京都市バス、営業係数を公開している件
今回は市バスの時刻表を見てふと気づいた事を書いていきたいと思います。
京都市バスのホームページを見ていたら
京都市バスは京都市交通局が運営しています。
先日、京都市交通局のホームページで市バスの時刻表を見ていたら、各系統の時刻表の下の部分に何か数字が書いてありました。
営業係数です。
これはバス路線別に100円を稼ぐために必要な経費、という事です。
営業係数が100円を切るとその路線は黒字です。100円を上回ると赤字となります。
100円を稼ぐために110円なら運営すればするほど赤字が広がっていく膨らんでいくと言うものです。
営業係数を公開する理由
一般的に、鉄道やバスの運営会社や自治体の運営局は営業係数まで公開しない事が多いです。
営業費(経費)と売り上げだけを公開する事業者は多いのですが、営業係数を公開する事業者はなかなか珍しいです。(あくまで私の経験上ですが)
京都市交通局は地下鉄バスともに長年経営が厳しかったのです。しかし数年前から攻めの経営を行い、黒字化させることに成功しました。
具体的に利便性を向上させるため、系統数を増やし、本数を増やしました。外国人観光客の案内水準を上げました。
功を奏し、乗客数が増え、混雑路線は輸送力が足りず、捌き切る事が難しくなっている路線まである状況になりました。その状況を常に乗客にも意識してもらうため、公開しているのでしょうか。
でも余裕ではない
こんなにドル箱路線が出来た京都市バスですが、やはり全体的には厳しい路線が多くなっています。
例えば京都駅前から河原町方面の路線の営業係数は69ですが、京都駅八条口から九条車庫行きの路線の営業係数は221です。運営すれば赤字です。
基本的に京都駅より南側の路線や京都市の北部の路線は営業係数が100円を上回っています。あまり芳しくは無い状況です。
まとめ
新型コロナの影響で今後再び厳しくなってくるものと思われます。
公営のバス路線、地下鉄線よりも民営化しコストカットなどを積極的に行う事で、経営改善を行えると言う意見もありますが、果たしてそれはどうなのでしょうか。
市民の脚ですので、皆さんで考える必要がありそうです。