転ばずに生きていく
転びは誰しもが経験のあることです。
年齢を重ねるに連れてもしかしたら転ばなくなるかもなんて思われるかもしれませんが、我々は転びと常に隣り合わせです。
階段、ちょっとした段差、バランスを崩して……とそういうことではなく(一概に違うとも言えませんが)、物事に対しての転びが多くなっていきます。
試験、受験、就職、結婚、引っ越し、起業、投資……数え切れないほど転びかねないもので世の中は溢れています。
そんな中で転ばずに生きていくことが果たして可能なのでしょうか。
転ばずに生きていくことでどういう変化が生まれるのでしょうか。
転んでばかりの筆者が転ばずに生きていく術を妄想していきます。
1.誰もいないところで転ぶ
誰しも1度は転ぶものです。そこから得られることの方がもしかしたら多いのかもしれません。
ですが周りに人がいる状況での転びと
人がいない状況での転びには大きな乖離があります。誰もいないところで転び、人が見ているところでは転ばないと、この人は完璧な人間なんだと思われるのではないでしょうか。
自分一人だけで転ぶ分には大して大怪我になりません。人を巻き込んだり、人に注目された状態で転ぶことが大変危険なのです。誰も見ていないところでは何度でも転べばいいですし、転んだところで人はそこまであなたのことを見てはいません。
2.前のめりで転ぶ前に前のものを確認する
巷でもたまに言われる「転ぶなら前のめりで転べ」ですが、自信無くなって動けなくなるよりはハードワークやチャレンジをしてから転べといった様な解釈であり、全員が絶対に転ぶ前提での言葉になっています。
それよりは、常に今やっていることを意識して次に何をするべきか、目的達成にはどういった行動に移すべきかを先回りしていくのが確実です。
転ぶ前提でいると保険を掛けすぎて足止めになりかねないのです。そもそも転ぶ前提で歩き出す人がいますでしょうか。転びそうだと思ったら先を見すぎている証拠です。目の前や足元を見て転ぶ材料がないかをチェックしてから再び歩みを進めるのが賢明です。
そんな言葉があるからどうせ転ぶんだと思ってしまうのです。
3.誰かと一緒だと転ぶリスクが倍増する
物事を成し遂げる時本当の意味で自分一人の力ではどうにもできません。誰かの協力を得てようやく成し遂げられることの方がこの世には多いです。
ですが同じ目的に向かっていく仲間が多ければ多いほどそれは転ぶリスクに晒されていくものです。2人3脚の人数が増えれば転ぶ可能性が高くなることを想像すれば容易です。誰かが足を引っ張れば巻き添えです。
ですから少人数で始めることが成功へのそして転ばないことへの第一歩と成り得ます。転ばない為には人の協力を最小限に抑えることです。ですが、転んだら他の人を下にして自分だけ無事でいることもできてしまいます。巻き添えではなく犠牲を作ることが最大のリスク回避かもしれません。
4.止まって座れば転ばない
世間ではどうしても調子の良い時に勢いづいて走ってしまい、その勢いのまま大転倒してしまうケースが多く見られます。なぜ人は走りたくなるのでしょうか。
調子がいい時に走るは都合が良すぎるのではないでしょうか。常にゆっくり歩みを進めていれば急に止まることだってできますし、なんなら座ることだってできます。走っている人にいきなり座れは無理難題です。
いつでも止まれる速度で、座れる速度でいれば転ぶ心配とは無縁です。休息や休憩そして睡眠が大事な理由と同じです。我々は寝るからまた動き出せるのです。逆に寝てる人に走れも無理難題です。そもそも聞こえていないと思いますが。
5.骨を折ったら歩くのも困難
ある問題を解決するために苦労をすることを骨を折るといいますが、私は苦労したがゆえの結果だと考えます。骨を折るほどの苦労が果たして良いものなのか。かつては骨を折るほどの苦労が美徳とされ、先人の骨の上で成り立っているとも言えるこの世界ですが、今の多様性で平和ボケの価値観を持つ我々が果たしてそんな骨を折るほどの苦労をしたいのかと。歩くのが困難になるくらい骨を折ったら転ぶどころではありません。その苦労それこそが転びです。わざわざ転ぶために骨を折りたい人がいたら見てみたいものです。
6.転ぶ人の気持ちがわからなくなる
人が大きな失敗をしたら大きく笑います。
7.自分はもう転ばないと過信する
絶対に転ばない人間ができあがるとまるで全てが思い通りになったと思うようになります。そして自分はもう転ばないと過信するのです。
8.本当に一人になります
9.転ぶ
誰も見ていないので誰も助けません。
寝てる人に助けてと言うくらいです。
10.そんな術はないことがわかる
転ぶ人生の方が生きがいがあります。人間味があります。転ぶのが当たり前です。そして辛い時は誰かに頼るんです。転んでいても声を上げたら誰かが気づきます。声を出す勇気を持って。七転び八起きです。あと1回立てばなんとかなることだってあります。手を伸ばして救いの手を求めてみてください。
11.もう転ばずに生きていく