絶望の入り口へ
私は格闘技観戦が好きなのだけど今回は11/19に開催されたONE championshipの年内最後の大きな大会について書き出そうと思う。私の中でこれは決意表明だ。新たな道を踏み出すための第一段階に来てる事を肌で感じるので記録として残したい。
今大会はアンダー、メイン共に日本人選手が5名、名前を連ねた。錚々たるレジェンドからこれからぶっ放していくであろう若手まで。ワンマッチから防衛戦まで。
この大会は半年ほど前までには国内でやるという予定があったけども採算が取れないと踏んだのか結局いつも通りのシンガポールでの開催。日本のファンをがっかりさせた罪滅ぼしなのかと思うくらいの日本人向けの大会だった。
その中で紅一点、女子格闘技選手は体重超過で戦線離脱。度重なる愚行に対戦相手の堪忍袋ももはやこれまでと言わんばかりに辛辣な文字をSNSに残し試合は中止された。彼女は団体と階級を変えた方がいいんじゃなかろうか。
まずはアンダーカードに若手の選手。判定勝ち。ここでどうかな?と思う試合内容だっただけにまぁ勝ちは勝ちだしという文言が付けられてもおかしくはない内容だった。
続いて日本の格闘技界をもう20年近く支えてきたレジェンド2人。まさかの1R、TKO負け。ここで私は心が折れそうになる。総合格闘技はダメだった、メインは全滅した。
最後に若手のキックボクサー、バンタム級王者の防衛一回目。まさかのムエタイスタイル選手に完敗。まさかまさかだった。若手の彼だけは絶対的に勝つと思っていた。日本人メインカードが全滅だ。日本向けの大会でこんなにも日本人を絶望させる海外の団体があっただろうか?ONEのチャトリはJ MMAが嫌いなのか?
1時間ばかり落ち込んだのちふと大晦日の事を思い出す。
大晦日はRIZINのお祭り、アメリカNo.2の団体ベラトール対抗戦が控えている。カード発表された時、格闘技に詳しい知人に勝敗の見立てを伝えた事があった。
おそらく全敗か良くて1勝。
これが割と現実味を帯びてしまって震えている。年末大晦日の大きな祭りのメインイベントで私たちは海外との実力差をこれでもかと見せつけられる手筈になっている。
ONEはアジア1の団体、それでもアジアはアジア。
アメリカは総合格闘技もトップクラス、その中でベラトールも上位にある団体に所属するランカー達がRIZINファイターを潰しにやってくる。
これはそうか、世界が与えた試練だなと。地獄だ。
6月に行われた文字通りの世紀の一戦を地上波や世界で放送しなかったRIZIN社長を世界が敵とみなした。
とまぁ勝手な陰謀論はこの辺りにして。
最近日本の格闘技への興味が薄れてきたこのタイミングでこの絶望。年末に必ず来るであろう地獄。
分岐点のタイミングはここだ。これは間違いない。このまま格闘技に沼っていくか大晦日を最後にもう観戦趣味を辞めるか。
実際に格闘技に関わるようになり良くも悪くも私の人生は大きく変わった。これでまた大きく変わる。
長期間好きだった訳ではないにわかファンとしては少しの間だけでも楽しませてくれてありがとうと言いたい。何なら消費するだけして若干の罪悪感すらある。
(さようならの気配があるけどそういう訳じゃない)
私の中では今回の大会は絶望の入り口だった。年末に渦中にいるのか、それとも絶望に見えた光だったのかは未来でしか判断できない。
兎にも角にも今回の大会は私の人生のターニングポイントになった。
ありがとうチャトリ、ありがとう戦ってくれたファイター達。ありがとう格闘技を通じて仲良くなってくれた方々。
(試合結果が辛過ぎてさようならの雰囲気出てるけどそうじゃない)