北陸新幹線敦賀延伸でみんな笑顔になるのか
いよいよ北陸新幹線敦賀延伸が2023年(2022年度末)に決定しています。
現在は工事がどんどん進められて、橋や高架が出来上がるなどほぼ完成に近づいて来ています。
金沢延伸は2016年
2016年に北陸新幹線は長野-金沢が開業しました。この開業によって金沢と東京が結ばれました。
開業前と比べて、金沢の観光客数は非常に伸びました。まさに新幹線効果と言えるでしょう。
首都圏対石川の交通機関のシェアに関しても、以前は鉄道が33%のシェアでしたが、新幹線開業後は鉄道が72%と航空を圧倒しました。
やはり、街の真ん中に手軽に行ける鉄道は便利なことがよくわかります。
敦賀延伸後の「福井駅」
現在、福井駅から首都圏に行こうとすると、米原を経由して東海道新幹線を利用するか、金沢を経由して北陸新幹線を利用するかの2つがあります。
どちらも現在は3時間以上かかっていますが、北陸新幹線開業後は乗り換えなしで3時間以内で結ばれる予定です。
所要時間増の敦賀
現在、敦賀-東京は米原経由で約3時間ですが、北陸新幹線が開業しても、大きくは所要時間が変わらず、また所要時間の若干の増加の可能性もあります。
しかしながら、東京から敦賀へと直通する電車が運行される事は大変有効です。敦賀、福井延伸は首都圏と北陸の結びつきを一層深めてくれる事となるでしょう。
関西-北陸の未来
今まで首都圏と北陸の話をして来ましたが、北陸地方は元々関西との結びつきが強いのです。北陸新幹線の敦賀延伸開業で関西との結びつきにどのような影響があるのでしょうか。
現在、関西から北陸へ行くには在来線の特急列車、サンダーバードで行くことができます。この特急列車は日本で最も速い在来線特急の一つで、大阪-金沢を2時間半で結んでいます。
しかし、このサンダーバードですが、北陸新幹線敦賀延伸開業で、敦賀止まりになる予定です。
北陸新幹線ができることによって、特急列車の二重化が生じるので、JRは在来線の運営から撤退します。
撤退後は地方自治体が出資する新たな鉄道会社が運営する事となります。
これにより、大阪から金沢、福井へは乗り換えなしで行く事はできなくなります。もちろん、乗り換えの利便性を図る為、構造には十分考慮されますが、それでも乗り換えが発生する事で、大阪から金沢へ移動する人は引っ掛かりが生じます。
現在の特急沿線の街の衰退
これは北陸新幹線に限ったことではなく、他の新幹線でも言えることですが、新幹線の駅以外は全て素通りで現在の在来線特急のようにこまめに止まる事はありません。
新幹線の駅にならなかった地域は新幹線開業を素直に喜べない実情があります。
どうしても新幹線が開業すると地方の代表駅に利用者が偏ってしまいがちです。
仕方がない事ですが、やるせ無い気持ちがある人もいます。
北陸新幹線新大阪延伸は2046年
金沢延伸から割と素早く敦賀延伸になりますが、それ以降はルートはほぼ決まっていません。
まだ調査段階のレベルです。このまま開業前倒しがなされなければ、2046年開業と言うことになります。まだまだ未来です。
北陸新幹線が新大阪まで開通すると、東京と大阪が北陸経由で結ばれることになり、大変便利な鉄道になります。
早く開業して欲しいと思います。