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女性専用車問題について

ある程度の都会では普通に導入されている「女性専用車」。今回はこれについての問題等をまとめていき、自分の考えを述べたいと思っています。

女性専用車の生い立ち

日本での女性の社会進出によって、通勤電車に女性が乗るようになりました。しかし、一部の人(主に男性)が女性に対して痴漢行為をする事が増え、女性が鉄道会社に抗議運動を行いました。2000年ごろに関東の京王電鉄で試験運用されて以来、関西でも関東でも多くの鉄道会社で採用されました。

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女性専用車はあくまで「任意協力」

「女性専用」と書かれていてもあれは実は「協力のお願い」にとどまっており、女性専用車両に女性以外が乗っても法律上、強制的に下ろす事は出来ないのです。法律は引っかかってなくても契約上はどうか?これも問題ありません。鉄道は正当な乗車券を保持していないといけないと言う決まりはありますが、「女性である」出なければならないなど全く書かれていません。

優先座席と全く同じです。優先座席に健康体の人が座っても車掌や駅員は無理矢理立ち退かせる事は出来ないですよね。そもそもそこでは「専用」の言葉を入れるべきではないと言われることもあります。

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https://toyokeizai.net/articles/-/188609?page=3

女性専用車の抗議乗車

女性専用車と言う名前をしているため「女性専用車には男性が乗ってはいけない」と勘違いして、男性に罵倒を浴びせる女性が居る事に対して、「男性も乗れるんだ」ということを抗議するために、わざと女性専用車に乗る「抗議乗車」をする人もいます。

彼らは「女性専用車は法律上も契約上も誰でも乗れます」という文言がプリントされたシャツを着て乗車します。

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これはものすごく変な、おかしい、行為であるように見えますが、彼らは「法律上も契約上も乗れるし、何ら問題のない行為だ」と主張しています。

事実、これが「任意協力」で成り立っている以上、これは全く問題のない行為です。

しかし、実際には先ほども書いたように、男性が抗議乗車中に罵倒を浴びせる女性がいます。これは男性と女性どちらがおかしいかと言えば、法律上、契約上は女性の方がおかしい訳ですが、このような男性の行為は世間ではあまり受け入れられていません。

女性専用車を増やせばいいのではと言う意見

女性専用車は女性の痴漢防止のために、導入されたものです。痴漢の問題は犯人逮捕が困難です。被害者は泣き寝入りするしかないと言うケースが多いようです。絶対に許されない行為です。一方で男性側の「痴漢冤罪」の問題も重要です。男性側は痴漢に間違えられて、逮捕されてしまうと痴漢をやっていない証拠を立証する事が大変困難です。

この両方の問題を同時に解決させるには女性専用車を増やし、事実上、鉄道車両を男女別にすればいいのではと言う意見があります。

性の多様化や鉄道車両の利便性低下、そもそもそのルールに強制力を持たせることが出来ない等の事情により、実現には程遠いと思われます。

まとめ

この問題を抜本的に解決する方法はありません。一方を守るためそちらの対策を打つと、もう一方で不具合が起こります。この問題の発端は一部の主に男性であり、その人たちの行為がなければこのような問題は起こりません。

また、満員電車も要因の一つであり、鉄道会社では日々輸送力強化が行われています。

次は痴漢冤罪に関する記事を書く予定です。



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