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高卒求人相場情報2021年7月 青森・岩手・宮城・栃木・群馬・埼玉

高卒就職問題研究のtransactorlabです。

WEBサービス上で公開の求人情報を地域別に集計した結果をホームページ上で公開しています。

現在、東京・大阪・愛知・兵庫・宮城・青森・岩手・栃木・群馬・埼玉の分を載せています。ここでしか得られない最新情報です。

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どうぞご活用ください。


10月の最低賃金改定では全国的に28円上がるというニュースがありました。

求人事業者の方々へ

平均的な労働時間(7.25時間)・月平均労働日数(21.7日)での月給では4400円のアップとなります。そうなると現在出ている求人票のかなり多くが最低賃金ライン以下となります。求人事業者の方々には必要な対応をおすすめします。


就活高校生と支援の先生方へ

一枚の求人票の良い・良くないの判断は、相当の経験のある人でなければなかなか難しいものです。私が提供している地域ごと・業種ごとの散布図と見比べると、自分が今手に取って見ている求人票が全体の相場の中でどれぐらいの位置にあるのかが分かるので判断しやすくなります。

散布図の例

この図は、埼玉県の高卒求人(WEBサービスで公開中のもの・指定校求人は除く)の度数散布です。縦軸が年間休日数、横軸が月給です。赤線は私がアドバイスするとしたら生徒に勧められるかどうかを判断するラインです。

 給料だけで判断するのは危険です。求人票には「月平均労働日数」が掲載されていますが、21.7日が基本だと考えてください。週休2日、年間休日数105日とほぼイコールです。22.1日だと年間休日は100日、23.0日では89日しか休みがないということになります。

 21.7と23.0、大差がないように見えますが、年間16日の違いがありますし、その分の収入も考えなければなりません。23.0日では、21.7日よりも1.3日多く働くわけですので、月給で1万円以上は多くないと同程度の評価はできません。1日あたりの給料を計算すると簡単です。

月給 ÷ 月平均労働日数= 一日あたりの給料

たとえば

全国平均のA社      月給17万5千円 ÷ 21.7日 = 8,064円

やや労働日数が多いB社  月給17万5千円 ÷ 23.0日 = 7,609円


もうひとつ重要なチェックポイントがあります。

求人票記載の休憩時間が90分とか120分のように妙に長いもの。

要注意です。昼休みは法律上、給与支払いの対象外の時間です。これを休憩時間を長く設定することで一日あたりの給与を低く抑える、つまり、ハローワークの最低賃金チェック逃れに利用している疑いが強い求人票が実際にあります。

一概には言えないのですが、少なくとも私はそのような条件では働きたくありませんし、教え子にも勧めることはしません。

求人票というもの、とにかく分かりにくい。いろいろな文言の定義を明確にすること、高校生にとってもっと分かりやすく比較しやすいようにしてほしいものです。

厚労省の方、よろしくお願いします。


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