高卒就職就職問題を語る際の共通認識
高卒就職問題研究のtransactorlabです。問題改善に向けて研究と提言を行っております。9月も終わり、高卒就職の現場では第一陣の内定通知が出てきております。この時期に合わせて9月27日、日本経済新聞と読売新聞が社説で高卒就職を取り上げてくださいました。どうぞご覧下さい。
Twitter上で国民民主党応援学生部さんが以下の発信をしてくださっています。これもまたありがたい限り。
高卒就職問題を語る際の立脚点 「高卒就職問題は高卒就職に限った問題ではないのですよ」
高卒就職問題は高卒就職者、雇用者、教員等高校関係者などに限定した問題ではなく、全ての働く人、国民全体、そして国の将来に関わるとても重要な課題なのだということを、高卒就職問題を考える際には共通認識として持っていただきたいと思うのです。
高卒就職問題は高卒就職に限った問題ではないのであります。
要素は多岐複雑、因果関係錯綜、しかし、情報フローで一本に整理できる
高卒就職問題は実に複雑な要素が錯綜しています。早期離職率が高いこと、求人倍率が高止まりしているのに賃金や休日数数などの待遇がなかなか改善しないこと、一人一社制の見直しと複数応募制の導入がなされたのになかなか一般化しないこと。支援にあたる教職員の労働負荷が非常に大きくなっていることや生徒の高校生活の圧迫、指定求人を多く持つ高校と持たざる高校の間の格差や意識の違い。採用する側の視点では極端な採用難という課題もありますし、地方自治体にとっては若年層の流出や結婚・出生数の増減に深く関係する重要テーマにもなっています。
極めてこんがらがっているのですが、多くの問題は求人情報の流れをキーにすると一つの流れとして整理することができます。よって、まずは求人情報の出所である「高卒就職情報WEB提供サービス」を改善するべきだと私は主張します。そうすればいろいろな問題が自然に良い方向に向かうはずです。
複数応募制導入の理念そのものは私はおおいに支持します。しかし、導入のしかたがまずかった。旧来の枠組みへの付け足しだからです。真に一般化を目指すならば枠組み全体の再構築が必要です。そのあたりは以下の三記事に詳しく書きましたのでご覧下さい。
https://note.com/transactorlabo/n/nb3f067627113 https://note.com/transactorlabo/n/nb8808131fb5c https://note.com/transactorlabo/n/n2853d783a30e
最後にもう一度
「高卒就職問題は高卒就職に限った問題ではないのであります」
いつもお読みくださりありがとうございます。
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