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アジアン・ライツ・フェア2024

マニラ国際ブックフェアが今年も開催され(9月14〜17日)、合わせてアジアン・ライツ・フェアがマニラで初めて9月12日〜13日の両日に同じ会場内(SMXコンベンションセンター)で開催されました。主催はフィリピン書籍開発協会(Book Development Association of the Philippines)。

このアジアン・ライツ・フェアには、マレーシア書籍出版社協会(MABOPA)、インドネシア出版社協会(IKAPI)、タイ出版書店協会(PUBAT)、マレーシア書店協会(MBA)、シンガポール書籍出版社協会(SBPA)、Perbadanan Kota Buku(PKB)といった国際的な出版団体の代表を含む17名の招待客が参加しました。各国の出版状況を伝え、アジア各国間での親睦を深めるとともに、ビジネスの活性化を目的としています。

筆者も招待客の一人として、スピーカー&パネリストとしてフェア期間中に何度か登壇し、ライツ販売や、翻訳出版に関するノウハウを説明し、日本の出版状況について解説しました。

日本の出版市場について説明する筆者。主催者のリクエストにより(私が普段Ninjaユーチューバーとして日本発のブックガイドをしていることをご存知でした)、少し恥ずかしかったのですがNinjaの衣装で登壇しました。
トルコのエージェントとマレーシアの出版社とライツ販売についてディスカッション

Market focus: Asia and beyond
各国のスピーカーのプロフィール

東南アジア各国の出版状況についても詳しい資料とともに概況をつかむことが出来ますので、資料の一部を以下に共有致します。

フィリピン

タイ

インドネシア

マレーシア

トルコ

マレー語に翻訳された日本の小説。マレーシアでも日本の小説は大人気。
ブックフェア会場を視察。
フィリピンでもBLやグラフィックノベルが人気で同人誌も盛況とのこと。

これまで、欧米/東アジア(日本、韓国、台湾)→東南アジアというライツ販売の流れができていますが、今後は東南アジア各国間のライツ販売が活性化し、東南アジア→全世界という新たな流れも出てくるかもしれません。

特に6.6億人もの人口を誇り、若い年齢層を多く抱えるASEANは今後ますます日本にとっても重要な地域となるのは間違いありません。

なお、フィリピンは2025年に開催される第77回フランクフルト・ブックフェアの主賓国で、フィリピンの書籍を外国語で翻訳出版するために、外国出版社への助成プログラムを実施します。

参加者全員に記念品と感謝状が手渡されました。

翻訳出版プロデューサー 近谷浩二


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