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駅名改称の意義

皆さんの近くの駅の名前は変更になったことがありますか?今回駅名の変更について考えた事をまとめていきたいと思います。

駅名改称の様々な目的

駅名改称には当然様々な目的があります。

・利用状況に合わせるため
・観光客に分かりやすくするため
・他社との駅名統一
・他社との差別化
etc

これらを1つずつ、確認していきます。

利用状況に合わせるため

利用状況と言うのは、利用者がその駅をどのような理由で利用するかという事です。運動公園の近くであれば、競技者が多く利用します。

市役所の近くであれば、市役所に行きたい人が多く利用します。そのような場合、駅名は『○○運動公園』や『○○市役所前』と言うことになります。

これがもし、『○○』という駅名だと、運動公園の近くの駅かどうかわかりにくいですよね。このような理由で変更される事も多いです。

観光客に分かりやすくするため

観光客の誘致に力を入れる自治体や会社はこのような理由で駅名改称を行う事があります。具体的な例を挙げるとすれば、『城崎駅』の改称です。

城崎駅の利用者の大半が城崎温泉の観光客であった為、駅名は『城崎温泉駅』に変更になりました。

阪急、阪神の『梅田駅』が『大阪梅田駅』になったのもそのひとつです。JRの大阪駅と同じ場所に位置していながら、駅名は梅田駅となっています。

梅田という地名と、大阪という地名では、観光客にとってはどうしても後者の方を利用する傾向にあるようです。

その為、梅田駅に大阪と冠したと言えると思います。

他社との差別化 統一

これらは改称を行うことでどちらもの効果があると言えます。上述の大阪梅田駅もこの例に当てはめる事ができます。

他者と乗り換え可能な駅にも関わらず、駅名が全然違うせいで乗り換えができる事を知らないのは、どちらの会社にとっても損ですよね。

なので、最近は駅名を統一していく傾向にあります。

駅名改称は多額の費用がかかる

駅名改称には上述のようなメリットがありますが、なかなか進んでいません。これには、駅名変更には多額の費用がかかるということが関係しています。

・駅名標の変更
・全駅の路線図を変更
・地域の道路標識変更
・電話帳など諸々の紙媒体の変更
・ネット上の時刻表などのシステム改修

このような理由からなかなか進める事ができません。これらの影響は道路標識など鉄道会社以外のところへ波及するので、自治体が推し進める事が多いです。

まとめ

駅名改称で長ーい名前になって地元の方は呼びづらくなったりしていますが、合理的な理由があり、多額の費用がかけられています。ありがとうございました。

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