関係性について
悩んでいるようであった
そこから珈琲の会話があり
「Coffee」が始まる
『僕らを繋いでるのは何』と
本当に思っているようだった
曲の終盤には大森氏の中で
恋や愛についての答えが出たようだった


大森氏が電話をかけながら
急いでるように歌う
「ニュー・マイ・ノーマル」
他のダンサーたちのセリフも相まって
人々のすれ違いのようなものを表していた
そこで印象的なのがプロポーズするところだ
自分自身で答えを見つけた大森氏だから
迷いなくプロポーズすることができ
見事成功する


とてつもなくHappyな気持ちで奏でられる
「PARTY」では扉が何枚もでてくる
自分自身についても相手との関係についても
新しい答えや世界が広がったという意味で
何枚も扉を開けているのではないかと思った
ダンサーと一体化ダンスも素晴らしかった
ドアを開ける際の大森氏は
どこか上の方を見ていたので
これから待っている未来を
見ているのではないかと思った

ここで一部は幕を閉じる
一部では恋愛の悩みや人との関わりなど
様々な人生の分岐になるような場面が多く
大人になった大森氏だと思った
今もそうだし未来についても
表現していると思った


二部

ここから大森氏の若かれし頃の情景
表されてると思う
またフェーズ1とフェーズ2での
狭間が垣間見えた気がした


若井氏と彼女との花見のやり取りがある
彼女は若井氏に対してアプローチをするのだが
上手く伝わらず中々発展しない様子であった
雨が降ってきてそこで若井氏達は退場
雨が強くなり傘をささず濡れた大森氏が登場
セリフがとても胸に刺さった
『1人になりたくて───
 けど1人になりたくなくて』
のようなセリフだった
そこで「春愁」が始まる
傘を使った裏が見えそうで見えないダンスは
心の裏側の気持ちを表現しているようだった


『どうして濡れているの?』
『傘をさしてなかったから』
『どうして傘をささなかったの?』
『雨に打たれたい気分だったから、かな』
のような会話が繰り広げられる
若井氏に好意を持っている彼女と大森氏が
“女友達”となり進んでいく場面
次第に大森氏の中で
“特別な思いを抱いている女友達”
と変化してるようだった
自分が1番近くにいるはずなのに
思いは遠く各々別な方向へ向かっている
それがもどかしく疑問に思っている
何故恋人になれないのか
何故付き合えないのか
あぁいつの日か
僕が彼氏になればいいのに
あの子が彼女になればいいのに
と願っても願っても叶うことはなかった
「Just a Friend」


さて我にとって1番衝撃的だった所だ
我の中のイメージに反して繰り広げられる
「Attitude」
勝手に歌詞や曲調から暗い雰囲気を纏った
グレーのような曲だと解釈していた
だがここでのアレンジは
ディズニーかってくらい明るかった
ポップにアレンジされていて
この曲の顔は本来こんな感じだったのか
実は弾けたような感じなんだ
と思った反面
裏にはやっぱりどこか
自分を取り繕ってるような
騙しているような 言い聞かせてるような
そんなニュアンスも込められてると思った



さてここから洒落た服とハットで
一気に舞台感 ステージ感が増す
「Feeling」と「ケセラセラ」だ
悩みが吹っ切れたとまではいかないが
自由に表現することを覚えた大森氏
このライブで1番華やかな場面だ
またここで『劇場!』から始まる
藤澤氏のセリフも惹き込まれた
ライブで唯一我ら観客に語りかける
MCがないライブでこちら側を向いて
語るというのは日常に戻された気もしたが
それもまた彼らの世界観で非日常的であった
セリフで泣きかけましたね(笑)

華やかな舞台が終わりハットを戻し
再び孤独感溢れる舞台へ戻る
霧のようなものが漂いながら始まるのは
「Soranji」
大森氏が何かを求めているような
身振り手振りをしながら歌う
歌うというより語るの方がしっくりくる
藤澤氏も若井氏もハットをとり
座りながら演奏をする
霧は好きなことをやってるのに
何故か不安や苦しみを感じてしまう
大森氏を表しているのではないかと思った



家風のセットが戻り
「The White Lounge」のreprise ver.
3人がスポットライトに照らされ
最初とは異なり暗い雰囲気で始まる
同じ曲を聞いてるはずなのに
ガラッと印象が変わった
この曲に秘められた裏の表情が
見えたような気がした



ラストを飾るのは「フロリジナル」
明るく様々な色に照らされ
また別な世界に来たような雰囲気だ
ネガティブにもポジティブにも
捉えられるような曲だったが
それは大森氏の寂しさや辛さが
局を通して感じるからであろう
最後にこの部屋を退場する時
大森氏は持ってきたキャリーケースを
部屋に置いていく
自分の思いの決断のような意味合いだと思う
自由を表しているような
責任を置いているような
そんな気もする


まとめ

大森氏の そしてミセスの歴史を感じるようなライブになっていたと思う
曲 そしてセリフが飛び交う中で
グッと心を掴まれるような感覚があった
とてつもなく感動した

実はこのライブは全9幕16曲で構成されている
9幕それぞれに題があり納得する部分も多い
それはパンフレットや映画で見てみて欲しい
ただ腑に落ちる部分もあれば
自分になかなか落とし込めない部分もあった
それは我がまだまだ未熟なのであって
もっと成長してからもう一度
パンフレットを読んで曲を聴いて
落とし込めればいいと思う

我がミセスを好きな理由は
曲がいい歌詞がいいのはもちろん
キラキラしているのだけれど
垣間見える人間味が凄く尊い
辛さであったり苦しみであったり
我が思う人間らしい生き方をしている
それをこのライブ感じられたのは
これから生きていく上で
何かしら影響するのだろうと思う

ロックバンドという枠を超えた
ミセスのこれからがすっごく楽しみである


バンドの魅力もかけたらいいな……

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