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真夏の全国行脚第2段

7月末に全国高校総体が終わると、全国の高校生、都道府県チームは一斉に国民スポーツ大会に向けて動き出します。また8月末に開催されるインターカレッジに向け大学生も最後の追い込みの時期に入ります。と言うことでトレーナーズハウスとしても真夏の全国行脚第2段がスタートしました。

境川自転車競技場

まず最初は山梨県笛吹市にある境川自転車競技場。こちらは関東・中部圏の選手にはおなじみの競技場で週末ともなると3〜4チームがひしめき合うことも珍しくありません。今回も朝から地元の高校生、競輪選手、県外のチームと上手くローテーションをして練習を行います。
当日の境川は天候に恵まれまさに"夏!"といった晴天。ということは甲府盆地はさながら天然サウナ状態陥ります。外気温35度を超える日であればバンク内はゆうに40度を超えていきます。そんな酷暑の中でのトレーニングキャンプは熱中症対策との戦いです。事前にチームには大量の氷とアイスバックの準備をお願いして、練習を終えた選手達には直ちに頚部のアイッシングを促し、それと同時に水分・ミネラル(塩分)の補給を勧めます。運動していない私でさえ1日に3L以上の水分補給を行っても脱水状態になるのですから、選手は半強制的に水分を摂らせなければあっという間に熱中症に陥ります。
境川自転車競技場では、こういった天候時には1階会議室のエアコンをフル稼働して休憩室を設置して頂けるので、体調を崩さない様に有効に利用させていただきました。昼食休憩の後会議室から出たくなかったのは私だけでは無かったかと思います。


名古屋競輪場

境川から帰郷して数日治療院での治療を行った後、翌週末には愛知県名古屋市にある名古屋競輪場を訪れていました。名古屋までは約350kmあるのですが、この距離を"近い"と感じてしまう程このところ距離感覚がバクっているようです。
ただ残念な事に季節は全国的にお盆休暇に入る週末です。350kmを5時間半かけてとりあえず前泊のホテルに入ります。
今回宿泊したホテルは駅前の賑やかな所からやや離れている事もあって、夕食を摂ろうと散策しても"お盆休暇"でなかなか営業しているお店が見つかりません。
「中年のおじさんが一人で入れるような店 + お酒を飲まない」という条件がよりいっそう店選びを困難にさせます。そんなさなか見つけたのがネパール料理店。最初は「インド料理」のお店かと思って入ったのですが、良く見たらネパール料理でした。地理的にお隣なので同じ文化圏なのかと妙に納得。お店の人に聞いても「殆ど一緒」と笑っていたのでそういうことなのでしょう。

ヒムツリレストラン & バー店内
安定のバターチキンカレー & ナン

名古屋でのトレーニング合宿は競輪場での開催と言うこともあり、バンクからピット(控え室)となる検車場に降りるとそこはエアコン完備の天国です。
名古屋の夏も暑いことで有名ですが、選手が走る十数分間だけであればノー問題。
選手に技術的なアドバイスをするにしても、雑談をしてリラックスをするにしても無駄に体力を失うことも無くトレーニングに集中する事が出来ます。
合宿の開催に協力して頂いた地元競輪選手並びに施設管理をしているJPFの方々には感謝しかありませんでした。


TIPSTAR Dome

名古屋からお盆渋滞の中帰郷して荷物を解くと直ぐ、翌々日には早朝から千葉に向かいます。真夏の全国行脚第2段最終回は千葉県千葉市にあるTIPSTAR Domeにて大学チームのインカレに向けた最終調整合宿です。

TIPSTAR Dome

TIPSTAR Domeは非開催日には3時間単位で一般貸し出しを行っていて、朝9時から夜9時半まで4区分に各3チームまで受け付けて合同で使用することが出来ます。※詳しくはHP参照 

この時期はインカレ直前と言うこともあり、大会開催地であるTIPSTAR Domeは大学チームでひしめき合っていました。
そんな中なんとか確保した時間帯を有効に利用してチーム種目を中心にトレーニングを進めて行きます。
250m走路は通常の競輪場・競技場に比べハイカントでコーナーがきついため、身体にかかる遠心力が強く、脚力だけで無く上半身のスタビリティーが無ければ安定した走行は出来ません。Indoorと言うことでフロントにもディスクホイールを着装するTT系の種目ではスプリンターレーン内を全力で走るには経験と技術が必要になります。
今回の合宿は久しぶりに250m走路と言うこともあり、最初の種目では戸惑いを隠せないようでしたが、本数を重ねる毎に補正が出来、最終的には狙っていた以上のタイムで走れるようになっていたと思います。
私個人としてはナショナルチームの中距離コーチをしていた事もあり、チームパーシュートにはこだわりがあり、ライン取りや交代のタイミングは言うに及ばず、選手の挙動やラップタイムの安定までホントに些細なところまで気になってしまい、選手達は耳にタコができていたかもしれません。
ただコーチに出来るのはここまで。後は選手達の頑張りと活躍を願うだけです。

と言うことで8月中旬までの全国行脚はここでひとまず終了。
1週間ほどゆっくりしたら。。。。(と言っても治療院の営業はありますが。)
来週末から8月の後半戦、そして9月と第3段、第4段へと続いて行きます。

ちなみにですが、10月の国民スポーツ大会終了後のスケジュールにはまだまだ余裕があります。興味を持たれたチーム関係者、競技選手の方がいらっしゃいましたら是非一度お問い合わせください。


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