高卒求人相場情報2021年7月 東京・愛知・大阪
高卒就職問題研究のtransactorlabです。
高卒就職市場には相場が分かる情報が不足しており、そのために若い労働者者が不利益を被り続けていることを問題視し、その問題解消のために調査研究と提言および情報提供活動を行っております。
7月1日より高卒求人が公開されました。公開直後の状況は前回のブログですでにお知らせしているとおり、このようになっていました。
求人件数 78,235件 求人数 190,690人 月給の平均額 ￥175,135円
現在、都道府県ごとの求人票をすべて集めて詳細な分析を始めたところです。東京・愛知・大阪の分ができましたので公開いたします。
概要は以下のとおりです。（右列は昨期12月から1月にかけての調査結果）
比較対象として昨年度期の12月から1月にかけて調査したデータをあげています。12月から1月という時期は高卒就職がほぼ落ち着いた時期ですので、いわば「売れ残り求人」群です。
この３地域は全国の中では非常に大量の求人が出るところで、給与や休日数などの平均値には大きな変化は見られません。
「最賃レベル件数」とは、個々の求人票に記載の月給が地域別最低賃金の基準額ギリギリのものがどれだけあったかを示します。
夏休み中の応募前職場見学を前に、就職希望の高校生たちは自分に合った求人票を必死で探している頃だろうと思います。また、指導・支援される先生がたも暑い中、勤務時間に関係なく生徒たちに寄り添っておられることだろうと思います。
就職先の良し悪しというものは、給料の多寡だけはないというのはたしかにそうでしょうが、世の中の相場は知っておいて絶対に損はありません。
生徒の皆さんが良い求人先と出会えることを祈ります。
詳細データは私のホームページからダウンロードしてご利用ください。