
プチ旅行......いえ仕事です!
今年2回目の遠征となった今回は約2年ぶりの空路移動となりました。
現役時代を含めても初めての来訪となった四国は徳島県にある小松島競輪場。
日本競輪選手会の新人研修の講師として参加させて頂きました。
長距離遠征の場合、出発前に移動手段や宿泊に関して万全を期すために様々なパターンを調べることにしています。そのさなかに知ったのですが、徳島県は電車の走っていない唯一の都道府県との事。さらには自動改札も無く当然ICカードも使えないらしい。なんでこんなこと調べたかと言うと徳島への移動が前日となるため、研修当日に宿泊である徳島駅前から競輪場へと移動するのですが朝夕の通勤時間帯は道が混んでタクシーやバスを使うと時間が読めないと複数の競輪選手から聞いたことから、それ以外の移動方法と言うことで徳島駅から競輪場の最寄り駅である南小松島駅までの鉄道利用を検討し始めたのです。
さきほど電車は走っていないと書きましたが鉄道はあります。徳島は架線から得られる電気を使って走る"電車"こそありませんが、気動車と呼ばれるディーゼルエンジンで走る鉄道は存在しています。小学生の頃鉄道マニアであった身としては、なんとしてもこれに乗って"旅"をしてみたいと思い立ち、研修開始時間と時刻表を何度も確認してプランをたてワクワクしながら乗車して来ました。

そんな汽車に揺られること約20分。小松島競輪場の最寄り駅である南小松島駅に到着。事前に聞いてはいましたがやはり駅前にタクシーはおらず、約15分かけて徒歩で移動します。

競輪場に到着すると記者席なのかな? バンクが見渡せる会議室に案内していただき講習の準備を始めると開始時間よりも随分早く選手達が集まり始め、本来の開始時間が来る前に講習をスタートさせました。今回参加してくださった選手達はデビューして1年未満の選手達と言うこともあって初々しさもありましたが、受講する姿勢は真剣そのもの。強い視線に話をするこちらにも良い感じにプレッシャーがかかり、あっという間に3時間の講習が終わってしまいました。

昼食を摂って少し早めに午後の実技訓練に入ります。
この季節は夕方になると一気に冷え込んでしまうので、少しでも暖かい時間帯に乗車出来る様昼休みを少し短めに切り上げての訓練開始です。
午前中の講習の際予めトレーニングプログラムや注意点の説明はおこなっていたこともあり、訓練自体は非常にスムーズに実施出来ました。それに加え今回参加してくれた選手はモチベーションが高い選手が多く、トレーニングの合間に気がついた点を質問してくるなど、多くの選手が課題意識を持って取り組んでくれていました。私が担当したのは一日だけでしたが、今回の講習で何か一つでもヒントを掴み今後の選手生活に活かして貰えることを願っています。