家庭のイクメンから地域のイキメンに。これが私のPTA観①
令和3年度より小学校のPTA会長を務めさせていただくこととなりました。
私の仕事が公務員⇒会社員⇒フリーランスとして変化したことに伴い、自分の時間をコントロールできるようになってきたので、晴れて今年度から会長として関わらせていただける事となったのです。
「晴れて」というのも、私が公務員を退職した理由のひとつにこういった地域や子どもたちの環境に関わる活動に参加したいという想いがあったので、会長への就任は「ひとつ足かけできた!!」という気持ち。(とはいえ大事なのはここからなのですが…)
PTAの組織や活動には以前から興味がありました。役員になるのは今回が初めてですが、時間を選ばず関わることが出来る全国版のPTAオンラインコミュニティには積極的に参加し、情報収集をしてきました。全国には熱意あるお父さんお母さんが本当にたくさんいらっしゃいます。
私がなぜそこまでボランティアであるPTAの活動に携わりたかったのか。
それは、学校と家庭、そして行政にも働きかけが出来るPTAには社会を変えていける大きな可能性を感じているからです。
いじめや不登校など様々な課題を抱えているここ宮城県で活動していくことに個人的な使命感や意義を感じているからです。
私が自分の家庭や我が子の事だけを考えるのなら、私自身をさらに満たしていくことや家族の事に専念し、いわゆるイクメン道を極めることに邁進すれば良いのでしょう。
しかし、ひとりの子どもを育てているのは親だけではありません。
私自信もひとりの親として、妻と共に学び、現在進行形で子育てに取り組んではいますが、私たち夫婦だけで子育ては成り立っていないのです。
親戚、学校の先生、学童保育の職員さん、習い事の先生やコーチ、ご近所さん、ママ友パパ友、多くの方々の協力があって子育ては成り立っており、子どもはすべての影響を大なり小なり受けています。
子どもの成長環境をより良くしていくために学校の先生や親同士が直接関わり、議論し、子育てにコミット出来る環境として、本来PTA以上に適当な組織は無いのではないでしょうか。(実態が伴っていればの話ですが…)
私は家庭の中の子育てを頑張る【イクメン】である以上に、地域の子育て環境にコミット出来る【イキメン】で在りたいと思います。(私がそう思うことが出来るのは、精神的に自立した息子の成長と妻の私の働き方への理解があってのことだと思います。感謝。)
地域の公立学校に通う小・中学生の成長において、家庭(親)・学校(先生)・地域というのは大きな環境的影響要素だと考えています。
ひとりの親として、我が子の成長や幸せを望み、我が子のこと、家のことに専念するのは当然とも言えることです。
「学校のことやヨソの子のことなど、気にはかけていても忙しくて実際に関わっている余裕などは無い。」
こんな声があがったり、考え方をするのはいたって自然ですし、決して悪いことだとも思っていません。
しかしながら、学校へ通っているお子さんが実際に家で過ごす時間、親と向き合ってる時間はどの程度のものでしょうか。
学校で過ごす時間や友達と過ごす時間、習い事に通う時間など、親や家庭以外の環境で過ごす時間が締める割合は非常に大きいです。
私はひとりの親として自分の子どもを送り出す学校の環境がどんな環境なのか、先生がどんな考えや想いで我が子に向き合ってくれているのか、とても気になります。
きっと共感できる先生もいればそうでない先生もいるでしょう。
人は皆育った環境が異なり、成長環境の違いは異なった考え方や価値観を生み出します。
人はそれぞれ自分の正義や価値観で生きているので、必ずしも考え方が一致するとは思っていません。
ある人にとっては正しいと感じていることでも、別な人から見れば歪んでみえることもあるのです。
私は大人たちの発言やふるまいに対して子どもがどう捉えているのかも気になります。
なので我が子との対話は個人的にとても重視しており、お風呂で子どもと水のコップを交わしながら会話する時間はとても貴重であり、私の一日の中の楽しみでもあります。
私は我が子に対して、こんなことを言っています。
「先生の言うことは聞かなくてもいいよ。でも話はきちんと聞きなさい。」
「大人や先生の言うことは必ずしも正しくない。パパも正しいことを言っているかは分からない。でも、話はしっかりと聴いて、なぜ先生や大人がこんなことを言っているのか想像しなさい。大人はみんないろんな経験をしたり、勉強したりして、その時々の自分の考えを持ってそれを子どもに伝えている。大人の言うとおりにはしなくても良いけど、大人の話を聴いて、自分はこう思う、こうしたいと人に言える人になりなさい。正解なんかあってないようなものだから。大事なのは自分なりの理由を持つこと。」
息子はしっかりと理解してくれているようでお風呂場ディスカッションはいつもめちゃくちゃ盛り上がりますw。今度クラブハウスかなんかでゲリラ的に流してみようかなとも考えています。
先生の立場におられる方がこれを読んだら「なんて事を言ってくれるんだ!?だから言うことを聞かない話を乱す子どもが増えるんだ!」なんて怒られてしまうかもしれませんね。すいませんw。
でも私は学校に抗うつもりなどありません。学校側に何かを求めるのでは無く、学校側(先生方)と協力し、価値ある何かを共創し、共に子育てができればと考えています。その中には保護者との共創による先生の負担軽減も含まれています。
家は家、学校は学校、という役割分担がそこにあったとしても、それぞれの本音をひとつのテーブルに乗せて、ある程度の納得解をこねくり出すための何かがあって良いと思います。私はそれがPTAのひとつの大事な役割だと勧考えます。
しかし残念ながら、世間一般のPTA活動や役員を担うことに対するイメージはどちらかというと以下のような表面的でネガティブなものが多い気がします。
・集まりが多くて大変そう
・人付き合いや作業が面倒くさい
・義務感(やらなきゃいけない)
・何してるのか分からない
実際PTA活動は世間一般のネガティブなイメージの通り、大変で面倒くさいものがあります。形式的や義務的な活動も多いです。
結果的にPTAは多くの人にとって「できればやりたくないもの」となっており、役員の後任探しがPTAの大変な仕事のひとつとなっています。
「来年PTAの役員をやっていただけませんか?」などと声をかけても9割の方はノーサンキューと断わるでしょう。
しかし、PTAも本来の目的に沿った適切な活動が出来ていれば、会員にとってのメリットが感じられる活動や組織ならば、そしてそれがしっかりと保護者に伝わっていればそうはならないのではないでしょうか。
私は「子どもたちのために、先生たちと一緒になんかおもしろくて役立つことを考えたいんだけど一緒にやらない?」と誘えるような、誘い文句と実態が伴う組織を創り、PTAのイメチェンを図っていきたいと考えています。
イメチェンと言葉で言うのは簡単ですが、実際にイメージを変えていくためには、見せ方を工夫するだけで無く、実際の活動内容も見直していく必要があります。
興味が無い方や経験の無い新しいことに抵抗のある方(いわゆる事なかれ主義の方)も多く、決して簡単ではないでしょう。(すでに前例踏襲ムードの向かい風(強風)を感じてひそかに燃えていますw)
そんな私がこれから取り組んでいきたいこと、大事にしていきたいことは大きく以下の3つです。(私のPTA観②へ続く…)
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