Go Toトラベルの意義
今回は政府が主導するGo Toトラベルの意義を考えていきたいと思います。
キャンペーンより補償しろ!とは??
今回の騒ぎで、Twitter上でも大きな議論の場となりました。賛成派と反対派が激アツ対決を繰り広げるなど、連日凄まじいものとなっています。
賛成派、反対派では大抵反対派の意見が先に目立ちます。次のような意見が書き込まれてありました。
・キャンペーンやる金あるなら補償に使え
・#GoTo予算を補償に回せ
・感染拡大キャンペーンやめろ
このような意見が大変目立ちました。GoToキャンペーンでは1兆円を超える予算が用意されています。
このお金を補償に回せという声が大変多かったように見えました。
それでも政府が実施する理由
政府は感染が拡大している中で、今日、ついにキャンペーンを開始させました。
タイミンングをずらせないのかなどの意見もあるようですが、それも難しい状況です。
それには皆さんもご存知のこのような背景があります。この夏を超えられない宿泊施設、観光施設があるのです。
もうこの夏もお客さんが来なければ、店を畳まざるを得なくなるところが大変多い状況です。
もし、日本中で多くの宿泊施設、観光施設が閉鎖されることとなると、アフターコロナの時に経済を回し切ることができなくなるのです。
多くの店が閉店していれば、経済の回復は見通せなくなるのです。また、地元から愛されているお店や宿もあります。全国からお客さんが来るような施設もあります。
そんな店をこの夏で終わらせる事は国全体にとって大変影響がある事なのです。
補償でなく、旅費助成なのはなぜか
これは少し考えれば簡単な話だと思います。
例えば、一泊1万円の宿があるとします。1日40室の宿泊があれば、その宿は、月に1200万円の売り上げがあることになります。
そのお客さんから頂いた1200万円の売り上げでホテルを運営しています。宿のお料理に400万円かかるかもしれません。食材は地域のものを使います。
また、シーツ交換でクリーニング代が200万円かもしれません。運営費の数%はその地域の市役所に税金を支払います。
この宿で働く人はお給料をもらって、その地域や他の地域で消費します。クリーニング屋さんも収入が増えて、他で消費します。
このように観光業界の経済の活性化はその地域の経済活性化にも繋がるし、他の地域の経済活性化にもつながります。
宿泊者はもちろん交通機関を利用します。経済を回すというのはこういうことなのです。
政府が旅費の半分を助成するだけで、経済は回ります。しかし、宿泊施設に休業補償をするだけであれば、補償額は膨らむし、経済はちっとも回りません。
経済のことを考えると、絶対にキャンペーンを実施すべきなのです。
感染拡大も憂慮
しかし、日本では感染が急激に拡大している事は事実です。東京もキャンペーン対象外となり、今後の見通しがない状況です。
経済的に苦しくなり、見えない形で命を落とすケースもありますので、経済をストップし、ゼロリスクを目指すことができない事はみんな分かってはいると思うのですが、やはり感染者や死者が外国のように千人万人単位になり、医療崩壊が起きる事になれば、怖いですよね。
だとしても、もうやらざるを得ないキャンペーンである事は間違い無いはずなので、しっかり感染対策をすべきと思います。