「360年時計」とサステイナビリティ
今日は「サステイナビリティと時間」について考えてみたことを書いておきたいと思います。
1.猫と私のあいだには同じ時間は流れていない
今日のテーマのきっかけは、木陰で微睡む猫と同時刻に文章を書いている私とのあいだには同じ時間が流れているのか、です。
答えは「No(ノー)」。猫と私のあいだには、どうやら異なる時間が流れているようです。
『ゾウの時間とネズミの時間』は、ゾウもネズミも、その一生に心臓が二十億回打ち、呼吸を三億回することにおいて同じだと教えてくれます。ネズミの寿命はゾウの寿命よりずっと短いですから、同じ1時間を考えてみると、ネズミの時間はゾウの時間よりも何倍も早く流れている、ということになります。
同じ関係が猫と人間(私)のあいだについても言えますから、木陰でしばし昼寝をしている猫の姿を愛くるしいと思いながら私が見ているとき、猫からすればもう随分長い時間そこで眠っていたことになります。
時計的には同じ時間であっても、その間に猫と私は異なる時間を生きていると言ってもいいのかと思います。
ここから先は
2,417字
/
2画像
¥ 300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?