映画館(エッセイ)

(2024/10/15)

　
　ダメだ、あまりにも何も思いつかない。
私淑する本たちを読んでも、「なるほどなぁ」と思う以上には何も感想が浮かばない。

　困ったなぁ、今日は大した仕事量じゃなかったと思うのだが、いかんせんリカバーに回るなど頭で考える時間が多かった。
仕事は上手いこと立ち回れたなぁと自分を褒めている。ついでに、あまり話していなかった職場の人と意思疎通が取れるようになり、笑顔で会釈出来るようになった。えらいと思う。


　それはそれとして、今上まぶたと下まぶたがくっつきそうなほど、眠い。
いま一瞬座ったまま寝てしまっていた。睡魔が助走つけて、全力で走ってくる。いけない、いけない。

　そういえば、私は明日映画を観に行く予定がある。
主に母と二人で映画館に行くことが多かったので、今回一人きりで映画を観るのは初めてだったりする。作品はラストマイル。

端末を操作して前日予約でチケットを購入したが、座席指定の画面が真っ白だったため多少動揺してしまった。予約はまさかの一番乗りだ。

映画館側はこのがら空きの様子で元は取れてるのか、別にこの様子なら当日にチケット買っても良かったのでは、など思うところは沢山あるが、ひとまず明日必ず来るための口実作りが完了したため良しとする。
予報では一時雨だが、降ろうが降るまいが買い切りのチケットを買ったからには行かない選択肢は無い。
勿体ない精神を逆手に取り、明日のお昼からめいっぱい楽しんでこようと思う。

　そもそも映画館に行く機会がないので当然だが、母と観る場合でもフードメニューを食べた事がない。

　映画館のロビーのフードメニューの看板には、ポップコーン・ポテト・ナゲット・チュロスなどの写真と値段が貼り付けられており、正直興味をそそられている。
チリ＆レモンフレーバーのポテト、マクドナルドのシャカシャカチキンの廃番になったフレーバーを思い出す。とても食べたい。
ポップコーンはキャラメル・塩の他に安納芋味という季節限定・お値段割増のチョコレートフレーバーなどがある。
チュロスなんか絶対美味しいに決まっている。遊園地に行かないと食べられないこともあって、食べたい。


　ハッと正気に戻る。
　いや、目的が変わってしまっているよ、私は映画を観に行くのだ。余計なものを買って、映画の内容に集中出来なければ意味が無い。

　買うか買わないかは置いといて、折角なのでベストコンディションで映画に臨みたいものだ。

　よし、眠たいしさっさと寝よう。おやすみなさい〜。