メリハリをつけて働くスイスの人々
こんにちは、TRAIL HEADSの増田です。TRAIL HEADSでは各メンバーそれぞれの視点でnoteを書いているのですが、実は私が担当をするのは初めてになります。暖かく見守っていただけたら幸いです。
今回は6月に行ってきたスイス研修 〜都市と自然編〜 。
TRAIL HEADSでは、「働く・暮らす・遊ぶ」をシームレスに繋げられるようなプロジェクトや場作りに日々チャレンジをしており、今回スイスでは「スイスの人々の働くと暮らすと遊ぶはどうなっているのだろうか?」ということを観察してみました。
HINOKOディレクターとしての視点で、私増田が現地で見てきた自然の中での遊びを中心にレポートしていきます!
7時から働き始めるスイスの人々
スケジュールが詰まりがちになる海外での研修。どうしても見学リストから外せなかったノバルティスキャンパス(世界的な製薬会社ノバルティスの本社)へは、営業開始の7:00ピッタリから行くことにしました。
オフィスの見学がなぜこんなにも早くからやっているのだろうかと疑問に思いながら道中周りを見てみると、電車でちょうど出勤してくる人たちや、ノバルティスキャンパスのオフィスビルにはすでに働いている人たちが見受けられました。
聞いてみると、どうやらスイスで働く人たちは7時ぐらいから働き、17時には仕事を終えて帰るらしい。
日本とは全く異なる就業スタイルをもつ近隣のヨーロッパ諸国と比較すると不思議なことではないようですが、残業する人がいようものなら、仕事ができない人扱いをされてしまうそうです。
それでもスイスでは週に42時間働き、ヨーロッパでは比較的多く働く方だそう。
7時から働き17時には帰るということは、1時間休憩だとしても週5日で45時間。残りの3時間は?というと、金曜日はその分午前だけの仕事にするなど、早く上がる人が多いということでした。
決めた時間できっちり帰宅し、プライベートの時間は思う存分楽しむ。
そんな風に、仕事とプライベートをきっちり分けることを好むようです。
マウンテンバイクは暮らしの一部?
街内を主に電車で移動していた私たちは、自転車で移動している人を多く目にしました。
スイスではソフトモビリティとして自転車が推奨されているようで、補助金などもあるそうです。
日本のようなママチャリではなく、週末は遊んできたんだろうな〜と思わせるようなバイクパッキングをしている自転車や、泥だらけのマウンテンバイクで移動している人たちを見かけました。
ホテルの部屋には、たまたまアウトドアの雑誌が。こちらもマウンテンバイクの特集と、スイスの人々にとってマウンテンバイクが大変身近であることを感じます。
週末はアウトドアフィールドへ
私たちは郊外のChurという街を目指すために、土曜日にBaselからレンタカーで移動を始めました。
BaselからChurまでは車で約2.5時間。TRAIL HEADSでは週末にアウトドアアクティビティをするメンバーも多く、私は「渋谷から丸沼(群馬県片品村)までの距離だな」なんてイメージしていました。
土曜日午前中の高速道路は、そこまで車は多くありませんでした。ただBaselを出発してから、なんだかあまり見たことのないキャンピングカーやトレーラーを牽引する車、何台も自転車(マウンテンバイク!)を積んだ車がとても多くみられました。
車窓の景色も都市から郊外に変わっていき、だんだん雪をかぶった山や湖などの絶景が増えChurに近づいてきた頃、櫻井さん(スイスシリーズ第1弾の筆者)と「ここは沼田のインター(丸沼最寄りのIC)降りたぐらいかな!」なんてことを話していました。
Churで見たかった建築の駐車場に着くとロープウェー乗り場があり、先ほど見かけたような牽引車やバイクを積んだ車もこの乗り場に集合していました。
さて、見たかった建築はローマ遺跡を保護したものだったため、観光案内所で鍵を借りる必要がありました。しばし周辺の施設をウロウロ…
鍵を探しにロープウェー乗り場に行くと、マウンテンバイクのお客さんで混雑していました。それもそのはず、この場所のマウンテンバイクのコースはかなりの数があり、難易度もBambi🦌からRock’n’roll🎸までわかりやすく案内がされています。駐車場内に汚れたバイクを洗車するスペースだったりと、まさに至れり尽くせり!
事故をしたら大怪我になる難しいスポーツというイメージのあったマウンテンバイクでしたが、、こんなにチャレンジしやすい環境があるならやってみたいという気持ちになりました。実際にスイスの人々にとって、サイクリングは最も普及しているスポーツのひとつということで、この設備にも納得です。ちょうど山からバイクで降りてきた様子の中学生ほどと見られる男の子2人をみて、、2人の男の子を育てる高山さん(スイスシリーズ第2弾の筆者)が「こんな環境で育ったら絶対いい子になるだろうなぁ」と呟いていました。
山登り中の大きな荷物もご安心を
スイスに行くなら山に登りたい!と計画していた今回の研修では、登山中大きなスーツケースをどうしようかというリサーチもしました。
調べていくと、ここもしっかりと整備されていました。登山もしたいけど旅行もしたいという観光客やローカルも多いそうで、荷物輸送システムはこんな悩みも網羅されています。
そこで今回は山の上にあるホテルに宿泊することにし、ロープウェーでスーツケースを輸送。
残念ながら行きは濃霧で登山を断念しましたが、下山は輸送システムを使って快適に山歩きを楽しみました。
こういうシステムが整備されているのも、自然の中で遊ぶことを身近にするいい仕組みだと感じました。
短い夏を楽しむために
スイスでは国立公園が国内に19箇所、割合にすると国土の13%ほどあり、国土の30%は森林として保つよう法律で決められているそう。日照時間の長い短い夏をなるべく外で過ごそうとする意識も高く、自然の中でアウトドア・アクティビティをする人が多いことにも繋がっている気がします。
そんなスイスの人々のために、大体の山ではハイキングやサイクリングのコースが整備されており、難易度や距離などの情報もわかりやすいように発信されているそうです。これだけ整えられていれば、「働く・暮らす・遊ぶ」が自然と近くなっていくのも当然だと感じました。
仕事をメリハリつけてしっかりとこなし、オフは自然の中で思いっきり遊ぶスイスの人々をみて、整った自然の環境があることを羨ましく思いつつも、TRAIL HEADSも近いところがあるのではないかなと思いました。
TRAIL HEADSでも都市と自然を行き来しながら、これからも働くと暮らすと遊ぶをシームレスに繋げる面白いことにチャレンジをしていきます!
おわりに
TRAIL HEADSで運営するHINOKOキャンプ場が、この秋パワーアップしてオープンします。
オープン前にティザーサイトやインスタグラムで進捗情報をお届けしているのでお楽しみに!